Gestamp、スロバキアに新しいアルミニウムを扱う新しい工場を開設

豊富な知識を結集した最先端技術による工場
自動車業界向けの金属部品とアセンブリを設計・開発・製造するスペインの企業Gestampは12日、スロバキアのニトラに、アルミニウムに特化した新しい工場を開設することを発表した。

同社は、スロバキア国内に開設されるJaguar Land Roverの工場を含む自動車関連工場にサービスの提供を開始することに対して、1億3,300万ユーロの投資を行う。

Gestampは2021年までこの投資を行い、229人の新規雇用を創出する予定。42,400平方メートルの面積となる新しい工場は、政府からの支援の承認を受け、2018年に生産を開始する予定となっている。

製造されるコンポーネントは、軽量化と車両の安全性を高めることを意図しており、主に80%以上がアルミニウムで製造される。このベンチャー事業は、同社グループが豊富な知識を培ってきた分野であるマルチマテリアルソリューションのプロバイダーとしてのGestampの地位を強化する。新しい施設では、2つのサーボプレスタンデムラインを設置して最先端の技術基準を使用する。

スロバキア近隣国における生産能力拡大
スロバキア・ポーランド・ハンガリー・チェコ共和国で構成されるヴィシェグラード地域において、Gestampは現在2,500人の従業員を擁する7つの工場を持ち、2015年には3億ユーロの売上高を記録している。

新しいニトラの施設は、同地域で8番目、世界中で建築中のものを含めると10番目の工場となる。

Gestampは、OICA(国際自動車工業連合会)によると19番目の自動車生産国であるスロバキアにおいて、その生産能力を増強している。このスロバキアの新しい工場は、170人以上の従業員を有するVelky Mederの工場に次ぐものである。

戦略的プロジェクトでプレゼンスを向上
スロバキアの経済大臣であるPeter Tiga氏は、次のようにコメントした。
「Gestampの投資は、スロバキアにおけるビジネス環境と生産の安定性と品質を確認するものであり、スロバキアが最高に付加価値のある産業にも有利な条件を提供していることを証明しています。」(プレスリリースより引用)

また、Gestampの会長兼CEOであるFrancisco J. Riberas氏は、次のように説明している。
「この新しいプロジェクトの戦略的価値は、いくつかの取引先が操業する将来的な市場となりうるスロバキアにおいて、我が社のプレゼンスを大幅に向上させるのに役立ちます。」(プレスリリースより引用)

さらに、Riberas氏は、Gestampがスロバキアの新工場に対し、「軽量化と車両の安全性向上のための技術と材料で蓄積したすべてのノウハウ」を適用すると言及した。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Gestamp Press releases
http://www.gestamp.com/