ネクステア・オートモーティブ、電動パワーステアリングの生産4000万台を達成

高い成長率で企業収益にも寄与
ネクステア・オートモーティブは4日、4000万台目の電動パワーステアリング(EPS)システムを生産したことを発表した。

このマイルストーンは、業界の需要が、より大きな燃料効率と、目的に合わせた調整可能なドライビング体験、さらには高度な運転者支援システム(ADAS)の機能を提供する横方向制御システムにシフトしていることを意味している。

同社は、1999年にヨーロッパのフィアットとフォルクスワーゲン向けに、ブラシレス電動機制御コラムアシスト型EPS(CEPS)を紹介しており、ブラシ電動制御C-EPS、シングル&デュアルピニオンアシスト、グローバル市場に向けたラックアシスト型ヴァリアントを含む製品ポートフォリオを成長させてきた。

コア技術として、同社のEPS製品ラインは、2016年上半期と2015年上半期を比較して22%の成長を見せ、収益全体の62%を占めており、2016年の中間決算によれば、24億ドルのビジネス受注残に大きく貢献している。

燃料消費量とCO2排出量を削減
2013年1月以来、ネクステア・オートモーティブは、EPSのメリットに対する世界的な高い需要に対応して、EPSの生産数を倍増している。

最新の特長は、車線維持・プル補償・駐車アシスト・アクティブダンピング・安定性制御強化・アクティブリターン・道路振動低減・可変ステアリングなどのADAS機能を実現させたことである。

同社のEPSシステムは、あらゆるドライビングコンディションにおいて信頼性の高いステアリング制御を提供するために、電気モータ・アクチュエータ・センサ・コントローラの組み合わせを使用。その結果、システムは、燃料消費量を最大で6%低減させ、CO2排出量を1キロメートルあたり8グラムまで削減している。

ネクステア・オートモーティブ、電動ステアリングのグローバル製品ライン担当役員であるスティーブ・スパイサー氏は、次のように述べている。
「我々は、4000万台のEPSシステムが、オリンピックサイズのプール6060個分の燃料を節約していると推定しています。我が社のEPSシステムは、車両の二酸化炭素排出量を最小限に抑えながら、小型車からフルサイズトラックまで、最高のステアリング制御を提供するために設計されています。」(プレスリリースより引用)

フルサイズトラックにおいて大多数のシェア
2010年に、ネクステア・オートモーティブは、フルサイズトラックのセグメントに対して、最初の12ボルトEPSシステムを導入した。

現在、同社は、アメリカ市場において、大多数のフルサイズのトラックを提供している。同社は、社内の設計・製造・検証の所有権の部分で、EPSの成長を保証するだけでなく、OEMに対して、シームレスに統合し、効率・軽量化・ADAS機能の互換性に向けた目標を達成するステアリングシステムを提供する。


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