ZF、amsとIbeoと共に最先端LiDARシステムを共同開発

Solid State式LiDARシステムの共同開発研究
5月20日、ZFは、高性能センサーソリューションのams(オーストリア)、車載LiDARセンサー技術に特化したIbeo Automotive Systems GmbH(ドイツ)とパートナーシップ契約を締結し、自動運転にSolid State(ソリッドステート)式LiDARシステムの活用を目指すと発表した。

エッジエミッターやLEなど競合する光源より優れた信頼性・安定性の実現に向けて、パートナーシップ契約の締結により、amsは、オートモーティブグレードのVCSEL(面発光型半導体レーザー)アレイとドライバーをIbeo、ZFに対して提供する。

3社は、2021年までのSolid State式LiDARシステムを迅速かつ安全な導入を目標に共同研究開発を行う。

電子モビリティと自動運転への活用に向けて
LiDAR(レイダー)は光センシング技術であり、ターゲットをレーザービームで照らし、ターゲットからの反射光を分析し、周囲の物体間との距離・方向を測定する。

独自の距離分解能はレーダーとカメラを補填し、自動運転の自動車産業において、自動車技術会(SAE)が示した自動運転化レベルにて「SAEレベル5(完全自動運転化)」の実現が可能になる。

amsは、初めてSolid State式LiDAR照明ソリューションを販売する企業である。光ビームの方向切り替えに機械部品を必要とせず、複雑性・サイズ・重要・コストを削減しつつ、信頼性を改善した。

ZFグローバルエレクトロニクスADAS部門シニアバイスプレジデントのアーニェ・デナーリ(Aine Denari)氏は、電子モビリティや自動運転ソリューションのグローバルリーダーとして、統合安全機能、モーション制御、デジタル化に関する世界的な展開と深い専門知識を活用し、独自の観点よりLiDARをグローバル規模にて次のレベルへ導くと述べる。

また、Ibeo最高経営責任者のウルリヒ・ラゲス(Ulrich Lages)博士は、自動車業界において、LiDARは中核的な技術となり、ヨーロッパをはじめ世界の自動車企業は製品に活用しつつあると述べる。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ZF プレスリリース
https://press.zf.com/press/en/releases/release_7809.html