ZF、トラックの市街地走行時の安全性を向上

■新システムで死角の問題を低減
自動車部品の大手サプライヤーであるZFは9月12日、ドイツで9月19日に開幕するハノーバーモーターショー2018(IAA商用車)において、レーダーセンサーを使用した先進運転支援ターンアシストシステムを公開すると発表した。

このターンアシストシステムは、現在のミラーによる死角の問題を低減するもので、他の道路利用者がトラックの死角や衝突ゾーンに近づいた場合、ドライバーに警告を発するものである。

また今後は、カメラ画像を統合することによりサイドビジョンアシストシステムに進化する予定であり、ステアリングシステムを作動させたり、必要な場合には緊急ブレーキをかけたりすることでトラックの運転自動化における重要な構成要素となりうる。
■アクティブシステムへの発展
ZFは方向転換時の衝突をより効果的に防止できるようターンアシスト機能をアクティブシステムに発展させるべく開発を続けており、トラック周囲の状況を6個のミラーにより確認する現状から、一つのディスプレイ上に表示することでドライバーの負担を軽減することを目指している。

このサイドビジョンアシストシステムはドライバーに警告するだけではなく、レーダーセンサーに加えて複数のカメラを使用することで、歩行者や自転車の認識や動きの検知を行い必要に応じて緊急ブレーキや衝突回避機能を起動することが可能になる。

ZFはこのアクティブシステムを通じて、ドライバーが警告に対応しない場合、システムが自動でブレーキをかけ、完全に停止したり、障害物を回避したりすることができる自律走行トラックの重要な要件を新たに作り出している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ZF Friedrichshafen プレスリリース
https://press.zf.com/