日立、自動車制御システムの安全を自動検証する技術を開発

自動検証する時間を1/10にまで短縮
日立オートモティブシステムズは9月26日のプレスリリースにて、日立製作所と共に、自動車制御システムの安全要件をコンピューターにて、自動で検証する技術を開発したと発表した。

制御システムの設計開発において作成する安全要件を統一された記号で簡略化することで、検証時に漏れがないことをコンピューターで自動検証するといった画期的な技術だ。

この開発により、安全要件の検証にかかっていた時間を1/10まで短縮することができた。

記号化でコンピューターでの自動検証が可能に
現在、自動運転システムなど自動車に関するシステムの複雑化、需要の上昇と同時に、機能不全などのリスクが高まっている。


自動車制御システムの不具合が生じると、ドライバーだけでなく周囲にも危険が及ぶため、機能不全リスクを低減したシステム開発を行うことが、国際標準規格ISO26262(機能安全規格)で定められている。

それに対応するため、安全要件の定義書を作成し、安全を確保する必要があるが、安全要件の記述には日本語と英語を用いられてきた。しかし、1つの言葉、単語に様々な意味、解釈があり、統一性がないため、内容確認、検証作業に多大な時間がかかってしまっていた。

しかし、今回2社はこういった問題点を解決するために、安全要件の記号化を導入することで曖昧さをなくし、漏れがないことを自動検証することが可能になる技術開発を行った。この自動検証する技術では、数学的に厳密な倫理式を用いることで内容を明確にし、設計者が安全要件を容易に読み書きできるようになった。

そこで、自動車制御システムである電動パワーステアリングの制御システムにこの技術を導入し、適切に機能するかを検証した。従来の英語での記述と比べ、記述量が30%減少、検証時間も目視で60分かかっていたのが、コンピューターの自動検証で6分にまで短縮することができた。

2社は、自動車制御システムの安全性、信頼性、作業効率のアップを図り、今後も自動車運転車両の開発を行っていくと明言した。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

日立オートモティブシステムズ
http://www.hitachi.co.jp/

日立オートモティブシステムズ プレスリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/09/0926b.html