フォルシア、フランスに自動車シートカバーの専門技術センター「CoverTech」を開設

高性能シートカバーのデザインから組み立てまで
フォルシアは、自動車のシートカバーのための専門的技術センターであるCoverTechを加えて、フランスのブリエール=レ=セレにあるTechCenterの専門性を強化した。新しい施設は、2015年12月より稼働している。

CoverTechは、世界中のフォルシアの開発・生産拠点全体において、ベストプラクティスを選択して実装し、自動車のシートカバーのデザイン・裁断・縫製・組み立てをするための技術やプロセスにおいて、新たな境地を切り開くことを目指す。

それは、最高の産業ソリューションを選択して、完全なシートシステムの感性品質に関して向上する高い水準を具体化する、パイロット機器と産業プロセスに特化した多面的専門家のチームである。

新しい施設は、サイトで入手可能なシミュレーションとテストリソースの包括的な範囲に沿って、自動車メーカーが新しいトレンドを探索するシートデザインスタジオに近接しているというメリットを持つ。

フォルシアは、2011年に開設したシートフレームのためのFrameTech、2012年に開設したシートエレクトロニクスのためのe-Labという、ブリエール=レ=セレにおける2つの専門的センターを成功させており、今回の新しい施設もその成功からもたらされたものだ。

カバーカービング技術によるシートの需要増
過去数年間で最も印象的な技術革新は、シートカバーに適用されるカバーカービング技術(CCT)である。

このフォルシアの特許技術は、フロントシートカバーにおいて、スタイルとカスタマイズの点でより自由性を持つことに成功し、後部シートの乗客のために余分な3センチの膝前スペースを提供している。

カバーカービング技術によるシートは、ルノー・タリスマンのセダンとステーションワゴンに採用されている。

フォルシア自動車シートとコンフォート&トリム部門の副社長である、ジャン・リュック・テテ氏は次のように述べた。
「我が社の従来のシートカバー事業は、設計や工業・製造のプロセスをデジタル化させることから生じる、大きな変化の危機に瀕しています。CoverTechは、感性品質、手頃な価格のイノベーション、車中の幸福感という3つの分野における我が社の主導的立場を強化します。」(プレスリリースより引用)

このイニシアチブは、感性品質と独自性、カスタマイズされたインテリアだけでなく、開発の産業化に関わる様々な段階における効率に関連して、自動車メーカーからの需要の高まりを満たすために、より迅速に市場にソリューションとプロセスをもたらす動向を反映している。

カバーカービング技術は、オートモーティブ・ニュースにより、ビジネスパフォーマンス・優れた技術革新・技術の進歩を提供した自動車部品サプライヤーを表彰する「2016年PACEアワード」を受賞した。

(画像はプレスリリースより)


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