フォルシアのシート用軽量模様パネル、新型ルノー・タリスマンセダンとエステートに提供

柔軟で軽量、後部座席のスペースも拡大
フォルシアは、新しいルノー・タリスマンセダンとエステートに対するフロントシート背もたれ用に、カバーカービング技術(CCT)を使用した革新的な軽量模様パネルを開発したことを発表した。

フォルシアが特許取得したCCT技術により、リアシート乗客の足元の空間が3センチ広くなることも実現している。

Dセグメントとしては世界初となるルノー・タリスマンのフロントシート背もたれ用に生産されたこの軽量模様パネルは、半硬質で柔軟かつ軽量、耐久性を持つカバーであり、従来のソフトと剛性ソリューションに対して、プレミアムフィット感と仕上がりを提供している。

このフォルシアの革新的な技術により、高い品質に加えて、後部のスペースが解放され、従来のプラスチックシート背もたれカバーよりも、1セット当たり1キロ未満の重さが実現、自動車メーカーの設計者がフレキシブルな作業を行うことが可能となった。

応用設計可能でCMFにも対応
フォルシア自動車シートとコンフォート&トリム部門の副社長である、ジャン・リュック・テテ氏は次のように述べている。
「フォルシアのカバーカービング技術は、自動車市場における、産業とエンドユーザの幅広い利益を提供しています。我々は、この画期的な技術に対して、顧客の関心が高まっていることを感じています。」(ニュースリリースより引用)

繰り返しによる高度な製造プロセスによって、必要な作業コストは、従来のプラスチック製バックパネルと比較して80%以下となっており、凹凸(おうとつ)エンボス形状、マーキングや縫製ラインを可能にしている。

パネルは、シートフレームに固定せずシートカバーに直接縫い付けていることにより、非常に柔軟な応用が可能。最大容量の持つメリットを提供するために背もたれ形状にしっかりと付着した、CCT軽量模様パネルは、フォルシアCMF(コモン・モジュール・ファミリー)用シートフレームとの高い相乗効果も示す。

ヨーロッパで生産
また、フォルシアはルノー・タリスマンと消耗品のための自動車用座席の主要サプライヤであり、フロントシート、CMFのシートフレーム(クッションと背もたれ)、シートカバーと内部フォーム、ヘッドレスト、すべてのマニュアルと受電座席メカニズムを取り扱っている。

こうした技術は、フランスのマニー=ヴェルノワにあるフォルシア自動車シート技術センターで開発され、ポルトガルのサン・ジョアン・ダ・マデイラ工場におけるヨーロッパ初の専用生産ラインで製造されているので、自動車メーカーが今後の車両に装備するために利用しやすくなっている。

(画像はニュースリリースより)


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