ヘラー

ヘラーの企業情報

ヘラー(HELLA KGaA Hueck & Co.)は、自動車用照明機器や電子機器を開発・製造しているドイツの大手自動車部品メーカーです。フロントエンドモジュールや空調システムなども扱っています。
ヘラーによれば、乗用車用照明の世界市場シェアは約12%(ヨーロッパ市場シェアは約34%)、乗用車用電子機器の世界市場シェアは約18%(ヨーロッパ市場シェアは約30%)です。

1899年に設立されたWestfalische Metall-Industrie Aktien-Gesellschaftが、ヘラーの前身です。当時は自動車や自転車のヘッドランプ、コルネットなどを生産していました。
1908年からアセチレンランプの商品のブランド名として「HELLA」が使用され、1986年にHELLA KG Hueck & Co.に改称しました。
1992年、東ヨーロッパ初の拠点となるHELLA Autotechnik spol. s.r.o.をチェコに設置。1996年には中国や韓国などのアジア地域、ブラジルなどの南米地域に合弁会社を設立し、海外展開を加速させました。
1997年には、現在はマーレ(Mahle GmbH)の傘下に属している自動車部品メーカー、ベーア(Behr)との合弁で生産拠点を設立。なお、マーレとは1999年のエアコンユニット工場建設での提携、2004年の合弁会社の設立など、協業関係が目立ちます。
2005年、本国ドイツの照明・電子機器工場を再編し、グローバル市場に対応する技術センターを開設しました。
2008年に現社名に改称し、2012年から東南アジア市場に参入。
2014年11月に、フランクフルト証券取引所とルクセンブルク証券取引所に上場しています。

2015年5月末時点では、世界39ヶ国に118ヶ所の拠点を有し、約32,000人の従業員を抱えています。
事業体制は、以下の3部門で構成されています。
・自動車
・アフターマーケット
・スペシャルアプリケーション
上記のうち自動車部門については、さらに「照明(Lighting)事業」と「電子機器(Electronics)事業」に分類されています。

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 776,214百万円

2016年度

  • 880,415百万円

2017年度

  • 904,386百万円

2018年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結

2015年5月期における売上高は、アメリカと中国での自動車業界の伸びと、本国ドイツにおける高級車メーカーからの需要が増加したことなどが影響し、58億3,500万ユーロで前年度比9.2%増となりました。
また、EBITDAは7億6,600万ユーロで前年度比16.8%増となりました。

自動車部門における事業別の売上高は、

  • 照明(Lighting)事業が24億2,700万ユーロで前年度比11.3%増
  • 電子機器(Electronics)事業が19億3,700万ユーロで前年度比11.1%増

となりました。

事業戦略

事業方針

ヘラーのM&Aや他社との提携に関する動向は以下のとおりです。

  • 南米でアクセルペダルセンサーやバッテリーセンサーなどの電子機器製品の需要が伸びると予測し、2014年4月、ブラジルの自動車部品メーカーであるEmicolとボディ制御モジュールの現地生産について提携すると発表。
  • 2012年5月、製品範囲の拡大と技術力の向上を目的に、レーダーセンサーを扱うドイツの企業、InnoSent GmbHの株式を50%取得。
  • 中国国内で強みを持つ完成車メーカーとの関係を強化するため、福建省厦門(あもい)市の産業開発区に子会社のHella Electronic Deviceを設置。ABS(Anti-lock Brake System,アンチロック・ブレーキシステム)など、電子機器部品の開発・生産が中心。
  • 2014年3月、中国の完成車メーカーである北京汽車(BAIC)と、合弁会社のBeijing Hella BHAP Automotive Lightingを設立することで合意。中国市場向け照明システムの開発・生産を強化するのが目的で、同年9月から照明製品の開発・生産を開始。

技術動向

2014年11月の株式上場に伴い調達した資金について、ヘラーは主に研究開発費に充てる考えを示しました。
照明(Lighting)事業では、主にLED技術の応用範囲を拡大させるための研究開発を行っています。
一方、電子機器(Electronics)事業では、高級ハイブリッド車と電気自動車用のバッテリーマネジメントシステム、新世代レーダーセンサー、スマートフォンによる車両操作機能などの開発を行っています。

下記は、ヘラーの研究開発活動の一例です。

・シボレー(Chevrolet)の「Camaro」にアンビエントインテリアライトが搭載

センタースクリーンから社内全体に流れるように徐々に色が変化していくアンビエントインテリアライト。24種類からカラーを選択できるほか、走行モードとショーモードの切り替えも可能。

・ルノー(Renault)の「Espace」にコンビネーションリアランプが搭載

部分的にしかライトを通さず、角氷に光を当てたときのような視覚効果があることから、「アイスキューブデザイン」と呼ばれる、LEDを用いたコンビネーションリアランプ。

・L-Labの共同運営に関するパートナーシップを拡大

2000年からドイツのパーダーボルン大学と運営しているL-Lab(照明光学とメカトロニクスの研究所)の運営に、ハム・リップシュタット応用科学大学を追加することでパートナーシップを拡大。

・IAA商用車両展示会で大型トラック向けフルLEDコンビネーションランプを展示

同ランプのレンズのモジュールは、損傷した際などの交換が容易であることが特徴。LEDを使用しているため、バルブと比較して省エネルギーであり、メンテナンスの頻度も低下。

・アウディ(Audi)の「A8」にマトリックスビームヘッドランプが搭載

フロントカメラと連動してヘッドランプの照射をコントロールできるのが特徴。対向車の眩惑を防止し、安全性の向上に寄与する製品。2014年PACE Awardを受賞。

・24-GHzレーダーセンサーを共同開発

ドイツの半導体メーカーであるインフィニオン・テクノロジーズ(Infineon Technologies)と共同で開発。2つのセンサーによって車線変更をする際や後方車が発進する際の事故防止に寄与する製品で、コストと消費電力の抑制を実現。高級車だけでなく大衆車への搭載も想定。

上記のほか、2014年10月、ベトナムのホーチミン大学と電子部品の開発について提携を結ぶことで合意したと発表しています。

グローバル展開

2015年5月末時点で、ヘラーは世界39ヶ国に118ヶ所の拠点を有しています。アフリカでは1ヶ国、北中南米では3ヶ国、アジア太平洋地域では10ヶ国、ヨーロッパでは本国ドイツを含めて25ヶ国に拠点が設置されています。

現在は、自動車市場が成長を続けている北米とアジア地域における利益を確保するため、特にメキシコと中国における生産能力の強化に取り組んでいます。

○新興国をはじめとした海外における取り組み

■中国での取り組み
  • 2014年3月、嘉興(かこう)市の子会社であるjiaxing hella lighting co. ltdの照明システム工場が稼働を開始。投資額は7千万ユーロ。敷地面積は8万7千平方メートルで、中国国内の生産拠点としては最大。年間生産能力はヘッドランプ300万個、リアランプが180万個。
■メキシコでの取り組み
  • イラプアトにメキシコ国内で5ヶ所目となる工場を設置。投資額は1億5千万ドルで、当初計画によれば年間生産能力はヘッドランプが120万個、リアランプが240万個。

部門構成・部門ごとの方針

ヘラーは、以下の3部門で事業体制を構成しています。

・自動車

照明(Lighting)事業と電子機器(Electronics)事業に分類され、これらの売上高が全体の約70%を占めています。照明事業ではヘッドランプ、多機能ライト、内装ライトなどを、電子機器事業では照明用電子機器、車体用電子機器、エネルギー管理システムなどの製品分野を扱っています。

・アフターマーケット

照明、電気・電子部品、温度管理システムなど、アフターマーケット向けの製品を扱っている部門です。

・スペシャルアプリケーション

バスや農業機械、建設機械などの特殊車両向け照明・電子部品、街路照明、産業用照明、室内照明、空港照明などを扱っている部門です。

ヘラーの報道ニュース一覧

会社概要

社名 ヘラージャパン株式会社
設立年 2006年6月
本社所在地 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-28-11小杉ビル9階・10階
代表取締役 Rolf Breidenbach
資本金 25百万円

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