ボルグワーナー、高性能トランスファーケースをレンジローバー・ヴェラールに供給
AWD機能を強化した高性能システム
ボルグワーナーは、プリエンプティブ・オンデマンド・トランスファーケースを、ジャガーランドローバーに提供することを発表した。同社は、既に、ジャガーのXE、XF、F-PACEモデルに向けて、優れた全輪駆動(AWD)システムを供給しており、その先進テクノロジーが、プレミアムSUVであるレンジローバー・ヴェラールにも装備されることとなる。
車両のダイナミクスを向上させるために設計された、ボルグワーナーのAWDソリューションは、スケーラブルで高トルクの能力と高いトルク伝達精度を提供する。モジュラー設計と軽量アルミハウジングが特徴のプリエンプティブ・オンデマンド・トランスファーケースは、クラス最高のパフォーマンスを実現した。
ボルグワーナー・パワードライブ・システムズの社長兼ゼネラルマネージャーであるStefan Demmerle博士は、次のように述べている。
「高効率なAWDソリューションで、我々は、主要技術を組み合わせた高性能製品を顧客に提供します。我が社は、新しいレンジローバー・ヴェラールに先進のAWD経験を提供するために、ジャガーランドローバーと協働し、あらゆるタイプの推進システムに向けたクリーンで効率的な技術ソリューションにおけるグローバルリーダーとしての地位を再確認します。」(プレスリリースより引用)
燃費やパッケージング力が向上
ボルグワーナーのプリエンプティブ・オンデマンド・トランスファーケースは、車両の制御システムに接続し、ハンドル角、アクセルペダル位置、車輪速度などのシグナルを監視することによって、AWDの機能を強化する。このデータに基づいて、ボルグワーナーの特許取得済み軽量遠心電気油圧式(CEH)アクチュエータは、クラッチパックを圧縮することで2つの車軸の間の要求されたトルクを分配し、AWDトランスファーケースは、素早いレスポンス、強化された車両トラクション、安定性制御のための、プリエンプティブで精密なリニアアクチュエータを提供する。
そして、高い耐久性で高効率な「HY-VO」トランスファーケースチェーンと革新的なポンプレス設計、サンプ管理など同社の技術を組み込むことで、プリエンプティブ・トランスファーケースは、従来のトランスファーケースの設計に比べて、燃費が向上した。
さらに、柔軟性がありスケーラブルな設計は、スペースが限られたアプリケーションに最適なパッケージングを容易にする。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
BorgWarner Press Releases
https://www.borgwarner.com/