デルファイ、CES 2016で自動運転に向けたV2E技術を発表
交通事故を防ぐ先進技術
2015年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)における展示から3ヶ月後に、デルファイの自動運転車両は、サンフランシスコからニューヨークにかけての北米で最も長い自動運転による走行に成功した。2016年1月に開催されるCES 2016に向けて、デルファイは、車両対全部の事象である、「V2E」を組み込んだ次のレベルのアクティブセーフティと自動運転を展開、高度なソフトウェアとハードウェアを使用することにより、道路、看板、交通信号、他の車や歩行者との通信が可能な車両を開発している。
デルファイ最高技術責任者であるジェフ・オーウェンズ氏は、次のように述べた。
「我々は、交通事故がゼロである世界をイメージしています。その実現のために、我々は、アクティブセーフティ、センサーフュージョン、コネクティビティ・プラットフォーム、先進的なソフトウェアなどを結集することが必要です。デルファイは、これらの全部を適切に組み合わせることができる唯一の会社なのです。」(プレスリリースより引用)
展示内容
デルファイの自動運転車両は、次のような特徴がある。まず、車両対車両の技術について、デルファイの車両は、近接する車を即座に確認し、隣接する車が、自分の車と同じ車線に急に入り込んできたことを検出することが可能。
車両対歩行者については、スマートフォンの特別なチップを利用して、車両が、携帯電話を使用して交通に注意を払っていない歩行者に警告を行う。
車両対交通信号では、狭域通信(DSRC)を使用して、ラスベガス周辺の交通信号の状態を知り、黄色と赤の信号を予測することができる。
死角に関して、デルファイの車両は、ドライバーが反対側の交通を見ることが困難な角度で通りが交差している場合に、状況管理が可能だ。
また、ライドシェアリングとして、ドライバーの友達や家族が乗車したいと希望した場合に、ドライバーの現在地を知ることもできる。
デルファイは、現在、道路の安全性を高めるために、カメラ、レーダー、センサーとソフトウェアを統合した高度なシステムを開発・製造しており、来年には、デルファイのV2V技術は、2017年キャデラックCTSのスーパークルーズシステムに搭載される予定だ。
最新技術も紹介
さらに、CES 2016において、デルファイは、全ての搭載車がお互いに話をすることが可能となる業界初の技術や、タッチフリーのコックピットと3Dインストルメントクラスターなどの最新の高度な技術も発表する。デルファイのタッチフリーのコックピットは、ドライバーが見たことを検知し、インフォテインメントシステムによって行われるべきである行動を予測するために、目の動きを追跡する隠された赤外線カメラを使用。
また、3Dクラスターは、強化されたハイエンドなドライビング体験を作り出すために、多層グラフィックス技術を使用したものだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
DELPHI Media Releases
http://delphi.com