ブリヂストン、新合成技術で世界初のポリマーを開発

一般の合成ゴムよりも耐破壊特性がアップ
世界最大級のタイヤメーカーであるブリヂストンは5月17日のプレスリリースにて、高分子複合体の新合成技術を用いた世界初となるポリマー開発に成功したと発表した。

新しいポリマーは従来の合成ゴムと比べ、耐破壊特性が高いものになっており、耐亀裂性では5倍、耐摩擦性では2.5倍、引張強度では1.5倍を超えるものに仕上がっている。

分子レベルでの結びつきによる開発を実現
今回開発したHigh Strength Rubberは合成ゴム成分、エチレンといった樹脂成分と改良を行ったGd触媒を用いて分子レベルで結びつけたハイブリッド材料になっている。

この材料は2016年に開発した材料をさらに進化させたものである。これを使うことで強度および摩擦性の向上を実現し、次世代型タイヤでさまざまな可能性を見いだすことが可能だとブリヂストンは考えている。

ブリヂストンは2050年までに環境長期目標として、100%サステナブルマテリアル化を掲げており、この材料が多大な貢献をしてくれると期待している。今後もブリヂストンは世界最大級のタイヤメーカーとして、地球にやさしい事業運営を行っていくとコメントを出した。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ブリヂストン プレスリリース
https://www.bridgestone.co.jp/