マンウントフンメル、IoTソリューションの研究室をシンガポールに開設

スマートなろ過技術ソリューションを構築
マンウントフンメルは、シンガポールに、グローバルなモノのインターネット(以下、IoT)の研究室を立ち上げたことを発表した。この研究室は、ろ過市場でスマートな技術を開発し提供することに対する、同社の研究開発の青写真における不可欠な一部となる。

この研究室は、自動車・工業用・商業用の革新的なエアフィルターを作成するための研究開発に焦点を当てた、アジアにおける数少ない産業用IoTラボの1つになることが期待されている。

マンウントフンメル監査役会会長であるトーマス・フィッシャー氏は、次のように語った。
「シンガポールのラボは、IoTソリューションのための新しいグローバルコンピテンスセンターになります。我々は、ろ過産業の知識と幅広い顧客のニーズを活用して、高度なセンサーや予測機能付きの最適化されたスマートなソリューションを構築します。」(プレスリリースより引用)

特に工業的規模での先進クリーンテック・テクノロジーのデジタル化に投資するというマンウントフンメルの決定は、地域が大気や水の汚染の影響に取り組んでいる時には有効である。フィッシャー氏によると、同社は、シンガポールでアジアの研究室を確立することで、これらの新技術の加速と採用を実現していく。

大気汚染等の規制遵守に貢献
シンガポール経済開発庁のマネージングディレクターであるYeoh Keat Chuan氏は、次のようにコメントした。
「シンガポールは、高度な製造推力の一部として産業用IoTの機能を構築することに多額の投資を行っており、マンウントフンメルが研究室を開設することは、シンガポールが世界初のスマート国家になるという野望と協調しています。我々は、マンウントフンメルが、シンガポールのIoTエコシステムにおける他の企業とパートナーシップを築くことができると確信しています。」(プレスリリースより引用)

スマートろ過技術の開発はまた、世界の国々が空気や水の汚染のレベルを抑制するための規制遵守を始めていることにも貢献する。

例えば、シンガポールでは、大気汚染のレベルが一定ではなく、薄霧がかかる頃には、汚染をより良く管理する緊急の必要性がある。スマート空気ろ過システムは、IoTをオフ活用することで、汚染のレベルに応じて必要なろ過レベルを自動的に調整することが可能だ。

最終的な目標は、少ないエネルギーの使用で快適さを確保することによって、パフォーマンスを最適化することである。

自動車用フィルターにも新技術を展開
もう1つの重要な用途として、マンウントフンメルが手がける自動車用キャビンフィルターがある。車のフィルターにスマート技術を組み込むことは、世界中のドライバー何百万人の健康を改善することとなる。

ラボは、システム・ハードウェア・ファームウェア・ソフトウェアエンジニアだけでなく、30ヵ所以上で10の技術革新プロジェクトに同時に取り組むデータ科学者も雇用。

マンウントフンメルは、確立された技術プロバイダーとスタートアップとの連携によるオープンイノベーションモデルを包含し、 より機敏で、より接続されているデジタル技術を利用することによって、製造作業の生産性向上を目指している。

(画像はプレスリリースより)


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