フォルシア、高性能音響技術を提供するCreo Dynamics社を買収

臨場感のあるサウンド体験とユーザー体験を実現
フォルシアは4月10日、革新的な音響とアクティブノイズコントロール(ANC)ソリューションを提供するスウェーデン企業Creo Dynamics社の株式の過半数を取得したと発表した。

Creo Dynamics社の技術は、スマートヘッドレスト、アクティブサーフェス、チューニングアルゴリズム、デジタルサウンドを含むFaurecia Clarion Electronicsのオーディオ業務を完全に補完するもので、臨場感のあるサウンド体験とパーソナライズされたサウンドバブルを実現する。

グループ戦略担当のエグゼクティブバイスプレジデントであるYann Brillat-Savarin氏は、次のようにコメントした。
「Creo Dynamics社独自の技術は、新たに創設されたビジネスグループであるFaurecia Clarion Electronicsが、最適化された音響性能、パーソナライズされた快適さ、軽量化を実現するフル音響システムプロバイダーとなることに貢献する。アクティブとパッシブ両方のソリューションを使用して、我が社は臨場感のあるサウンドを提供し、コックピット内のユーザー体験を変革する。」(プレスリリースより引用)

ヘッドレストに高性能音響装置を装備
2010年に設立され、スウェーデンのリンシェーピングに拠点を置くCreo Dynamics社は、音響、流体力学、およびスマート構造における革新的なソリューションを、主に自動車や航空宇宙など様々な業界に提供している。

また、自動車用音響および制御アルゴリズムに関する独自の専門知識を通じて、車内インテリア用の最先端のアクティブ騒音制御を開発している。

Creo Dynamics社のCEOであるMagnus Titus氏は、次のように述べた。
「フォルシアが我が社に関心を持ったことは、我が社が世界クラスの機能を構築したということの証明である。自動車用音響およびアクティブノイズコントロールにおける我が社の能力をフォルシアと組み合わせることで、独自の新しいソリューションが市場にもたらされる。」(プレスリリースより引用)

2019年1月に行われたCESラスベガス2019で、フォルシアとCreo Dynamics社は、パーソナライズされたサウンドバブルを作成することで、サウンド体験の快適性とプライバシーを強化するための個別のノイズコントロールソリューションを展示した。

これは、フォルシアによるヘッドレストのサウンドシステムに、Creo Dynamics社のバーチャルマイク技術とANCアルゴリズムを組み合わせることで実現したものである。

(画像はプレスリリースより)


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