ボルグワーナー、2018年のルイ・シュヴァイツァー賞を決定
互換性があり多様な要件を充足する技術
ボルグワーナーは、第52回ルイ・シュヴァイツァー賞を、インディカーのエンジニアTino Belli氏、ダラーラのAndrea Toso氏とAntonio Montanari氏、そして、2018インディアナポリス500レースで使用される完全なエアロ・ボディ・パッケージである「IndyCar Universal Aero Kit」を作ったChris Beatty Design社のChris Beatty氏に授与したことを発表した。賞金10,000ドルは、インディアナポリス・モーター・スピードウェイにおいて、ボルグワーナーとSAEインターナショナルのインディアナ部門によって贈呈された。
ボルグワーナーの社長兼CEOであるJames R. Verrier氏は、次のようにコメントしている。
「この賞は、『世界で最も偉大なレース』と称されるインディアナポリス500の舞台裏で働く人々、性能や安全性、効率性が向上されたかに関わらず、夢のために多くの時間を費やし、レースでの活動を改善し続ける技術を開発したエンジニアを表彰するものです。我々は、レースカーエンジニアリングの卓越性を認めることを誇りに思っています。」(プレスリリースより引用)
「IndyCar Universal Aero Kit」は、エンジニアリングの提携により成功した例である。それは、交渉余地のない価格や既存シャシーとの完全な互換性の必要性によって開発され、厳しい時間制約の下で提供されなければならなかった。
このプロジェクトは、多様性があり矛盾する要件を満たすために、現代のエンジニアが直面している課題を紹介している。「IndyCar Universal Aero Kit」は、Long Beachのようなストリートコースからインディアナポリスのような高速オーバルトラックまで、あらゆるタイプのレース場でのパフォーマンス目標を満たしている。
流行に左右されない手がかりを取り入れて、それは、従来の空力的安定性の評価基準に適応し、また、横衝撃からの安全性を改善し、卓越したレースを実現している。
優秀なレースカーエンジニアリングを表彰
エンジニアによるエンジニアの表彰であるルイ・シュヴァイツァー賞は、インディアナポリス500に関連する技術革新とエンジニアリングの卓越性について、毎年個人を評価し、レースの技術における新しいコンセプトを認定するための勇気と意志を持ったエンジニアを認定する。そして、この賞は、インディ・レーシング・リーグ・シリーズの使用に準拠した車での、エンジン・パワートレイン・プロファイル・シャシーのアプリケーションにおける新しいイノベーションに焦点を当てている。
審査員は、パフォーマンス・安全性・エネルギー効率を向上させる進歩を追求し、レースにおける競争力のある可能性を、レースカー以外の車両でのさらなるアプリケーションとともに強調する。
ルイ・シュヴァイツァー賞を受賞した最近のイノベーションには、2017年のPFCブレーキによるPFCカーボンディスクブレーキシステムと、2016年のダラーラによるリアビームウィングフラップなどがある。
高性能ターボチャージャーを提供
歴史あるインディアナポリス500レースに対してボルグワーナーが関与していることは、ボルグワーナートロフィーとルイ・シュヴァイツァー賞だけではない。ベライゾン・インディカー・シリーズの公式ターボチャージャーのサプライヤーとして、インディアナポリス500の全車両のエンジンは、ボルグワーナーのEFR(Engineered for Racing)ターボチャージャーによって強化されている。
EFRターボチャージャーは、信頼性の高いパワフルなパフォーマンスのために、ガンマTi(チタンアルミナイド)タービンホイール・セラミックボールベアリング・ステンレススチール製のタービンハウジングを備えている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
BorgWarner Press Releases
https://www.borgwarner.com/