フォルシア、水素燃料電池システム開発に向けミシュランと合弁会社を設立

■水素燃料電池システムの世界的リーダーに
フォルシアは3月11日、ミシュランと合弁会社を設立し、ミシュランの子会社Symbioを含めた燃料電池関連業務を行う契約を締結したことを発表した。

両社が所有権を半々で保有する合弁会社FAURECIA MICHELIN HYDROGEN COMPANYは、独自のエコシステムを中心に構築されており、軽自動車、特定用途車、トラック、その他の用途向けの水素燃料電池システムを開発、製造、販売する。

フォルシアとミシュランは、将来のゼロエミッションモビリティにおける水素技術の重要性と、フランスとヨーロッパの水素産業部門を強化することの必要性を確信している。

両社は、合弁事業で両社が持つ既存資産と補完的資産を組み合わせることにより、水素燃料電池システムの世界的リーダーとなることを目指している。これにより、合弁会社は、あらゆるユースケースに対応する独自の範囲の水素燃料電池システムを迅速に提供することが可能となる。

電気自動車では、燃料電池技術はバッテリー技術を補完し、特にこのユースケースでは、非常に激しい使用とより大きな自律性を必要とする。さらに、燃料電池技術は最近、欧州連合によって、6つの重要共通利益プロジェクトの1つとして選択された。

■両社の専門知識を提供して利益に貢献
ミシュランは、合弁会社を通して、2019年2月1日からグループの子会社となった、一連のデジタルサービス、ならびに研究開発と生産活動に関連した水素燃料電池システムのサプライヤであるSymbioの活動にも貢献する。

一方、フォルシアは、CEAとの戦略的なパートナーシップ、業界のノウハウ、そして自動車メーカーとの戦略的関係を通して、開発した技術的な燃料電池の専門知識に貢献する。また、合弁会社Stelia Aerospace Compositesと共同で高圧水素タンクの開発を継続し、これも新しい合弁会社に利益をもたらす。

特に水素モビリティ分野における水素エコシステムの開発のための、ミシュランと世界的なエネルギーサービスグループであるENGIEとの間の提携は有益である。

■水素自動車の完全なモビリティを推進
ミシュラングループのゼネラル・マネージング・パートナーであり、将来の会長となるFlorent Menegaux氏は、次のように説明した。
「この革新的なパートナーシップは、水素モビリティの開発を促進し、持続可能なモビリティの新しい形態への道を開く。我が社の戦略的資産であるSymbioを組み込んだ、ミシュランとフォルシアの提携を歓迎する。最終的な目標は、燃料電池からメンテナンスサービスまで、水素自動車用の完全なモビリティの提供を開発することである。」(プレスリリースより引用)

フォルシアのCEOであるPatrick Koller氏は、ミシュランとの戦略的契約を締結したことを歓迎し、次のように述べた。
「我々の共有ビジョンと、我が社の技術ノウハウの補完性は、異なるユースケースに適応した効率的な燃料電池システムの市場における発売を促進する。我々の共同の目的は、我々の活動の段階的な組み合わせを通して、フランスで水素モビリティのための優秀な中心地を作ることである。」(プレスリリースより引用)

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Faurecia Press Releases
https://www.faurecia.com/