玲瓏、セルビアにタイヤ工場を建設へ

両国の安定的な経済貿易協力の確立に貢献
中国のタイヤメーカーである玲瓏は、セルビアのズレニャニンにある自由貿易地域に、タイヤ工場Linglong International Europe(以下、LLIE)を建設するプロジェクトを開始したことを発表した。

工場の敷地面積は130ヘクタールで、総建築面積は393,660平方メートルとなる。このプロジェクトにより、様々な高性能ラジアルタイヤの年間生産量は1,362万個に達し、年間売上高は6億ドルに達する見込みである。

玲瓏の会長兼CEOであるWang Feng氏は、次のように述べた。
「玲瓏がセルビアに工場を開設することは、開放性とウィンウィンの関係による素晴らしい機会である。我々は、期待に応え、このプロジェクトを高い品質で迅速に建設して、早期に生産に入りたいと考えている。同時に、玲瓏は、中国とセルビアの間の健全で安定的、持続可能な経済貿易協力の確立に貢献することを目指して、セルビアとの文化交流および統合を強化していく。」(プレスリリースより引用)


拡大するヨーロッパ市場に対応
40年以上の歴史を持つ玲瓏は、世界の市場において、技術の研究開発や製品の品質などの点で強い競争力を持つとともに、世界的な開発戦略を実践し、継続的に「5プラス3」のグローバルレイアウトを推進している。

同社はこれまで、中国山東省の招遠市と徳州市、広西省の柳州市、湖北省の荊門市に生産拠点を持っており、また、タイに初の海外拠点となる工場を保有している。

ヨーロッパの自動車産業は発展しており、LLIEの建設によって、ヨーロッパの自動車工場に向けた即時性のある供給とサービス品質を向上させ、海外のサポート事業の開発を効果的に推進することができる。

また、市場とターゲットとなるユーザーに近接し、同社の製品構造を継続的に調整し、高付加価値製品の割合を増やすことに役立つ。

このプロジェクトは、人工知能、モバイルセンシング、ビッグデータ、産業用ロボットなどの新しい技術を活用して、優れた管理、卓越した品質、グリーン製造、ハイエンドブランドを1つに統合し、ハイエンドでインテリジェントな製造とグリーンサプライチェーンシステムのためのベンチマークを確立する。

LLIEの建設は、玲瓏がヨーロッパ市場を発展させ、世界第10位のタイヤメーカーになるという目標のためのさらなるステップとなることを推進する。また、同社のグローバリゼーションに向けた産業レイアウトを促進し、中国のタイヤ製造に対するグローバルな影響を強めるために非常に重要となる。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Linglong Tire Press Releases
http://en.linglong.cn/content/details34_38475.html