国から認定される健康経営優良法人「ホワイト500」 自動車業界の認定企業は?

2020.04.24
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健康経営優良法人とは、経済産業省の「健康経営度調査」に回答・申請した企業のうち、「ワークライフバランスの推進」や「生活習慣病の予防・メンタルヘルス対策の実施」など5つの認定基準を満たした企業が認定されるものです。

中でも、「ホワイト500」は健康経営優良法人に認定された法人の中で、健康経営度調査結果の上位500法人が認定されます。

ここでは、自動車業界で認定された企業をご紹介します。

自動車メーカーからはトヨタ・日産が認定

今年、自動車メーカー・自動車部品メーカーから認定されたのは以下の22社です。

【自動車業界】「ホワイト500」に認定された22社。社名は五十音順。()内の数字は連続認定回数を表す。アイシン精機(4)、曙ブレーキ工業(3)、イビデン(4)、オムロン(4)、ケーヒン(3)、ジェイテクト(4)、JVCケンウッド(3)、住友ゴム工業(3)、住友電気工業(3)、住友理工(4)、大同特殊鋼(3)、大豊工業、デンソー(4)、東海理化電機製作所、トヨタ自動車(3)、豊田自動繊機(3)、日産自動車(2)、日本精工(3)、日本特殊陶業(4)、日本発條(ニッパツ)、三菱電機、富士通(4)自動車メーカーからはトヨタ自動車、日産自動車が認定されました。

トヨタは、自社のスポーツセンターが利用できるほか、フィットネスクラブの利用費補助制度など、運動習慣をつけるための福利厚生が充実。各事業所にある社員食堂での精算には、料金だけでなく摂取カロリーも自動で計算し、表示されるシステムを導入しており、食習慣の見直しも促しています。

日産は、コアタイムなしのフレックス制度や、在宅勤務制度を充実させ、身体に負担のかからない労働環境を整備 。精神科の医師を中心とする専門チームを設置し、従業員とその家族の相談や受診、カウンセリングも行っています

自動車部品メーカーは運動の習慣化に注力する企業が多数

デンソーは4年連続の認定となりました。昼休みや就業後に暗闇ヨガなどを体験できる「フィットネス体験教室」に加え、2019年度からは睡眠診断アプリなどを活用し、社員の睡眠改善を行っています。社員の健康のため、スポーツに取り組める環境づくりを行っている企業をスポーツ庁が認定する「スポーツエールカンパニー」にも初認定されました。 

曙ブレーキ工業やケーヒンは3年連続で認定されました。

曙ブレーキは十分な休息が取れるよう、終業時刻から翌日の始業時刻までを11時間以上空ける勤務間インターバルを設けるほか、禁煙したい社員を応援する卒煙プロジェクトや埼玉県が推奨するウォーキングプログラム「埼玉県コバトン健康マイレージ」への参加もしています。 

ケーヒンは、日々の目標歩数を定めて、部門全体でお互いの歩数を把握し合うウォーキング施策を継続的に実施。

ニッパツは、歩数を職場で競うなど、楽しみながら自発的に運動ができるイベントを開催。快眠セミナーや現役アスリートによる身体ほぐし教室なども行っています。

東海理化電気製作所では、食堂でのヘルシーメニューの提供や、社内リレーマラソンの実施など、身体の内側から運動まで幅広い改善に取り組んでいます。

働き方改革による長時間勤務の是正の動きの中、多くの企業で抱える問題の1つが生産性です。社員の体調やコンディションは業務の生産性に大きく影響することから、健康経営にますます注目が集まっています。

 (オートモーティブ・ジョブズ編集部)

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