リア、デトロイトに新しいイノベーションセンターを開設
大学との協力で実地体験を提供
リア・コーポレーションは18日、デトロイトのダウンタウン、119ステートストリートに位置する歴史的なキャピトルパークに、世界クラスのイノベーションセンターを開設したことを発表した。このセンターにおいて、リアは、次世代の自動車シートと車両内装に関してCollege for Creative Studies (CCS)と協力し、自動車以外のビジネスチャンスを含めた新しい自動車製品技術を開発するとともに、接続された車や代替エネルギー車用のアプリケーションを開発するために、ウェイン州立大学(WSU)工学カレッジと協働することが計画されている。
リアの社長兼最高経営責任者(CEO)であるマット・シモンチーニ氏は、デトロイトのマイク・ダガン市長、WSU学長のM.ロイ・ウィルソン博士、CCS学長リック・ロジャース氏を迎えたオープニングイベントで、次のように述べた。
「我々は、自動車業界で進められている変換に参入して、我が社を次のレベルに進めるために、ビジネスの中心地区というだけでなく、キャピトルパークエリアのアート・科学・技術資産の中に開発されているインフラを早く活用することを予定しています。」(プレスリリースより引用)
また、デトロイトのマイク・ダガン市長は、今回のリアの投資について、「ウェイン州立大学とCCSにおけるパートナーたちのおかげで、リアは、この最先端の分野でのキャリアに向けて準備するための実用的な実地経験を、若い人たちに提供している。」と語った。
建物の歴史的価値と近代的なデザインを共存
芸術・創造性・自動車の先進的なコンセプト開発と、デトロイトの大学生に対する体験型の教育のための中心地として計画されたこの建物は、自動車業界内外の革新性とデザインに焦点を当てることなど、様々な目的を果たすことが期待されている。また、WSUとCCSと緊密に協力し、コミュニティ組織のサポートも行っていく。35,000平方フィートにもわたるリアイノベーションセンターは、その調度品の90%が、地元の有名な落書きアーティストの作品を備えて、デトロイトや他のミシガン州の場所で設計と建築が行われており、創造性だけでなく特別なイベント用の屋上庭園を紹介するように設計された、オープンな1階のギャラリーとショールーム、近代的なオフィス環境と作業スペースなどが含まれている。
リアは、9月に、市内のキャピトルパーク周辺に位置し、1887年に建築された歴史的な6階建ての建物を購入した。この建物は、産業的な本物のデトロイトスタイルと美的を備えるインテリア改装工事が行われるとともに、元々のビクトリア朝ロマネスク様式の外観デザインに近いように復元されている。
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