デンソー、世界初の新設計「FLAD」基材の開発に成功

世界初の一体成形「FLAD」基材の開発に成功
自動車部品メーカーとして世界シェア第1位を誇るデンソーは2月23日のプレスリリースにて、排出ガス浄化触媒の基材の中心部とその周辺の一体成形した基材の開発に成功したと発表した。

この新設計の一体成形した「FLAD(デンソーの登録商標であるFlow Adjustable Designed Cellの略。以下、FLAD)」は、世界初となる全く新しい基材である。この新設計の基材はトヨタ自動車との共同開発で、今春発売予定の新型車に搭載する予定である。

今後の国内外の量産に期待が集まる
世界初となる「FLAD」基材は従来品と比べ、排出ガス浄化触媒の中心部とその周辺部で使用されているセルの断面積の比率、密度が異なる構造を持っている。

綿密な計算、シミュレーションを重ね、触媒内の排ガスの流れを均一化した。その結果、従来の排出ガス浄化性能を落とすことなく、貴金属使用量の低減、小型化をそれぞれ20%落とすことに成功した。

デンソー、トヨタ自動車の最先端技術を駆使し、世界初の一体成形した「FLAD」基材の開発に成功したことで、量産も可能になったと発表した。今後の国内外での動向に注目が集まる。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

デンソー プレスリリース
https://www.denso.com/