フォルシアの事業部門のFCE、ディスプレイ技術に関して急成長

数社の買収で統合、未来のコックピットを強化
フォルシアは、事業部門であるフォルシアクラリオンエレクトロニクス(FCE)が、ディスプレイ技術に関して急成長していることについて、ホームページで紹介した。

FCEは、CovatechとIrystecなどの買収と、クラリオン、パロット・オートモーティブ、Coagent、Creo Dynamics各社の補完的な強みを加えて再編成し、2019年に設立された。

同社は、電子システムインテグレーションの専門知識で未来のコックピットを強化し、フォルシアがこれらのテクノロジーをテクノブリックまたは自動車メーカーへの完全なソリューションとして提供し、コックピット体験全体を習得することを実現する。

これらのソリューションは、電子ミラーからダッシュボードと同じ長さのディスプレイまでに及び、戦略的な自動車市場におけるFCEの成長を後押ししている。

自動車メーカーが、車両の乗員全員に対して、ますますパーソナライズされた体験を提供しようとするにつれて、電子ディスプレイは、サイズと数の両方が増加し、曲線・複雑な形状・自動ディスプレイ調整技術を組み込んでいる。

ディスプレイ技術に関する最近の受賞歴や生産開始は、大陸全体における同社の成長と、顧客ポートフォリオの多様化を裏付けている。

FCE、ディスプライグローバル製品ラインのディレクターであるEdouard da Silva氏は、次のように述べた。

「グローバルサプライチェーンが新型コロナウィルス感染拡大の影響を大きく受けている現在、常に資産となるグローバルな産業および研究開発のフットプリントが不可欠であることが証明されている。」

急成長する中国市場において、OEMの多様な要件に対応
過去2年間に中国OEM向けにFCEが獲得した20のビジネス賞のうち9つは、2020年の上半期に獲得した。

ディスプレイシステムの生産は2020年の後半の予定で、これには、ダッシュボードとステアリングホイールの後ろ側に伸びる1.4メートルのカーブしたスクリーン、高級セダン向けの自動車市場で利用可能な最も大きいディスプレイ、人気のある中国OEMのためのSUVを備えたデュアルディスプレイなどが含まれる。

FCEは、中国において、年間で30万台の車両にディスプレイ技術を提供している。

FCE、ディスプレイグローバル製品ラインのディレクターであるEdouard da Silva氏は、次のように述べた。
「フルコックピットディスプレイシステムを開発するための2年間の投資は成果を上げており、これらの賞は、特に複雑な構成に対する、我が社の設計および統合機能の強さを示している。FCEの製品提供とビジネスモデルの柔軟性によって、OEMの幅広い要件を満たし、地域の仕様に適応することが可能となっている。」(プレスリリースより引用)


北米では6年間で100万台のディスプレイを供給予定
また、北米において、FCEは、2022年から6年間で100万台のディスプレイをアメリカの有名自動車メーカーに供給する予定であり、2021年には、完全電気車両を扱う新興企業に、配達用バンとピックアップトラック用のディスプレイを供給することとなっている。

さらに、これらの自動車メーカーからの受賞、およびフォルシアの事業グループ全体にわたるチームの間のコラボレーションの結果として、アメリカの自動車市場における打開策も獲得している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Faurecia Press Releases
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