マン・ウント・フンメル

マン・ウント・フンメルの企業情報

マン・ウント・フンメル(MANN+HUMMEL GmbH)は、ドイツに本社を置く自動車メーカーです。
ヨーロッパにおける大手フィルター・吸気システムメーカーで、自動車関連事業が売上高全体の約90%を占めています。

1941年に創業されたFilterwerk MANN+Hummel GmbHが、現在のマン・ウント・フンメルの前身です。
1950年代頃から本国ドイツにおける拠点の増設と事業の拡大を推進。
1960年代後半頃から海外展開を徐々に加速させました。

1990年代に入ってからは、他社の買収を積極化させました。
1995年、Universal Dynamics, Inc.を買収。
1997年にはMANN+Hummel ProTec GmbH (Ludwigsburg) として分離独立したProTec事業部門がVollmar Anlagentechnikを買収。
2000年、フェデラル・モーグル(Federal-Mogul)からOil Conditioning Systems(OCS)を買収。
2002年、ソルベイ(Solvay)グループのAir Induction Systems and Technical Parts(AIS/TP)部門を買収。
2006年、ボッシュ(Bosch(Robert Bosch GmbH))と共同でアービンメリトール(ArvinMeritor, Inc.)(現:メリトール(Meritor, Inc.))からPurolatorフィルター事業を買収。
2008年、韓国のフィルターメーカーであるDongwoo Co. Ltd.の全株式を取得し、MANN+HUMMEL Dongwoo Co. Ltd.を設立。
2010年、シンガポールのメンブレンメーカーであるUltra-Floを買収しました。

2012年には子会社のMANN+HUMMEL ProTec GmbHを売却。
2013年、ボッシュとの合弁会社、Purolator Filters LLCを買収。
2015年にはアフィニア・グループ(Affinia Group Inc.)のグローバル・フィルター部門を、一部を除いて買収することで合意しています。

2014年末時点では、世界31ヶ国に60ヶ所を超える拠点を有し、約16,000人の従業員を抱えています。
事業体制は以下の4部門で構成されています。
・自動車OE部門(Automotive Original Equipment Division)
・自動車用アフターマーケット部門(Automotive Aftermarket Division)
・産業用フィルター部門(Industrial Filtration)
・水フィルター部門(Water Filtration)

現在は、自動車市場の拡大が見込まれるアジアでの現地開発能力の強化や、世界的に強化が進んでいる排ガス基準に対応した製品の提案などに注力しています。

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 358,450百万円

2013年度

  • 372,520百万円

2014年度

  • 407,628百万円

2015年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結

2014年における売上高は、ヨーロッパ・北米・アジア市場における自動車OE部門の売上が好調だったことが影響し、27億9,520万ユーロで前年比4.5%増となりました。
また、EBITは1億3,970万ユーロで前年比7.4%減となりました。


部門別の売上高比率は、

  • 自動車OE部門(Automotive Original Equipment Division)が47.1%
  • 自動車用アフターマーケット部門(Automotive Aftermarket Division)が41.4%
  • 産業用フィルター部門(Industrial Filtration)が11.5%

となりました。


なお、マン・ウント・フンメルは2018年までの目標売上高を34億ユーロに設定しており、特にアジア地域における売上高比率を全体の約25%まで引き上げたい考えを示しています。

事業戦略

事業方針

マン・ウント・フンメルは、2018年までに売上高を34億ユーロまで増加させる目標を示しています。
特に、自動車市場が成長を続けているアジア地域における売上高を伸ばしたい考えで、同地域の売上高比率を全体の約25%まで引き上げる方針です。

また、現在は自動車関連事業が同社の売上高の大部分を占めていますが、産業用フィルターメーカーの買収を積極化させるなど、非自動車関連事業の拡大も目指しています。

マン・ウント・フンメルのM&Aに関する動向は以下のとおりです。

  • 2012年4月、プラスチック産業向けマテリアルハンドリング用機器・システムを手がけていた子会社、MANN+HUMMEL ProTec GmbHを売却すると発表。
    売却先はSchoeller Plast Industriesの子会社であるOHL Engineering GmbH PET Recycling Technologies。
  • 2013年3月、ボッシュ(Bosch(Robert Bosch GmbH))との合弁会社、Purolator Filters LLCを買収。
    これに伴いPurolator Filters LLCはMANN+HUMMEL Purolator Filters LLCに社名を変更。
    また、ボッシュが担当していたアフターマーケットも同社に移管。
  • 2015年8月、アメリカの工業用品大手であるアフィニア・グループ(Affinia Group Inc.)から、一部を除いてフィルター部門を買収することで合意したと発表。
    この買収によりマン・ウント・フンメルは、アメリカにおける産業機器向け油圧フィルターなどの販路を確保したい考え。

技術動向

2014年末時点で、世界各地域で約1,000人の従業員が研究開発活動に従事しています。

マン・ウント・フンメルは現在、世界的に厳格化が進んでいる排ガス規制に対応した製品の開発・提案に取り組んでいます。
例えば、排出関連エンジンコンポーネントをオイルの汚染による性能低下から保護するための製品(オイルセパレーター、圧力調整バルブ、ヒーティングパイプ)などを供給しています。

下記は、マン・ウント・フンメルの研究開発活動の一例です。


・「O-M 15.3」を販売開始

同製品はセルロースを主な材料とする複合繊維制メディア。
メディアの勾配が改良されたことで、これまでの製品と比較して集塵能力が向上し、エンジン室内の構成部品の小型化にも寄与するとされる製品。

・マルクルコフェン工場に品質・開発センターを設置すると発表

自動車産業とアフターマーケット向けにオイルフィルター、フューエルフィルター、エアフィルター、キャビンフィルターを生産しているドイツのマルクルコフェン工場に、品質・開発センターを新設すると発表。
投資額は450万ユーロ。同施設ではフィルターエレメントの試験が可能となる。

・ダイムラー向け新型エアフィルターエレメントを開発

ダイムラー(Daimler)の「Mercedes-Benz Actros」向けに開発されたエアフィルターエレメント。これまでの製品と比較し、約3割の軽量化・材料削減を実現。
なお、修理する際はカバーを車両に装着したまま、このフィルターエレメントを交換するだけで引き続き使用が可能。

・MANN-FILTER「HU 1291 z」を発売

同製品は、工場での分解を不要にし、フィルター媒体の効率を高めて小型化させた商用車向けオイルフィルター。
バイオネット接続と二重同軸シリコンシーリングを使用し、複数の国で特許を取得。

・ルートヴィヒスブルクに技術センターを設置

同拠点は、開発から量産までの期間短縮を目的に設置された、プラスチック部品の射出成形と溶接に関する技術センター。
電動射出成形機2台、熱風溶接機、その他の周辺機器を設置。

・GMの2015年「Supplier of the Year」を受賞

マン・ウント・フンメルは2014年にもゼネラル・モーターズ(GM:General Motors)から「Supplier of the Year」と「Overdrive Award」を受賞。

グローバル展開

2014年末時点で、マン・ウント・フンメルは世界30ヶ国に60ヶ所以上の拠点を有しています。


○新興国をはじめとした海外における取り組み

■インドでの取り組み
  • 2012年12月、二輪車・乗用車・商用車・建設機器・工業製品向けに、樹脂製エアインテークマニホールド、エアクリーナーシステム、シリンダーヘッドカバー、クランクケース換気システム、ウォッシャータンクシステムなどを生産する工場を、バワルに新設したと発表。
    投資額は数百万ユーロで、面積は1万平方メートル。
  • 2014年、自動車用と産業用フィルターを手がけているバンガロール拠点の研究開発施設を拡張。
    この拡張により、ドイツや中国の研究開発拠点と共同で一貫した製品開発が可能に。
■中国での取り組み
  • 2012年6月、自動車用エアクリーナー、インテークマニホールド、エンジンカムカバーなどの生産工場を柳州(りゅうしゅう)市に新設したと発表。主な納入先は上汽通用五菱汽車(SGMW)。
    なお、マン・ウント・フンメルにとって同工場は中国で4ヶ所目となる拠点。
  • 2013年10月、合弁会社の長春曼胡默爾富維濾清器(Changchun MANN+HUMMEL FAWAY Filter)が吉林(きつりん)省長春(ちょうしゅん)市に工場を新設したと発表。
    投資額は1億元(約1,640万ドル)で、面積は4.5ヘクタール。

同拠点では、既存製品(エアフィルターシステム、オイルフィルター、燃料フィルター、遠心分離機、エアドライヤーボックスなど)のほか、エンジンカバー、インテークマニホールド、乗用車用エアフィルター部品、キャビンフィルター、ターボチャージャーダクト、吸音レゾネーターを生産。

  • 2014年5月、研究開発拠点の能力増強(エアコンフィルター試験台、液体フィルター試験台、インテークマニホールド試験台、半無響室、NVH測定設備などを導入)すると発表。
    このうちエアコンフィルター試験台の導入については、PM2.5が悪化する中国での車載空気清浄機の需要増に対応するのが狙い。
  • 2015年10月、乗用車用インテークマニホールド、エアフィルターシステム、パイプ製品などを生産する新工場が重慶(じゅうけい)市で開業したと発表。
    面積は1万平方メートルで、投資額は約3千万元(約5億1,200万円)。
■タイでの取り組み
  • 2012年9月、顧客からの現地生産の要望への対応と、タイでの自動車事業と水事業の強化を目的とし、完全子会社のMANN+HUMMEL (Thailand) LTD.を設立したと発表。
    約4千平方メートルの生産エリアと物流センターを持ち、乗用車とトラック向けにエアクリーナーシステム、インテークマニホールドを生産。
■アメリカでの取り組み
  • 2013年11月、ノースカロライナ州立大学と共同で、ローリーにイノベーションセンターを設置。
    同拠点の機能は、フィルター製品のエンジニアリング、研究開発、現地顧客向け受託開発など。
    また、マン・ウント・フンメルの自動車アフターマーケット部門と産業用フィルター部門の北米本社機能も担当。
  • 2014年10月、エアクリーナーやバッテリーシステムの生産、インテークマニホールドや冷却水用タンクの組み立てを行う「South Campus」工場をミシガン州に新設したと発表。
    面積は22万平方フィート。
■ドバイでの取り組み
  • 2012年4月、新子会社のMANN+HUMMEL Middle East FZEを設立したと発表。
    同子会社の機能は、中東地域における顧客への「MANN-FILTER」ブランド製品の供給。
    なお、製品は主に本国ドイツで生産されたもの。

マン・ウント・フンメルの報道ニュース一覧

会社概要

社名 マン・ウント・フンメル・ジャパン株式会社
本社所在地 〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-15-10 YS新横浜ビル2階
資本金 12,462百万円

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