コンチネンタル、仮想化環境での開発強化に向けてAAIと提携

■ADASやAD機能の開発に仮想化環境が重要
コンチネンタルは、ドイツを拠点とする新興企業のAutomotive Artificial Intelligence(以下、AAI)と提携し、ADASおよびAD機能の仮想化開発に対するアプローチを強化していくことを発表した。

AD対応機能の開発には、より複雑な仮想化開発およびテスト環境が必要であり、特に、動的な道路利用者による行動の複雑なシミュレーションに適用される。例えば攻撃的、防御的などの異なる運転スタイルを用いた動機シミュレーションは、現実をより厳密に近似させ、非現実的で単調で予測可能なプロセスを回避するために重要でとなる。

コンチネンタルは、新しい要件に対応する高度にスケーラブルでモジュール化された開発およびテスト環境を開発することに取り組んでおり、一方AAIは、自動運転において広がる範囲の検証を行うことを意図して、HDマップとAI主導の道路使用者を基にした仮想環境を構築する能力を持っている。

そして、提携により開発されたシミュレーションツールは、自動車業界全体で利用可能になる。

■より安全で迅速、費用対効果が高い開発が可能
コンチネンタル、高度運転支援システム事業のリーダーであるKarl Haupt氏は、次のように説明した。
「我々の最終目標は、一貫して絶対的な安全性である。車両テストのリソースは限られているが、仮想テストは開発者に迅速なフィードバックを提供できる。実際の車両は1ヶ月の物理的なテストでおよそ10,000テストキロメートルを運転することができるが、現在、1時間あたり最大8,000キロメートルが仮想シミュレーションでテスト可能であり、将来的にこの数値はさらに増えるだろう。」(プレスリリースより引用)

仮想テストは、実社会でのテストの前にリスクを軽減するのに役立ち、データ分析とインシデント再生機能を備えた完全なテスト記録を提供して、ソフトウェア改善のための正確な識別を行う。

また、純粋に仮想的なレベルでのテストでは十分ではないため、実際のテストも引き続き機能テストの推進に不可欠である。

■緊密な提携で両社にメリット
AAIは、仮想世界で車両を運転できるソフトウェアを提供し、個々のパラメータは、天気、交通インフラ、道路標示、道路標識や穴などの対象物を決定する。

さらにAAIは、人工知能を使用してトラフィック参加者(エージェント)を仮想シミュレーション環境に統合し、機械学習アルゴリズムにより、攻撃的・中間・受動的というドライバープロファイルでエージェントの行動を訓練する。

同社は、長期的な目標として、「世界的なレプリカ」を作成、すべての道路利用者と環境要因を現実的にシミュレートすることとしている。

一方、コンチネンタルは車両シミュレーションを担当し、様々な運転機能をあらゆるレベルの自動化でマスターするソフトウェアを使用して仮想車両を構築している。同社の課題には、走行ダイナミクスのシミュレーション問題とともに、自社の車両とそれに含まれるすべてのソフトウェアコンポーネントを完全に表現することが含まれる。

AAIとコンチネンタルは相互にオープンに協力しているため、両社の環境インターフェースは相互に接続されている。

そして、この提携により、コンチネンタルは、現実的な交通シミュレーションを作成できるソフトウェアを入手し、ADASポートフォリオの新製品を仮想的にテストすることを実現する。また、AAIは自動車分野とセンサー技術の専門知識を増やすことが可能となる。

AAIの事業開発責任者であるIsabel Metz氏は、次のように語った。
「コンチネンタルの顧客は、より速いテスト手順によって、より安全で堅牢で費用対効果の高い製品が保証されるので、同様に利益が得られる。」(プレスリリースより引用)


(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Continental Press Releases
https://www.continental-corporation.com/