イートン、7速トランスミッション「Procision」の性能を拡張

燃費向上と快適な乗車体験が実現
イートンは、同社の7速トランスミッション「Procision」ラインの、馬力と車両総重量定格を増加させたことを発表した。

これは、市場カバレッジをより広範な顧客に拡大し、ディーゼルエンジンとの互換性を高めるために、馬力の定格を260HPから300HPとし、車両総重量定格は35,000ポンドまで増加させたものである。

イートンのグローバル自動車部門、ディレクターのジェフ・ウォーカー氏は、次のように述べた。
「我が社は、『Procision』の馬力と車両総重量の定格を拡張することにより、このトランスミッションを仕様に準拠させ、より良い燃費とアプリケーションを横断したドライバーのスムーズな乗車体験を実現する機会を多くの顧客に提供しています。」(プレスリリースより引用)

また、Procisionトランスミッションのオプションである「Park Pawl」機能も拡張された。「Park Pawl」は、トランスミッション内に組み込まれた代替駐車ブレーキで、これにより、エアーディスクブレーキの必要性が無くなり、オペレーターが商用運転免許証を取得する必要も無いものである。

最適シフトを選択するデュアルクラッチと電子シフト
2016年の初めに導入されたイートンの「Procision」トランスミッションは、デュアルクラッチ設計と電子シフトを特徴としており、それにより、グレードや車重およびスロットル入力を使用して、あらゆるシフト条件下で、最適な燃料消費とトルクを、スムーズかつ連続的に車両のホイールに供給する。

イートンは、デュアルクラッチ技術を採用し、停止位置からのより良い加速を可能にし、効率的に最高位のギアに達するシフトポイントを最適化した。ギアチェンジは、クラッチ間のエンジントルクを、次のギアが予め選択された状態で交換することによって行われる。

デュアルクラッチモジュールは、油圧制御、長寿命のオイル冷却式で、トランスミッション内に完全に収められる。ねじり振動を制御するために5つのバネのダンパーが使用され、汚染を排除するために完全にシールされている。

経済性か駆動力を選択
また、トランスミッションは、イートン・ダイナミックシフティングのようなスマートな機能によって、質量・グレード・ドライバーの要求に基づいて、経済性と駆動力の間でシフトスケジュールを切り替えることができる。ベースシフトの結果は、使用可能なトルク・エンジン加速・グレードに基づいてダイナミックに変更される。

「Procision」トランスミッションは、ピックアップ・配送車両・スクールバス・牽引車・飲料車・レンタカー車両など、幅広い中型車両市場のニーズを充足し、さらにそれ以上を提供することを目標にしている。

(画像はプレスリリースより)


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