フォルシア、日立製作所からクラリオンを買収
■クラリオンを子会社化する計画
自動車部品の大手サプライヤーであるフォルシアは10月26日、日立製作所からカーナビゲーションシステムなどを手掛ける子会社のクラリオンの株式を全て取得することで合意したと発表した。買収後フォルシアは、日本を拠点とする新部門「フォルシア・クラリオン・エレクトロニクス・シスムテズ」を設立する計画であり、同部門はソフトウェアエンジニア1,600人を含め9,200人を雇用し、2022年までに20億ユーロを超える売上高を見込んでいる。
現在、日立製作所が保有しているクラリオンの株式63.8パーセントを買い取り、子会社化する計画である。
■コックピットインテリジェンス技術を強化
フォルシアは、その自動車用シートおよびインテリア部品事業においてリーダー的な企業ポジションを築いているが、今回、クラリオンを買収することでコックピットインテリジェンスのプラットフォーム企業として進化していく方針である。そのためには直感的なヒューマン・マシン・インタフェース、高度な安全性、ドライバーの情報と支援、臨場感あふれるデジタルサウンド、コンフォート性やサーマルマネジメント技術を確保する必要があるが、今回の買収を通じでクラリオンが持つセンシング、画像処理、ドライバーに関わる情報管理技術により技術を補完していく計画である。
クラリオンの2018年3月期の売上高は1830億円で、7,500人の従業員を雇用し、7つの製造拠点(うち6拠点は低コスト国)と16カ国の事業拠点を保有している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
フォルシア プレスリリース
http://www.faurecia.com