ボッシュ、中国の電気自動車メーカーNIOとの戦略的提携に調印

ES8に様々なコンポーネントを搭載
ボッシュグループは、中国の電気自動車メーカーNIOと、センサ技術、自動運転、電気モーターコントロール、およびインテリジェントな輸送システムに焦点を当てた戦略的協力を行う協定に調印したと発表した。

ベルリンで行われた調印の式典には、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、中国の李克強首相も出席した。

NIOは、6月に、7人乗りの高性能電気SUVである「ES8」を、中国のユーザーに対して提供を開始している。

車両には、運転支援システム、コントロールユニット、センサ、電気機械ブレーキブースターである「iBooster」など、ボッシュからの主要コンポーネントが搭載されている。これらのコンポーネントは、NIOの将来のモデル用にさらに開発されることとなる。

中国での現地製造や研究開発に重点
ボッシュは、1909年から中国に進出しており、モビリティソリューション部門では、中国の新興企業、グローバルメーカーおよび地域のメーカーと協力している。

現在、中国には60の拠点があり、6万人以上の従業員を雇用、2017年には中国市場で149億ユーロの売上高を達成している。

また、ボッシュは、中国で強力なローカリゼーションに焦点を当てており、現地パートナーシップに加えて、中国市場における現地製造、研究開発に重点を置いている。これまでの10年間で、中国の拠点に総額48億ユーロを投資し、2017年だけで約8億4000万ユーロを投資した。

また、無錫市において、電気自動車用48ボルト電池の世界初の製造施設となる新モビリティソリューション工場の建設を開始した。そして2019年11月には、アジア太平洋地域における「iBooster」の製造拠点が南京で正式に操業を開始し、中国における電化自律型ソリューションに対する需要の増大に対応する。

さらに、常州の武進区にある自動車エレクトロニクス工場の第2フェーズが完成し、2018年中に人工知能センターも開設する計画となっている。

(画像はプレスリリースより)


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