マーレ、新たなベアリングにより排ガス削減を実現

ベアリングの性能・機能向上
4月16日、マーレは、メラミンシアヌレート(シアヌル酸メラミン)を用いたポリマーコーティング剤(ポリマー塗料)の開発成功により、内燃エンジンのベアリングが受ける摩擦抵抗は減り、耐久性が増して製品寿命が延びると発表した。

また、ストップスタートシステム、ハイブリッド、惰行運転における燃費効率が向上する。

内燃エンジンの最適化
ベアリングは、内燃エンジンのコネクティングロッド、クランクシャフト、カムシャフトにある。摩擦を減らして滑らかに回転させる役割をもち、それゆえ、高負荷が掛かる。

新たなポリマーコーティング剤に使用されるメラミンシアヌレートは、独特の潤滑特性をもち、多層構造ベアリングの摩擦係数を小さくする。境界潤滑は改善され、燃料効率の向上、排ガス削減が実現される。

また、高温における物性の安定性は高く、潤滑性が低い状況下においてもベアリングの耐久性は保障される。ベアリング・シェルが受ける負荷に対して、耐久性が20%増加する。

エンジンシステム製品開発の担当者であるアンドレアス・ファイファー(Andreas Pfeifer)博士は、内燃エンジンの継続的な最適化により排ガス低減を実現するうえで、新たなポリマーコーティング剤は良い事例であると述べる。

(画像はプレスリリースより)


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