Apollo Tyres、インド初となるウェットグリップテストが可能なトラックを開設

低騒音・低燃費の安全なタイヤを推進
Apollo Tyresは、国営自動車研究開発テストセンターであるグローバルオートモーティブリサーチセンター(GARC)と協力して、タミル・ナードゥ州南部に、インド初のテストトラックを開設したことを発表した。ここでは、主要な安全性テストの1つである、タイヤのウェットグリップをテストする。

Apollo Tyresは、標準仕様に従って、タイヤのウェットグリップをテストするトラックを準備するために、技術的な専門知識を提供した。

テストトラックの準備は、ヨーロッパのタイヤ表示規制に沿って、タイヤの「スターレーティング」を実施するための政府の計画とリンクしている。これは、低騒音で低燃費の安全なタイヤを推進することによって、道路輸送の安全性、経済性、環境効率を確保することを目的としたもの。

また、転がり音の排出、ウェットな路面での吸着、転がり抵抗に関するタイヤの評価で構成される、「UNECE R 117」に沿った新しい自動車業界基準「AIS 142」が準備されている。

Apollo Tyres、アジア太平洋・中東・アフリカ担当の社長であるSatish Sharma氏は、インドのタイヤ業界のリーダーとして、タイヤのテストをさらに進め、世界中の顧客に最高品質のタイヤを提供したいとの意向を示し、次のように語った。
「我々は、GARCと協力して、初めてのウェットグリップ用テストトラックを開設し、インドのUNECE R117基準に対応し、タイヤ技術におけるインドの自給率を高めていくことを誇りに思う。この施設は、インド市場向けのタイヤをテストするのに役立つだけでなく、輸出用でラベル表示要件を満たす必要があるタイヤのテストにも役立つ。」(プレスリリースより引用)

国営の自動車研究開発機関と連携
政府によるスターレーティング実施計画にとっての主な問題点は、ウェット路面やウェットグリップにおけるトラクション、およびウェット路面でのブレーキ性能をテスト・評価するための、インドで承認された利用可能なテストトラック施設がないことであった。

自動車ホモロゲーションのファシリテーターであるTUV Rheinlandは、UNECE R117とAIS 142のような規定条件に沿って、新しいテストトラックのコンプライアンスを認証した。

GARCテスト施設の特別任務責任者であるM V Ramachandran氏は、次のように述べた。
「タイヤのウェットグリップテスト施設は、UNECE R117のRev4に沿ったAIS-142に従って、性能を評価するために、タイヤメーカーと自動車メーカーの役に立つ。この追加施設は、NATRIPの管轄担当の継続的な努力とサポートによって実現している。特定の要件に対処するために、GARCの車両評価部門、およびABSトラック調整に向けたApollo Tyresのテストチームによる作業は、称賛に値する。」(プレスリリースより引用)

市場投入までの時間やテストコストを削減
GARCは、タミル・ナードゥ州チェンナイの近く、オラガダムにあるインド政府の重工業国営企業省によって設立された最先端センターの1つである。それは、陸運高速道路省による自動車法規であるCMVRにおけるテスト機関として認可されている。

GARCは、テストトラックを含む本格的なR&Dおよびホモロゲーションテスト設備を保有し、国内および国際的な基準に従って、あらゆるカテゴリーの車両、システム、コンポーネントを認証している。

Apollo Tyres、最高技術責任者であるDaniele Lorenzetti氏は、次のように述べた。
「GARCと我が社が開発したこの新しいトラックは、ヨーロッパのテストトラックと、最高レベルの相関関係を示しており、これにより、Apollo Tyresは、製品を市場投入するまでの時間を短縮し、テストコストも削減できる。我々は、中長期的な課題をサポートするためにテスト機能を強化することに向け、NATRIPと協力する機会を模索している。」(プレスリリースより引用)

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Apollo Tyres Press Releases
https://corporate.apollotyres.com/