スズキ

スズキのハイライト

スズキは日本の大手自動車メーカーです。静岡県に本社を置き、本社、子会社134社、関連会社35社で構成されています。主な事業は二輪車、四輪車および船外機・電動車両・住宅他の特機等の製造販売などです。2013年の時点で自動車の国内生産台数2位、国内販売台数3位であり、生産拠点は10ヶ国15ヶ所に存在します。

スズキは1909年に繊維機械事業で創業しました。1952年に二輪車、1955年に軽四輪事業を開始し、1960年代以降は小型・軽自動車を中心に製品の拡充を進めました。

新興国での生産事業に強みを持ち、1982年にはインド政府との合弁事業を設立し、低価格な小型車の投入を行い海外への市場シェアを拡大します。1992年にはハンガリーに生産進出し欧州の重要拠点としています。

OEM供給を中心としてマツダや日産、三菱自動車工業と業務提携を行っています。特に三菱への供給は今後拡大する方向です。なおVolkswagen(フォルクスワーゲン)との関係については、経営の自主独立が保てないことなどの理由から、2015年8月に提携を解消しました。

年収情報

平均年収626万円

年収推移

  • 581.6万円

2013年度

  • 601.9万円

2014年度

  • 626万円

2015年度

自動車業界の平均年収 606万円

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 2,938,314百万円

2013年度

  • 3,015,461百万円

2014年度

  • 3,180,659百万円

2015年度

単独
  • 1,498,853百万円

2013年度

  • 1,663,147百万円

2014年度

  • 1,609,065百万円

2015年度

経常利益推移

連結
  • 197,842百万円

2013年度

  • 194,318百万円

2014年度

  • 209,109百万円

2015年度

単独
  • 99,322百万円

2013年度

  • 74,651百万円

2014年度

  • 76,151百万円

2015年度

従業員数推移

連結
単独

2014年におけるスズキの売上高は3兆154億6,100万円で前年比2.6%増となりました。
また、営業利益は1,794億2,400万円で前年比4.4%減、経常利益は1,943億1,800万円で前年比1.8%減、当期純利益は968億6,200万円で前年比9.9%減となりました。


2014年における部門別の売上高は、

  • 二輪車部門が2,505億円(前年比6.0%減)
  • 四輪車部門が2兆7,020億円(前年比3.3%増)
  • 特機等部門が630億円(前年比12.5%増)

となりました。

スズキは2014年に売上高3兆円を達成しましたが、引き続きそれを上回ることを今後の目標とし、自動車の世界販売台数は350万台を目指す方針です。

事業戦略

事業方針

スズキは2014年に売上高3兆円を達成し、引き続きそれを上回ることを経営目標に掲げています。

日本国内での生産は輸出とOEM供給の減少により縮小気味です。対策として低燃費新技術や安全技術を採用した製品を軸に、軽自動車市場のシェア3割の獲得を目指しています。また、軽自動車の人気モデルを集中生産できるよう体制を整備し、2014年夏には販売が好調なハスラーを増産しました。OEM供給については、マツダへの供給モデルの拡充や、日産・三菱自への軽商用車の供給を開始しています。これらによりシェアの回復を目指し、稼働率維持を図る狙いです。

さらにスズキは海外生産の強化により、国内の販売減少分をカバーしたい考えです。

海外産の製品を海外で販売する「地産地消」の考えのもと、インドやASEANを中心に供給体制の強化を行います。2013年からの5年間で年2,000億円を投じて、インド、インドネシア、タイを中心に生産能力を増強する計画です。これによってスズキの海外生産比率は現状の6割強から8割弱まで上昇する見通しです。

注力分野

スズキは「スズキグリーンテクノロジーの改良」「安全装備の充実」「新製品の開発」「プラットフォームの集約化」に注力しています。


・スズキグリーンテクノロジーの改良

スズキグリーンテクノロジーとは、
時速13キロ以下になるとエンジンが停止する「新アイドリングストップ機能」、
エンジン停止時でも蓄冷剤で室内を冷やす「エコクール」、
ブレーキ時のエネルギーをリチウムイオン電池に蓄える「エネチャージ」
などから構成される技術の総称です。

それぞれの技術においてさらなる低燃費化を目指し、エネチャージを改良したS-エネチャージを市場に投入するなどしています。

・安全装備の充実

衝突被害軽減ブレーキ「レーダーブレーキサポート」、
Continental(コンチネンタル)と共同開発した誤発進抑制システム、
後続車へ危険を知らせる「エマージェンシーストップシグナル」、
ESP(Electronic Stability Program,横滑り防止装置)
など、安全装備の研究開発に力を入れています。

燃費性能の向上とともに、レーダーブレーキサポートなどの安全技術を搭載し、製品競争力を高める狙いです。

・新製品の開発

2013年、スズキは14年ぶりに日本国内向け軽商用車キャリイを全面更新。ワゴンRとプラットフォームを共通化し、軽乗用車エンジンをスズキ史上で初めて搭載しました。

インド向けには、乗用車としては初めてAMT(Automated Manual Transmission,オートマチックマニュアルトランスミッション)を搭載したモデルを投入します。

ASEANではインドネシアやタイにおいて、各国のエコカー政策に適応した車種を投入しています。

・プラットフォームの集約化

スズキはプラットフォームを現状の4種類から3種類に集約し、部品のモジュール化を実施する方針です。インド、タイ、インドネシアを中心とした新興国での生産台数が拡大するなかで、複数の拠点から同じ部品を調達できる体制を整備します。これによりリスクの低減や収益の向上を図りたい考えです。また、新興国でも調達しやすい材料などを活用し、グローバルな分野でも競争力の高い製品の投入につなげる狙いがあります。

技術動向

スズキは2014年の時点で4ヶ国11ヶ所の研究開発拠点を有しています。
下記は、スズキの研究開発活動の一例です。


・地球環境問題への取り組み

環境問題については、国内の軽自動車をはじめ、インドやアジアなどで低燃費の小型車を提供。「スズキグリーンテクノロジー」による次世代環境技術の推進に加え、「スズキ環境計画2015」、「スズキ生物多様性ガイドライン」に基づき、地球環境問題に取り組む方針。

・直噴ターボ「BOOSTERJET」

排気量のダウンサイジングによる燃費性能の向上と、過給器による出力およびトルク向上を目指した直噴ターボを開発。スズキのガソリンエンジンへの新たな取り組み。

・S-エネチャージ

「エネチャージ」をさらに改良した低燃費化技術を市場に投入。ISG(Integrated Starter Generator,モーター機能付発電機)がモーターアシストを行うことで、エンジンの負担を軽減し燃料消費を抑制するシステム。

・AGS(Auto Gear Shift,オートギヤシフト)

5速MT(Manual Transmission,手動変速機)に、クラッチとシフト操作を自動で行う電動油圧式アクチュエーターを搭載した、スズキ独自のAMT(Automated Manual Transmission, オートマチックマニュアルトランスミッション)を、海外だけでなく国内自動車にも採用。

グローバル展開

スズキは10ヶ国15ヶ所に生産拠点を持ち、海外での生産台数は拡大が続く見込みです。その中心はインドとASEANとなっています。インドでは中長期的な需要の拡大を見越し、年間200万台を生産する体制を構築します。また、ASEANではインドネシアとタイを中心に増産投資を加速させる方針です。このほかミャンマーでは新工場の建設を視野に入れています。


○新興国をはじめとした海外における取り組み

  • インドネシアでは2014年にエンジン・変速機工場を本格稼働させたほか、2015年に完成車工場も稼働。エンジン工場では鋳造から組み立てまでを一貫して行い、現地調達率の拡大を計画。新工場の稼働により、インドネシアにおける年産能力は2014年時点の20万台から30万台に拡大する見込み。
  • タイでは2014年に四輪車を製造するラヨーン工場の年間生産能力を従来比で倍増となる10万台に引き上げ。さらにエコカーであるセレリオを生産開始。投資額は約50億円。
  • ミャンマーでは2013年に現地法人スズキ・ミャンマー・モーターを設立。ヤンゴン市内で四輪車のキャリイを生産開始。
  • 中国では2013年に長安スズキ第二工場を稼働。四輪車を製造し、2014年には中型セダンシアズを生産開始。

部門構成・部門ごとの方針

○二輪車

二輪車の製造は国内、海外ともに行っています。海外では子会社であるThai Suzuki Motor Co.,Ltd.(タイスズキモーター)、また関連会社である済南軽騎鈴木摩托車有限公司などで行っています。子会社であるスズキ部品製造などは部品の一部を製造し、仕入れています。

販売については、国内では子会社であるスズキ二輪などを通じ、海外では子会社 Suzuki International Europe GmbH(スズキインターナショナルヨーロッパ)ほかを通じて行っています。

○四輪車

四輪車の製造は国内、海外ともに行っています。海外においては子会社Magyar Suzuki Corporation Ltd.(マジャールスズキ)、Maruti Suzuki India Ltd.(マルチスズキインディア)や、関連会社である重慶長安鈴木汽車有限公司などで行っています。また、子会社であるスズキ部品製造などで一部の部品を製造し、仕入れています。

販売は、国内においては子会社であるスズキ自販近畿をはじめとする全国の販売会社を通じ、海外においては子会社であるSuzuki International Europe GmbH(スズキインターナショナルヨーロッパ)などの販売会社および製造販売会社を通じて行っています。また、子会社のスズキ輸送梱包が物流サービスを行っています。

○特機等

船外機の製造は主に国内で行い、販売を子会社であるスズキマリンなどが担っています。
電動車両の販売は、子会社であるスズキ自販近畿などの販売会社を通じて行い、住宅の販売は同じく子会社であるスズキビジネスを通じて行っています。

会社概要

社名 スズキ株式会社
設立年 1920年3月
本社所在地 〒432-8611 静岡県浜松市南区高塚町300
市場名 東証一部
代表取締役 鈴木 俊宏
社債格付け A
資本金 138,014百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

スズキの拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 本社及び高塚工場(浜松市南区)
  • 二輪技術センター(静岡県磐田市)
  • 船外機技術センター(静岡県湖西市)
  • 湖西工場及び部品工場(静岡県湖西市)
  • 相良工場及び相良コース(静岡県牧之原市)
  • 磐田工場 (静岡県磐田市)
  • 豊川工場 (愛知県豊川市)
  • 大須賀工場(静岡県掛川市)
  • ㈱スズキ自販近畿社
  • ㈱スズキビジネス(浜松市西区)
  • ㈱スズキ部品製造(静岡県磐田市)
海外拠点一覧
  • Magyar Suzuki Corporation Ltd.(ハンガリー エステルゴム市)
  • PT Suzuki Indomobil Motor(インドネシア ジャカルタ市)
  • Maruti Suzuki India Ltd.(インド ニューデリー市)
  • Pak Suzuki Motor Co.,Ltd.(パキスタン カラチ市)
  • Suzuki International Europe GmbH(ドイツ ベンスハイム市)

関係会社一覧

スズキの関係会社一覧

  • ㈱スズキ二輪
  • Magyar Suzuki Corporation Ltd.
  • Suzuki Finance Europe B.V.
  • Maruti Suzuki India Ltd.
  • Suzuki Motorcycle India Ltd.
  • Suzuki Motor (Thailand) Co.,Ltd.

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