ヴァレオ、ドイツPeiker社を買収しネット接続関連技術を強化
未来の自律走行車両に向けて技術を統合
ヴァレオは、オンボードテレマティックスおよびモバイル接続ソリューションの主要サプライヤーである、ドイツ企業Peiker社を買収することを発表した。この買収により、ヴァレオは、ネット接続関連製品の範囲を拡張することを実現する。また、オンボードテレマティックス分野におけるヴァレオのノウハウは、Peiker社の技術力によって強化され、この高成長市場が必要とする高速接続とサイバーセキュリティ機能を、自動車メーカーに提供することが可能となる。
また、これらのシステムは、革新的な車両対車両(V2V)および車両対インフラストラクチャ(V2I)通信技術を備えており、将来のLTEアドバンスト(4G +)モバイル・インターネット・サービスとの互換性も示している。
直感的運転の分野におけるパイオニアであるヴァレオは、未来の車を、よりエネルギー効率の高い、安全で自立的なものとするために、超音波センサー、レーダー、カメラ、レーザースキャナー、ヘッドアップディスプレイやソフトウェアを使用した幅広いテクノロジーシステムの開発を行っている。
高い技術力やサービス力を提供
2015年には約3億1000万ユーロの売上高が予想されるPeiker社の買収は、2016年からのヴァレオの業績にプラスの影響を与えることが期待される。また、ヴァレオは、自律的でネット接続された自動車の分野におけるリーダーシップを強化していきたい考えだ。ヴァレオの最高経営責任者(CEO)であるジャック・アシェンブロワ氏は、この買収について次のようにコメントした。
「我々は、2015年の初めに締結した技術協力契約の下で、Peiker社の専門家と非常に実りのある連携を行っており、Peiker社が長年にわたり築いてきた技術の文化を大切にしています。技術や製品、サービスに関するPeiker社のポートフォリオは、自律的かつ直感的でネット接続されている未来の車のためのドライビングビジョンと協調するものです。また、買収によって、150人の非常に熟練したエンジニアを含む700人の現地従業員が統合され、ドイツにおけるヴァレオの存在が強化されます。」(プレスリリースより引用)
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