ボッシュ、フランス本社をイノベーション施設として再構築

新旧の建物に架け橋
ボッシュは28日、同社のフランス本社が、これまでの建物があったサン=トゥアンの敷地において、イノベーション施設として再オープンしたことを発表した。

この施設は、従来の建物と新設された建物とが橋でつながっており、コラボレーションと創造性に焦点を当てた大規模なオープンスペースによって、多くの知識を共有することが期待される。

ボッシュの取締役会メンバーであるUwe Raschke氏は、次のように述べた。
「結果として、この施設は、フランスにおける118年にわたる伝統と、将来に向けた目標との間に橋を架けることを象徴するものとなりました。我が社は、西ヨーロッパの市場において、革新的な製品とソリューションを人々に提供することを目指しています。フランス本社を再構築することによって、より自由学際的な作業方法、つまり、熱意や創造性、進歩をより推進させるための環境を創成しました。」(プレスリリースより引用)

オープンゾーンやフォーカスルームが特徴
合計で1,900万ユーロを投資した、およそ5,000平方メートルの新しい施設は、BSH Hausgerate社の営業チームが今後加わることとなるBosch Engineeringからの管理者や開発者を含む1,300人の従業員のうち、最大で300人に対応する。

オープンな交流が行われて創造的なスペースとなるゾーンに加えて、より小さなフォーカスルームは、個人やグループが集中するための静かなスペースを提供する。ショールームでは、最新の製品とソリューションを発表することも可能。

また、新しい建物は、環境面を考慮に入れて設計されており、フランスの法律に基づいて現在の基準よりも消費エネルギーを約25%削減する。新しい建物がオープンした後、既存の複合施設が2020年までに改装される予定である。

重要拠点であるフランス本社
ボッシュは、1899年にフランス本社を創設し、1905年にはドイツ国内外に製造工場を開設した。売上高は約30億ユーロで、ヨーロッパで3番目に大きく、世界で5番目の市場であり、同社にとって戦略的に重要な拠点となっている。

同社は、フランスで約7,700名の従業員を雇用しており、その約10%は研究者および開発者である。また、2011年から2016年の6年間で、フランスに3億5,000万ユーロ以上を投資しており、主に生産拠点の開発と発展に取り組んでいる。

(画像はプレスリリースより)


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