ボッシュ、サービストレーニングセンターの2017年プログラムを発表
世界に41のサービストレーニングセンター
ボッシュは、同社のサービストレーニングセンターについて、3月21日のプレスリリースにて言及している。自動車技術の急速な技術進歩に対応するために、高度なトレーニングを定期的に行うことは、自動車の修理工場にとって非常に重要である。必要な技術知識を備えた従業員だけが、最新の車両診断や、サービス、メンテナンス作業を効果的かつ経済的に実行できる。
ボッシュのサービストレーニングセンターは、システム関連の技術的および商業的なトレーニングを幅広く提供する修理工場をサポートしている。
昨年、ドイツのシュトゥットガルトに近いプロッヒンゲンにあるサービストレーニングセンターにおいて、3,615人の参加者がトレーニングを受けた。ボッシュは、スペイン・トルコ・南アフリカからオーストラリア、ブラジルに至るまで、世界中で41のサービストレーニングセンターを運営している。
2017年の新しいトレーニング
トレーニングの範囲は、自動車関連技術の進歩による要件に合わせて更新される。2017年のトレーニングには、高圧インジェクションと乗用車のコモンレールシステムに関する2つのディーゼル関連トレーニングが新しく追加された。また、成功した一連のボッシュ・マルチメディアプレゼンテーションは、「オペルアストラKの例におけるオペル車両の診断システム」という新しいトピックによって補完されている。さらに、新しいトレーニングとして、車体とコンビニエンスエレクトロニクス、ドライバーアシスタンスシステム、乗用車用のボッシュブレーキシステム、基本と先進のエレクトロニクスコース、エレクトロニクスに関する商用車トレーニング、コンビニエンスシステムと排気ガス処理、そしてマスター技術者トレーニングに関するトレーニングなどがある。
実践的なトレーニングは、少人数のグループで、修理工場で長年の実践的な経験を持つ優秀なトレーナーによって実施されており、理論的な知識を教えることに加えて、現実の仕事・故障シミュレーション・現代の自動車や商用車における戦略的なトラブルシューティング・知識と経験の交換などに焦点が置かれている。
トレーニングを受けた人員は、サービスの迅速化と修理品質の改善に貢献し、深い技術的ノウハウを顧客に提供することによって、時間と経費の節約、顧客満足度の向上が実現する。
トレーニングに関する情報は、Bosch Automotive Campusからオンラインで入手可能。また、トレーニングの予約もでき、スタッフの高度なトレーニングを計画・スケジューリング・管理も行うこともできる。
実務経験者向けの高度なトレーニング
ドイツの自動車修理工場は、ボッシュのサービストレーニングセンターが1985年から開催している実務経験者向けの高度なトレーニングの恩恵を受けている。自動車メーカー・輸入業者・自動車サプライヤー約20社が、エンジン・パワートレインおよびシャーシ・自動車電気および電子機器・ドライバー支援システム・電気およびハイブリッド車両などに関する最新の開発における自動車関連のトレーニングを提供している。2016年にこのプログラムに参加した企業は、676人の実務経験者にトレーニングを提供し、さらに、参加者が取得した最新知識を同僚に伝えることで、知識を持った人材が増えていくことになる。このように、実務経験者が持つ最新技術の知識によって、将来の自動車メカトロニクスが教えられるので、トレーニングに関連した会社もこのプログラムの恩恵を受けている。
(画像はプレスリリースより)
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Bosch Press Releases
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