ZF、電動乗用車向け新型2速電動ドライブを発表

Eモビリティ向けパラダイムシフト
ZFは、乗用車セグメントにおいて次世代Eモビリティを導入する目的として、電動乗用車向け新型2速電動ドライブを発表した。

新型2速電動ドライブを搭載した車両は、燃料消費が削減され、1速ユニットと比較して航続が最大5%向上するという。1速から2速へのギアチェンジは時速70kmにて行われる。

また、車両のCAN通信に接続することにより、自動車メーカーの要望に応じてデジタルマップ、GPSなどと連携した独自のシフトプログラムを設定できる。

コンパクトなデザインにより、コンパクトクラスにおいて、電動乗用車向けの新たな電動ドライブに対する興味・関心は高まる。

航続距離の拡大
Eモビリティ事業部システム・ハウス長のバート・ヘルウィック(Bert Hellwig)氏は、日常生活にて電気自動車を使うには、バッテリー充電の走行距離が重要となり、航続距離の拡大が求められると述べる。

新たな電気アクスルドライブシステムは、先端の電気モーターとシフト要素、パワーエレクトロニクスが統合され、従来のEモビリティと比べてエネルギー変換効率は改善された。エネルギー変換効率の改善率は、バッテリー充電の走行距離において可能な範囲にて2%以上となり、航続距離は拡大する。

電気モーターは、システムに関する専門知識・技術が活用され、開発された。2段シフトエレメントと組み合わされ、最大電力定格140kWとなる。ヘルウィック氏は、電気モーターとギアボックスの専門知識・技術およびノウハウにより、パワーエレクトロニクスはバッテリー充電の走行距離において可能な最大範囲に達したと述べる。

顧客ニーズに応じて
モジュラー構造は微調整、スポーツおよび性能車において使用用途に応じたスケールアップが可能となる。

エネルギー変換効率の改善面では、バッテリーサイズを現状維持して航続距離を延ばす、あるいは、航続距離を延ばさずに小型バッテリーを使用するといった選択肢を提供する。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ZF プレスリリース
https://press.zf.com/releases/release_10181.html