GKNの中国合弁会社であるSDS、上海にテクニカルセンターを新設

■eDrive・AWD・CVJ技術をサポート
GKNオートモーティブの中国合弁会社、上海GKN HUAYU Driveline Systems(以下、SDS)は、上海市内のKangqiao郊外に、等速ジョイント用の最先端技術(CVJ)、全輪駆動(AWD)およびeDriveシステムをサポートする新しいテクニカルセンターを開設した。

テクニカルセンターは、GKNがこの合弁会社を設立してから30年を迎えて設立されたもので、この施設を通じて、地域のエンジニアリング開発リソースを拡大していく。

GKNオートモーティブによる既存のeDrive、AWD、CVJ技術におけるローカルアプリケーションで中国の顧客と協力するために、当初300人以上の雇用が創成された。将来的に、SDSテクニカルセンターは、新しい製品のグローバルな開発に向けたプロジェクトリーダーであるための専門知識とリソースを備える。

研究開発のための広いスペースでは、専門技術者の人員が大幅に増加し、今後3年間でほぼ50%増加する予定である。

この最先端のテクニカルセンターが、中国におけるエンジニアリング分野で、最高の人材を惹きつける魅力的なものになることが期待される。

GKNオートモーティブ中国の社長であるJohn McLuskie氏は、次のように述べた。
「新しいテクニカルセンターの開設は、現在、eDriveにとって最も重要な市場における主要な投資プログラムの1つのステップです。車両の電化の成長は、世界のどこよりも中国で加速しています。GKNドライブラインは、30年前にこの合弁会社を設立し、現在、SDSは中国の次世代自動車産業において主導的役割を果たしています。」(プレスリリースより引用)

■eDriveで最も重要な市場である中国
SDSは、すでにCVJとドライブシャフトに関して市場をリードする地位を確立しており、先進技術の革新と導入を続けている。

GKNオートモーティブによるeDrive技術のためのSDSの拡大は、新規および既存のOEM顧客の高い需要に対応し、特に電化されたパワートレインに向けた、新しいビジネスの勝利を数多く提供している。SDSのエンジニアは、ヨーロッパの顧客の生産施設に輸出されるオーダーメイドeAxle技術を含む世界で最も先進的なeDriveシステムの一端を担う機会を得ている。

SDSは現在、中国のeDriveシステムの市場リーダーシップを目標としており、新しい生産・開発施設への多額の投資により、電化ドライブラインの急速な需要増を利用できる事業が可能となることが期待される。

中国における電気自動車とハイブリッド車の生産は、2025年には、400%以上の成長で年間400万台弱となることが見込まれている。SDSの中国におけるeDrive生産拠点の規模は、今後7年間で継続的に増加し、国内外の自動車メーカーに供給する契約が開始される予定である。

GKNオートモーティブは、SDSのeDrive生産量が2025年までに年間100万台に達すると予測している。

■中国における30年の実績
GKNドライブラインは、1988年に中国で合弁会社を設立し、ドライブシャフトの最新技術を市場に投入した最初のティアワンサプライヤーとなった。

GKNは、2013年にSDSとの関係を拡大し、トルク管理技術とAWDシステムの生産を導入した。さらに、2015年に、MGモーター社のMG GSモデルで、完全なAWDシステムを設計、開発、製造し、現在までに国内外の自動車メーカーに向けた9つのプログラムでAWDシステムを生産している。

SDSは、数ヶ月以内に、浙江省平湖に最先端のeDriveプラントを新設し、製造能力の大幅な増加を開始する予定である。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

GKN Driveline News Releases
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