スズキ
スズキの企業情報
スズキは、静岡県浜松市に本社を置く完成車メーカーです。「四輪事業」「二輪事業」「マリン事業・その他」の3つの事業を展開しています。2018年の世界自動車販売台数は12位。国内では、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業に続いて4位です。
1955年に軽四輪車の原点となる「スズライト」を発売して以来、軽自動車の製造を強みとしています。グローバルではコンパクトカーの販売に注力しており、四輪車販売台数に占める海外の割合は78.2%です(2019年3月期)。
年収情報
平均年収657万円 / 自動車業界内の年収順位 30/101位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 2億4530万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 40歳 |
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平均勤続年数 | 17.7年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
従業員数推移
事業戦略
事業方針
スズキは、2015年6月に発表した新中期経営計画で、2020年3月期までの目標として▽売上高3兆7000億円▽営業利益率7%▽自動車販売数340万台――を掲げています。2018年3月期時点で売上高は3兆7572億円、営業利益率は10%と、目標を2年前倒しで達成しています。
日本とインド、インドネシア、パキスタンといったアジアを中心に、軽自動車、Aセグメント(軽自動車と一部のコンパクトカー)、Bセグメント(コンパクトカー)でシェア拡大を図るのが基本戦略です。
他社との提携状況
2019年8月に、トヨタ自動車と資本提携に関する合意書を結びました。電気自動車(EV)や自動運転など次世代技術の開発に向け、長期的な連携関係を築いていきます。
2019年6月には、ソフトバンクとトヨタ自動車の合弁会社である「MONET Technologies」(東京都港区、MONET)と資本・業務提携を締結。スズキが持つ自動車やバイク、マリン製品、電動車いすなどの多様な移動手段を、モビリティサービスを展開するMONETの研究に活用させます。
2019年9月には、モバイル事業を展開する「スマートバリュー」(大阪府大阪市)、生活・社会事業やサービス業務など多角的に行う「紅丸」(東京都中央区)と、郊外型カーシェアリングサービスの実証実験に関する契約を結びました。実証実験は大阪府豊中市で実施する予定で、スマートバリューが開発した事業者向けのプラットフォーム「Kuruma Base」と、スズキのシェアリング駐車場やコンパクトカーを活用したサービスを提供します。
注力分野
スズキは、トヨタとの資本提携を通して、EVなどの次世代技術の開発に注力していきます。
スズキの持つ小型自動車技術に、トヨタの持つ電動化技術を組み合わせることで、新しいフィールドでシェアの獲得を図る方針です。2020年頃をめどに、インド市場向けにEVの投入を予定。トヨタ、マツダ、デンソーが設立した「EV C.A. Spirit」にも参加しており、国内の完成車メーカーと協力しながら、EVに関する基盤技術の開発を行っています。
製品開発では、高機能で独創的なデザインを持つ商品の開発に力を入れています。
2018年7月には、「ジムニー」「ジムニーシエラ」を20年ぶりに全面改良して発売。伝統的なラダーフレーム構造とサスペンション機能を進化させることで、悪路走破性を向上させました。デザイン面では、「2018年度グッドデザイン賞」で金賞(経済産業大臣賞)を受賞。2019年4月に発表された「ワールド・カー・アワード2019」でも、日本車メーカーとして初めてスモールカー部門で1位を獲得しました。
2018年12月に販売した「スペーシアギア」は、アウトドア向きでSUVのようなデザイン。高い天井と低床を確保し、スライドドアを採用することで広い車内空間を実現しました。発進時にモーターのみで走行する「マイルドハイブリッド」を搭載し、前方車両や歩行者を検知したり、後退時の衝突被害を軽減したりするブレーキサポートシステムを全車に標準装備しています。
技術動向
スズキは、燃費性能を向上させたハイブリッドシステムを開発しています。
SUV「クロスビー」や軽自動車「ワゴンR」「スペーシア」などに搭載されている「マイルドハイブリッド」は、モーター機能付き発電機がエンジンをアシストし、発進時にはモーターのみで走行することが可能。時速13km以下になると自動でエンジンを切り、燃料を使わずにモーターだけの力で走行する「新アイドリングストップシステム」も開発しました。
コンパクトカー「スイフト」「ソリオ」に搭載した「ハイブリッド」は、エンジン出力にモーター出力を組み合わせるだけではなく、駆動用モーターだけの走行も可能。充電や電力供給を行うパワーパックを荷室の下に収納しており、広い車内空間を確保しています。「ハスラー」に搭載されている「S-エネチャージ」は、減速時にモーター機能付き発電機で発電。エネルギーを専用の鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーに充電し、加速時にはモーターで走行をアシストします。
運転支援技術の分野では、「SUZUKI Safety Support」という名称で予防安全技術を開発しています。
この中に含まれる「自動ブレーキ」は、前方の車両や歩行者を検知し、ドライバーに音やメーターの表示で警告したり、衝突のおそれがある時にブレーキの踏み込みを補助したりするシステムです。車体後方部の超音波センサーで障害物との距離を測り、接近を警告するとともに自動でブレーキが作動する「後退時ブレーキサポート」も開発。シフトが「前進」でアクセルを踏み込んだ際に前方の障害物を検知し、エンジンの出力を抑制する「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」のほか、車線のはみ出しを検知し警告する機能やヘッドライトのハイビームとロービームを自動で切り替える機能なども開発しています。
フロントガラスに反射させて表示するヘッドアップディスプレイは、視線を落とさなくても速度やシフト位置、交差点案内表示を確認することが可能。軽自動車では初めて「スペーシア」に搭載しました。
グローバル展開
スズキは、好調なインド市場でのシェアをさらに拡大させるため、積極的な製品投入や販売網の拡充、生産能力の強化を行っています。インド子会社Maruti Suzuki Indiaの販売台数を2020年3月期に200万台に引き上げるのが目標で、その後は2030年までに年間500万台に増加させる方針です。
インドの生産子会社Suzuki Motor Gujaratでは国外向けの生産も行っており、2018年4月には「スイフト」の南アフリカ向けの輸出を開始。今後は、輸出先を拡大していきます。2019年1月にはSuzuki Motor Gujaratの第2工場が完成。第3工場の建設も開始しており、2020年の稼働を目指しています。
インドでの生産は着実に増えており、2018年6月には、日本に続いてインドでも四輪車の累計生産2000万台を達成。インドでは現在、グジャラート工場と、いずれもMaruti Suzuki Indiaのグルガオン工場、マネサール工場の3拠点で16車種を生産しています。
主な生産拠点は、インドや中国を中心にアジア地域に16ヶ所、アメリカとその周辺に5ヶ所、ハンガリーとエジプトに1ヶ所ずつあります。2019年3月期の地域別売上高は、欧州(ハンガリー、ドイツ、英国、フランスなど)が6308億円、アジア(インド、パキスタン、インドネシア、タイなど)が1兆8871億円、その他の地域(米国、オーストラリア、メキシコ、コロンビアなど)が1831億円となっています。
会社概要
拠点一覧
スズキの拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
スズキの関係会社一覧
- ㈱スズキ二輪
- Magyar Suzuki Corporation Ltd.
- Suzuki Finance Europe B.V.
- Maruti Suzuki India Ltd.
- Suzuki Motorcycle India Ltd.
- Suzuki Motor (Thailand) Co.,Ltd.
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
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