フォルシア、排熱回収システムをヒュンダイIONIQハイブリッドに装備
ハイブリッド性能がより向上
今日、自動車のドライブトレインによって生成されるエネルギーの3分の1が、排気システムを介して熱として失われている。この熱が回収され車両システムに利用される場合は、貴重なエネルギーとなるのだ。フォルシアは、世界で初めて、コンパクト化された排熱回収システム(EHRS)を、新しいヒュンダイIONIQハイブリッドと、プラグインハイブリッドに装備したことを発表した。

システムの作動方法
排熱は、排気ラインに統合された、ガス・流体熱交換器によって回収される。3キロワットまでのエネルギーは、エンジン冷却システムに転送され、その後、エンジンと車内の両方を温めるために使用される。これにより、燃費を向上させ、CO2の排出量を低減しながら、ハイブリッド車両が電気モードでよりパワフルに動作することが可能となった。また、自動車メーカーは、小型化やコストのかかる電気補助キャビンヒーターを取り外すことができる。
目標の冷媒温度に達した後、エンジンのオーバーヒートを防ぐために、作動弁によりシステムが回避されることとなっている。
小型化で燃費向上
これは、市場において、同種の中で最も競争力のあるソリューションであり、より早いエンジンのウォームアップと電気モードの使用の増加によって、最大7%の燃料消費量の削減も可能だ。さらに、この技術は、アメリカにおいて、1マイルあたり1.5グラムのCO2オフサイクルクレジットの対象である。
フォルシアは、2006年に、排熱回収システムの第1世代を紹介してから、エネルギー回収システムで10年以上の経験を持つ。さらに、次世代システムを開発し、Exhaust Heat Power Generation (EHPG)システムとThermo-Electric Generator (TEG)のために、顧客との共同開発プロジェクトも持っている。
これらのシステムは、排熱を、機械的又は電気的動力に変換することを可能にしており、2020年から市場に供給されることが期待されている。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
Faurecia News
http://www.faurecia.com