ゲトラグ

ゲトラグの企業情報

ゲトラグ(Getrag)は、ドイツの自動車部品メーカーです。カナダの自動車部品メーカーであるマグナインターナショナル(Magna International)の傘下に属す、世界大手のトランスミッションメーカーです。

1935年、二輪車向けトランスミッション・ギア部品メーカーとして設立。
1950年代に入ると、自動車・小型商用車向けトランスミッションの開発を開始しました。

2007年には中国の完成車メーカーである江鈴汽車(Jiangling Motor)と合弁会社、ゲトラグ・トランスミッション(Getrag Transmission Co. Ltd.)を設立しました。

2011年、トランスミッション事業に集中する体制をとるため、イギリスの自動車部品メーカーであるGKN Plcにアクスル事業を売却。

2012年、事業体制の簡略化を目的とし、ゲトラグ本体、ゲトラグ・フォード・トランスミッション、ゲトラグ・アジア・パシフィック(GAP:GETRAG Asia Pacific)の3部門体制を採用。

2015年7月、カナダのマグナインターナショナルに買収されることが決定し、2016年1月、買収手続きの完了が発表されました。

2016年1月、マグナインターナショナルによるゲトラグの買収が完了し、以降はMagna Powertrain部門に置かれることになりました。

2016年末時点では、ヨーロッパ、アジア、北米の世界10ヶ国に23ヶ所の拠点を有し、約15,200人の従業員を抱えています。

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 436,840百万円

2014年度

  • 343,442百万円

2015年度

  • 240,185百万円

2016年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結

2016年における売上高は、2,401億8,500万円でした。

事業戦略

事業方針

ゲトラグは、2020年までに売上高を6,300億円に拡大することを目標とし、トランスミッションの世界販売数量600万基を目指しています。
2015年から、マニュアル・トランスミッション(MT:Manual Transmission)とデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT:Dual Clutch Transmission)の生産を開始しました。

ゲトラグのM&Aや他社との提携に関する動向は以下のとおりです。

  • 2014年10月、東風汽車集団との合弁会社、東風格特拉克汽車變速箱有限公司(Dongfeng Getrag Transmission Co., Ltd.)とデュアル・クラッチ・トランスミッションの共同開発と生産を行うことで合意。
    当初の発表によれば、2016年から中国の武漢(ぶかん)工場でコンパクト車向けデュアル・クラッチ・トランスミッションの生産が開始される予定。
  • 2015年7月、財務強化を目的に、ゲトラグ本体をマグナインターナショナル(Magna International)に2,345億円で売却することで合意。
    買収後はマグナインターナショナルのMagna Powertrain部門に配置され、ゲトラグブランドと既存工場、研究開発拠点などは存続。
    2016年1月、買収の手続きが完了。

技術動向

ゲトラグはヨーロッパ、北米、アジアに5ヶ所の研究開発拠点を有しており、約1,700人が従事しています。

下記は、ゲトラグの研究開発活動の一例です。

・BMWに2種類のマニュアル・トランスミッションを納入

2014年6月、BMWの高トルク・低燃費の次世代エンジン向けに開発されたマニュアル・トランスミッション(MT:Manual Transmission)で、第3世代の「Mini」に納入していると発表。
最大トルク220Nmと360Nmに対応する2種類のトランスミッションは、従来比で最大15%トルク容量を増加させ、約30の部品を削減。
これらの製品の生産は本国ドイツのローゼンベルク工場で行われており、今後の生産量増加に対応するため、60億3,000万円を投じて拡張を実施する計画。

・ルノー・日産から2015年イノベーション賞を受賞

ゲトラグの7速デュアル・クラッチ・トランスミッション「7DCT300」が評価され、ルノー・日産(Renault-Nissan)から「Prix de l'innovation Renault-Nissan」を受賞。

・6速マニュアル・トランスミッションおよび6速デュアル・クラッチ・トランスミッションを納入

2016年9月、マグナインターナショナル(Magna International)はFord(フォード)の新型「S-MAX Vignale」に電子ビジョンシステム「EYERIS」が採用されたことを発表。ゲトラグは同モデル向けにマニュアル、クラッチそれぞれの6速トランスミッションを納入。

・7速デュアル・クラッチ・トランスミッションを開発

2014年内に7速デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT:Dual Clutch Transmission)「7DCT300」を開発。最大トルク300Nmに対応する同製品は、消費電力が30Wと従来の製品に比べて約3.5%効率化。
2015年2月から本国ドイツでの量産を開始し、ルノー(Renault)の新型「Escape」が同製品を初採用。
2017年4月、中国の奇瑞汽車が7速DCTを同社のモデルに採用すると発表。SUVのTiggo7(瑞虎)の1.5lGE車から搭載開始予定。
HEV(Hybrid Electric Vehicle,ハイブリッド電気自動車)・PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle,プラグインハイブリッド自動車)に対応した製品は2018年に供給開始予定。

グローバル展開

2016年末時点で、ゲトラグは世界10ヶ国に製造拠点と研究開発拠点を計23ヶ所、有しています。
拠点が設置されているのは本国ドイツのほか、フランス、イギリス、イタリア、スウェーデン、スロバキア、アメリカ、メキシコ、中国、インドの10ヶ国です。

なおゲトラグは、2020年に売上高6,300億円、トランスミッションの世界販売数量600万基を達成するため、中国を最大拠点に位置付けています。

○新興国をはじめとした海外における取り組み

■中国での取り組み
  • 2013年10月、江鈴汽車(Jiangling Motor)との合弁会社である格特拉克(江西)伝動系統有限公司(Getrag(Jiangxi)Transmission Co. Ltd.)が、南昌(なんしょう)工場に84億4,200万円を投じ、デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT:Dual Clutch Transmission)「6DCT250」の生産を開始。
    同製品は観致汽車(Qoros Automotive)向けで、2022年までに追加で318億9,200万円を投じ、年間生産能力を80万基に増加させる方針。
  • 2013年10月、合弁相手先である東風汽車集団と、武漢(ぶかん)市にデュアル・クラッチ・トランスミッション生産工場の建設を開始。拠点の面積は4万8,000平方メートルで、オフィスや研究開発機能も保有。
    2016年からアジアのコンパクトカー市場向けに、6速デュアル・クラッチ・トランスミッション「6DCT150」を生産開始。
    2019年までに50万台を売り上げる目標を立て、将来は年間生産能力を100万台にまで引き上げ、独立したトランスミッション研究開発センターを建設する計画。
  • 2017年7月、東風汽車集団との合弁会社、東風格特拉克汽車變速箱有限公司(Dongfeng Getrag Transmission Co., Ltd)が武漢でトランスミッション試験センターの建設に着手。
    2020年にはT5トランスミッションの開発能力を備え、独自に新型DCTを開発する計画。
■イタリアでの取り組み
  • 2015年4月、新型デュアル・クラッチ・トランスミッション「7DCT300」の生産に伴い、イタリアのバーリ県にあるモドゥーニョ工場を拡張すると発表。
    134億円超を投じて8,000平方メートル拡張する計画で、2018年に生産開始予定。
    なお、同製品は本国ドイツで生産されており、2017年には中国でも生産が開始される予定。
    2018年1月からは同工場で7速スマートDCTの生産を開始予定。

部門構成・部門ごとの方針

ゲトラグは、以下の3部門で事業体制を構築しています。

・ゲトラグ本体

本国ドイツをはじめ、アメリカ、メキシコ、イタリア、スロバキアの拠点を直接傘下に擁しています。

・ゲトラグ・フォード・トランスミッション(GFT:Getrag FORD Transmissions GmbH)

フォード・モーター(Ford Motor Company)との合弁会社です。
ヨーロッパの6拠点でマニュアル・トランスミッション(MT:Manual Transmission)とデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT:Dual Clutch Transmission)を生産しています。
また、江鈴汽車(Jiangling Motors)との合弁会社、格特拉克(江西)伝動系統有限公司(Getrag(Jiangxi)Transmission Co. Ltd.)の運営も行っています。

・ゲトラグ・アジア・パシフィック(GAP:GETRAG Asia Pacific)

東風汽車集団との合弁で東風格特拉克汽車變速箱有限公司(Dongfeng Getrag Transmission Co., Ltd.)を運営しています。

なお、ゲトラグの主要製品は以下のとおりです。

  • マニュアル・トランスミッション
  • デュアル・クラッチ・トランスミッション
  • 自動マニュアル・トランスミッション
  • ハイブリッドマニュアル・トランスミッション
  • ハイブリッドデュアル・クラッチ・トランスミッション

ゲトラグの報道ニュース一覧

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会社概要

社名 GETRAG
設立年 1935年5月
本社所在地 Hermann-Hagenmeyer-Strasse, 74199 Untergruppenbach, Germany
代表取締役 Dr. Stephan Weng

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