リア社、デトロイトにイノベーションデザインセンターを開設へ

様々な分野に関する総合施設
自動車の座席と配電システムの世界的リーダーであるリア・コーポレーションは、デトロイトのキャピトルパークの建物を購入し、イノベーションデザインセンターとすることを発表した。

同社は、この施設を、芸術、創造性、自動車関連の高度コンセプト開発、デトロイト大学の学生に向けた体験学習の拠点にしたいと考えており、自動車の技術革新の本拠地、自動車以外のビジネスの新規立ち上げに関する拠点、シンクタンク、創造的なデザインスタジオ、アートギャラリー、リア社役員のためのサテライトオフィス、会議やミーティングスペース、屋上庭園などを建設する計画だ。

建設はまもなく開始され、プロジェクトは来年完成予定となっている。

近隣大学との協働で技術開発も
リア・コーポレーションの社長兼最高経営責任者(CEO)である、マット・シモンチーニ氏は次のように述べている。
「我々は、中央ビジネス地区で急速に開発されているインフラストラクチャだけでなく、我が社のシートや電気事業を次のレベルに引き上げるために、キャピトルパークエリアの芸術、科学、技術資産の集結に投資していく予定です。また、近隣にある世界的な2つの創造的な学習機関の学生や教員とコラボレーションしていきます。次世代のカーシート、車両の内装、非車載アプリケーションを製造に向けて、独自のファブリック、レザーや縫製の専門知識を活用するためにCollege for Creative Studies(CCS)と協働します。また、ネット接続車や代替エネルギー車のアプリケーションを含む、業界をリードする配電システムと機能を拡張するために、Wayne State University College of Engineering(WSU)と協働していきます。」(プレスリリースより引用)

デトロイトのマイク・ダガン市長は次のように語る。
「デトロイトは、製造技術革新のリーダーとしての原点に戻っています。リア社が、キャピトルパークに新しい拠点を作るという決定は、この町に最近同様の投資が行われていることの一環であり、デトロイトに対するリア社の強いコミットメントで表れであると思います。」(プレスリリースより引用)

文化や生活の中心地
キャピトルパークは、計画中のミッドタウンとダウンタウンを結ぶM-1レールの徒歩圏内にあり、アート、レストラン、ショップ、ギャラリー、住宅用のロフトの中心地となっている。

また、業界の専門家が、ギター、ベース、ボーカル、ドラム、作曲や音楽起業家精神を教える大学のコースを提供している、Detroit Institute of Music Education(DIME)の本拠地でもある。


▼外部リンク

Lear Corporation Press Releases
http://www.lear.com