ラインメタル(旧KSPG)、商用車向けピストンの大口受注に成功

7,000万ユーロ規模の受注
自動車部品の大手サプライヤーであるラインメタル・オートモーティブは3日、傘下のKS Kolbenschmidt社が7,000万ユーロ規模の商用車用ピストンの受注を獲得したと発表した。

今回の大口受注は高級トラック用のピストンであり、同社のスチールピストン事業がヨーロッパと北米において順調に拡大していることを示すものであるといえる。

この最新のスチールピストンは、北米自由貿易協定地域向けであり、2019年第4四半期より6年間にわたり供給する予定となっている。

このピストンはKS Kolbenschmidt社のメキシコ工場で生産され、すでに2013年より北米市場向けに生産活動を行っている。また、ピストンの生産に加えて、ピストンリングとピストンピンのアセンブリーも行う計画となっている。
高出力6気筒エンジン用ピストン
今回の受注に成功したピストンは、現在、商用車に搭載される455~505馬力の6気筒直列エンジンに採用されるものであり、米国ではこの自動車メーカーのフラッグシップモデルとなっている。

このピストンの受注にあたり、ピストン漏洩とオイル消費量、またイグニション圧において自動車メーカーより非常に高い技術的仕様が要求されていたが、KS Kolbenschmidt社が持つダブルフリクション摩擦攪拌溶接により高い耐摩耗性と耐摩擦性を持つピストンを供給することが可能となった。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ラインメタル プレスリリース
https://www.rheinmetall-automotive.com/