広西玉柴機器集団、厳しい排出基準に対応する14の新型エンジンを発売

ディーゼルエンジンと天然ガスエンジン
China Yuchai International社は、主要事業子会社である広西玉柴機器集団(以下、GYMCL)が、中国のより厳しい国家排出ガス基準に準拠した14の新しいエンジンを発売することを発表した。

GYMCLの新しいNational VIエンジンには、「blue sky」から取った「S」「K」「Y」と名付けられた3つのプラットフォームのうち、100馬力から650馬力までの出力範囲を持つ、10のディーゼルエンジンと4つの天然ガスエンジンを含んでいる。「blue sky」は、クリーンで効率的なエンジンを開発することに対するGYMCLのコミットメントを表している。

「S」プラットフォームエンジンは、「YCS04」「YCS06」「YCS04N」というモデルの中型と軽自動車向けエンジンの市場に対応する。「K」プラットフォームエンジンは、「YCK05」「YCK08」「YCK09」「YCK11」「YCK13」「YCK13N」「YCK15N」「YCK07N」というモデルの中型と大型車向けエンジンの市場に対応している。

さらに、「Y」プラットフォームエンジンは、「YCY20」「YCY24」「YCY30」というモデルの軽車両向けエンジンの市場に対応する。

トラックやバスのOEM各社と契約
次世代の排出ガス基準を満たす、または上回るエンジンを発売することは、世界最大の商用車市場である中国の商用車向けエンジン市場において、技術的優位性と市場リーダーシップを確立するために、China Yuchaiにとって重要な戦略であった。

GYMCLのPing Yan会長とQiwei Wu社長が主催する立ち上げの式典には、OEM、サプライヤー、ベンダー、政府関係者、業界関係者が参列した。その中には、Dongfeng Commercial Vehicle社、Liuzhou Motor社、C&C Truck社、Foton Motor社、Jianghuai Automobile 社、Shaanxi Automotiveグループ、Yutong Bus社などの商用車向けOEMからの役員も含まれている。

その他、中国工程院のWanhua Su博士、広西チワン族自治区の産業省副大臣のGang Hou氏、China Automotive Engineering Research InstituteのKaiguo Li会長、サウスウェスト研究所のディレクターであるThomas Reinhart氏などが参列した。

式典では、GYMCLが、Dongfeng Commercial Vehicle社を含むトラック関連OEMの22社と、Yutong Bus社を含むバス関連OEMの8社、その他の大手部品サプライヤー52社と戦略的パートナーシップ契約を締結した。

さらに厳しい排出基準が施行へ
中国の排出基準「National V」は、2017年に中国全土で実施された。環境保護省の発表によると、より厳しい排出基準である「National VI e」が2020年の中頃に施行される予定である。

China YuchaiのWeng Ming Hoh社長は、次のようにコメントした。
「我々は、環境にやさしい技術の開発に尽力しています。この新しい製品ポートフォリオの発売は、我々が排出基準技術の最前線に立っていること、我が社の研究開発とエンジニアリングの専門知識は、商用車エンジン市場における我が社のリーダーシップを強化していることを表しています。それに加えて、我が社の強力なソーシング能力は、世界クラスの部品とともにシステム設計とエンジニアリングを実行することを可能にします。」(プレスリリースより引用)


(画像はChina Yuchai Internationalより)


▼外部リンク

China Yuchai International
http://www.cyilimited.com/news.aspx?id=267