ThyssenKrupp、ハンガリーで新工場を建設
1億ユーロの投資で500名の新規雇用を創出
ドイツの鉄鋼大手ThyssenKruppは23日、ハンガリー東部のヤース・ナジクン・ソルノク県Jaszfenyszaruに自動車部品を生産する新工場を建設すると発表した。同国の首都ブダペストの東方70キロメートルに位置するこの新工場では、電動パワーステアリングとカムシャフト一体型のシリンダーヘッドカバーを生産する計画である。
投資額は1億ユーロで、今年の春に起工し、2018年中には稼働させる計画となっている、またこの新工場における新規の雇用創出は約500人となる見通しである。
部品事業の成長に必要な投資
今回の新工場建設は、自動車メーカーより大量受注を自動車部品事業部が獲得したことにより、今後の部品事業を大きく成長させていく上でも必要な投資と判断された。ThyssenKruppで自動車コンポーネンツ事業の最高経営責任者を務めるKarsten Kroos氏は次のように述べている。
「ヨーロッパでは初めて、全く異なったタイプの部品を1カ所で生産する工場を建設することになった。こうした手法は中国で実施しており、コスト削減につながったことから、今後はほかの地域でも同様に取り組んでいきたい。」（プレスリリースより引用）
同社にとって電動パワーステアリングは最近の数カ月だけでも70億ユーロを受注している主力製品。また、カムシャフト一体型のシリンダーヘッドカバーも従来比で重量を30％削減できることから、今後の受注拡大が期待されている。
▼外部リンク
ThyssenKrupp プレスリリース
https://www.thyssenkrupp.com