ヴァレオの自律走行車、パリ環状道路での24時間走行を完了
課題の多い環状道路を無事に走行
ヴァレオは、同社のCruise4U自律走行車が、パリの環状道路での24時間実走を完了したことを報告した。この車両は、パリ周辺を20回以上合計766キロメートル走行し、そのほぼ99%の距離と時間が、遮断や切り替えのない自動運転モードで実施された。35キロにわたるパリの環状道路は、特に困難な走行となる多数の具体的な特徴を有している。それは、車線の間にスクーターやオートバイが走行し、交通渋滞や、道路工事、色あせた道路標示、右側優先や急な出口や入り口のランプなどである。
ヴァレオのプロトタイプであるCruise4Uは、昼夜24時間にわたって、これらの状況を処理し予想することを実現し、その独自の技術力を証明した。搭載されている機能は、2017年最多生産レーザーである、ヴァレオ独自の「SCALA」レーザースキャナ、レーダー・コクーン、カメラ・コクーン、アルゴリズムベースのソフトウェア、である。
レーダーとレーザースキャナ技術で障害物を検知
モビリティにおけるこの画期的なイノベーションは、ソリューションの独自な組み合わせの結果である。ヴァレオ独自のカメラは、コクーンを作るために車両全体の周囲に配置されたレーダーとレーザースキャナ技術を持っており、わずか10センチメートルから200メートル以上の距離にある、どんな障害物でも検出することが可能。
リアルタイムでデータを処理することができる洗練されたソフトウェアプログラムは、効果的に車両の周囲を分析し、それに応じてその動作を調整する。
それが動作する方法は非常に簡単である。問題のない状況で、運転者が、ヴァレオが開発・設計した自動運転モードを選択した場合、その後、実際の走行状況で、ドライビングとステアリング、加速とブレーキングが有効となる。
数々の走行実験で成功
パリの公道での24時間走行は、2015年にフランスで実施された4,000キロのロードトリップと、2016年夏にアメリカで走行した約21,000キロから引き継がれたものである、ヴァレオのCruise4Uは、今や、125,000キロを走行しており、その97%は自動運転モードによるものである。これにより、ヴァレオは車両開発の面で、最も先進的な企業の1つとなった。
ヴァレオは、運転支援システム市場のリーダーとCruise4U技術の発明者として、革新的なアクティブセーフティの促進を実現し、完全自動運転に向かって進歩している。
▼外部リンク
Valeo Press Releases
http://www.valeo.com/