デンソー、第7回デンソーテックの講演内容を紹介

先端技術分野で活躍する社員による講演
7月21日、デンソーは、DENSO Tech Links Tokyo #7「人とAI/人間特性から考える自動運転」(6月9日オンライン開催、Zoom)について内容を紹介した。

最先端技術分野において重要な役割を担っている先進モビリティシステム事業開発部Vシステム開発室 室長の伊能寛氏と先端技術研究所AI研究部AI応用研究室 室長の伊藤直紀氏が登壇し、自動運転技術の開発、AI(人工知能)研究について講演した。

デンソーは、新しいモビリティの実現に向け、人の特性を考慮した自動運転技術の開発、AI(人工知能)研究を進めている。伊能氏は、今後10年間にてモビリティを豊かにする価値を創出し、サステナビリティ(持続可能)・ハピネス(幸福)・ピース(心の平和)の実現を目指すと説明する。

自動運転におけるセンサ技術の重要性
自動運転技術は幅広い分野に活かせるが、多数のコンポーネントを統合することが課題とある。それゆえ、センサ技術は重要な役割を担い、交通量の多い都市部において自動運転を実現させるうえで不可欠となる。有効視野(FOV)と検知範囲の制限に関わらず、センサは十分に活用される必要がある。

車載センサの活用に加え、センサ技術をコミュニケーションデバイスに活用し、車両とインフラの間における協調的な自動運転を可能にする。

人間特性とセンサ技術
人間特性は、安全性・快適性をもたらす技術の発展を促進させる。また、センサ技術を改善するには、自動運転の限界性能を決定し、自動運転に対する理解が求められる。

例えば、運転が得意なドライバーは、接近物を検出する画像処理技術であるオプティカルフローに基づき、おおよその車両速度を認識できる。しかしながら、運転が苦手なドライバーは、オプティカルフローをコントロールできない。

アダプティブクルーズコントロール(ACC:車両速度の制御によって先行車と安全な距離を保つシステム)、先進運転支援システム(ADAS)には、人間の視角感覚を活かせるという。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

DENSO
https://www.denso.com/