日本特殊陶業

日本特殊陶業のハイライト

日本特殊陶業は、エンジン向け点火プラグをはじめ、グロープラグ、自動車用各種センサなど自動車関連製品、情報通信、セラミック関連製品を手掛ける大手メーカーです。

中でも点火プラグでは世界シェア4割を占めています。スパークプラグやグロープラグなどのプラグ製品は「NGK」ブランド、センサ、プラグなどセラミックス製品は「NTK」ブランドで展開しています。

日本特殊陶業は、ノリタケカンパニー、TOTO、日本碍子(日本ガイシ)などを傘下に置く森村グループの企業の一つ。電線を支柱などに絶縁固定する器具である碍子などを手掛ける日本碍子の一部門だったスパークプラグ部門が独立し、1936年に日本特殊陶業として設立しました。

1958年、セラミック製のバイト、チップの製造開始。同年、スパークプラグの一種で、熱伝導性に優れ、急熱や急冷などに強い銅軸入りワイドレンジプラグを発売。1973年に、自動車用の温度センサの生産を開始しました。

また、1959年、ブラジルに初の海外拠点となるブラジル特殊陶業を設立。1966年には、アメリカに販売会社、NGKスパークプラグを設立します。1973年、マレーシアにマレーシアNGKスパークプラグを、翌1974年に、タイにサイアムNGKスパークプラグ設立するなど、アメリカ、アジア、ヨーロッパで海外拠点の設立を推進します。

一方、1984年の可児セラミックと飯島セラミックの設立をはじめ、1993年に中津川セラミックを設立するなど、国内でも拠点の設置を進めます。

1982年、排気ガスの温度をモニターすることでエンジンの燃焼状態を判断する自動車用酸素センサの生産を開始。1985年、主流のメタル製のグロープラグよりも急速に温度を上昇させることができ、耐熱性と耐久性に優れたセラミック製グロープラグの生産を開始します。2000年、一般のプラグに比べ着火性に優れ、燃費効率の良いイリジウム合金を採用した「イリジウムIXプラグ」の生産を開始。

2015年、半導体・液晶製造装置部品を手掛ける宮城県のメーカー、日本セラテックを子会社化。NTKセラテックに社名を変更しました。これによって、半導体関連事業の競争力アップにつなげるとしています。

○事業内容
・自動車関連事業
四輪用・二輪用、農業・林業用機械などに使われるスパークプラグセンサをはじめ、巻線型で伝送性に優れた四輪用のプラグコード、エンジンの点火系から発生する電波ノイズを防止する二輪・汎用のプラグキャップ・コードほか。

・テクニカルセラミックス関連事業
過酷な環境に耐えるセラミックで作られた半導体パッケージ・基盤をはじめ、用途に合わせた各種セラミック機械工具、セラミックスの中でも高純度の原料を高精度で製造したファインセラミックス(ニューセラミックスともいう)など。

年収情報

平均年収644万円

年収推移

  • 629.8万円

2013年度

  • 622.7万円

2014年度

  • 644.1万円

2015年度

自動車業界の平均年収 606万円
推定生涯賃金 2億4661万円

年齢別年収シミュレーション

  • 476万円

25歳

  • 568万円

30歳

  • 660万円

35歳

  • 745万円

40歳

  • 768万円

45歳

  • 752万円

50歳

平均年齢 37.9歳
平均勤続年数 16.1年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 329,758百万円

2013年度

  • 347,636百万円

2014年度

  • 383,272百万円

2015年度

単独
  • 266,468百万円

2013年度

  • 278,166百万円

2014年度

  • 279,161百万円

2015年度

経常利益推移

連結
  • 54,960百万円

2013年度

  • 67,907百万円

2014年度

  • 64,478百万円

2015年度

単独
  • 51,283百万円

2013年度

  • 58,313百万円

2014年度

  • 48,379百万円

2015年度

従業員数推移

連結
単独

日本特殊陶業は2016年3月期の連結業績を発表しました。

  • 売上高 3,832億7,200万円(前年比10.3%増)
  • 営業利益 662億7,900万円(前年比6.6%増)
  • 経常利益 644億7,800万円(前年比5%減)
  • 当期純利益 308億1,500万円(前年比16.2%減)

自動車関連事業では、北米やヨーロッパを中心に自動車販売は順調に伸び、新車用の組付け製品、補修用製品ともに堅調に推移しました。また、連結子会社となったウェルズ社の売り上げが好調だったことや、為替相場においても円安基調であったことが売上高に寄与。
この結果、自動車関連事業の売上高は 3,228 億5,600万円(前年比 10.3%増)、営業利益 711 億3,400万円(前年比 4.1%増)となりました。

上記を踏まえた、次期2017年3月期の連結業績の見通しは以下のとおりです。

  • 売上高  3,698 億円(前年比 3.5%減)
  • 営業利益 425 億円(前年比 35.9%減)
  • 経常利益  453 億円(前年比 29.7%減)
  • 当期純利益  305 億円(前年比 1%減)

このうち、自動車関連事業分野においては、アメリカや中国市場を中心とした堅調な新車販売を見込むとしています。補修市場においては、幅広い自動車関連製品の拡販を図る計画であることから、売上高 3,088 億 5,800万円(前年比 4.3%減)、営業利益 484 億7,000万円(前年比31.9%減)と見込んでいます。

事業戦略

事業方針

日本特殊陶業は2010年、長期経営計画『日特進化論』を策定。最終年度となる2020年までの10年間を「深化→新化→進化」と、その先にある「真価(真の価値を顧客に提供する)」という4つのステージに分けた取り組みを行っています。

2016年には、第7次経営計画を発表。『日特進化論』の最後のステップ「進化」、そしてその先の「真価」を見据えた5年として計画を策定しています。

<第7次経営計画>

○数値目標(2021年3月期)
  • 連結売上高 5,200 億円
  • 営業利益 1,000 億円
  • 売上高営業利益率 20%以上
  • ROIC(投下資本利益率) 13%以上
○主要施策
・既存事業のさらなる強化

プラグ事業、センサ事業においては、中国、インドなど新興国市場でのシェア拡大をはじめ、NOxセンサ(大気汚染源となるディーゼル車から排出される窒素酸化物[NOx]を測定する車載用センサ)など環境規制対応製品の強化。

また、2015年にグループ企業となったアメリカの自動車部品メーカー、ウェルズ社(Wells)を活用した、内燃機関の点火コイルであるイグニッションコイルなど自動車関連製品の拡充。
セラミックパッケージ事業においては、2016年に子会社化し黒字化を目指す。
合わせて、2015年にグループ企業となったNTKセラテック社とのシナジー効果による、半導体製造装置用部品の新製品展開や販売拡大などを図る。

・新規事業の創出

エンジンを持たない電気自動車など次世代自動車を含む非内燃機関向けの新製品立ち上げをはじめとした、「環境・エネルギー分野」と「医療分野」を中心とした新規事業の推進。

・強固な経営基盤の構築

上記2施策を支える基盤づくりのため、グローバルでのスピード経営や人材育成などをさらに進める。

注力分野

日本特殊陶業は、プラグの生産量を2013年度の7.5億個から2020年に10億個へ引き上げる計画で、現在生産体制の強化を図っています。新興国を中心としたプラグの需要増に対応する考えで、2019年までに世界シェアを40%から50%へ引き上げたいとしています。

  • 2014年、岐阜県に子会社、日特スパークテック美濃の新工場を開設。スパークプラグ用絶縁体のセラミック部分を生産する計画。
    今後、2017年度を目処に愛知県にある2つの工場から製造ラインを移管し集約する予定。
  • 2015年、アメリカのスイッチ、イグニッションコイルなどを手掛ける自動車部品メーカー、ウェルズ社を子会社化。
  • 2015年にタイの生産子会社、スパークテック・タイランドが稼働。スパークプラグ用金具の生産能力を2020年までに年1億4,000万個を目指す計画。
  • 2016年、愛知県に子会社、日特スパークテックWKSの新工場が稼働。プラグの中心電極や端子など点火プラグ用部品を生産する。
    同工場の稼働により、日特スパークテックWKSの生産能力が2020年までに現状比で約30%向上する見通し。

技術動向

○製品開発

・EGRシステム制御用の吸気センサを製品化

2014年、乗用車向けの吸気酸素センサを世界で初めて製品化することを発表。
同製品は、EGR(排気再循環、排ガスの一部を再度エンジンに吸気させることで窒素酸化物[NOx]低減や燃費向上につなげること)システムを搭載するエンジンの吸気側に取り付け、最適なEGR環境になるように酸素の濃度を測定し燃焼効率を最適化するというもの。
ディーゼルエンジンは窒素酸化物(NOx)の生成量を減らすことができ、ガソリンエンジンはさらに燃費を改善できるとしている。
EGRシステムを備えるディーゼルエンジンとガソリンエンジンへの適用を想定。今後、EGRシステムの拡大が見込まれる日本、北米、ヨーロッパ向けに展開する。

・車載型排出ガス計測器発表

2015年、窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)などの自動車の排ガス測定機を開発。
小型自動車で標準の12V電源に対応し、マフラーに装着した排ガス測定センサのケーブルをつないで使用する。
日本特殊陶業がこれまで手がけてきた、自動車エンジン用のNOxセンサや温度センサ、O2センサなどの技術を応用している。2016年中に発売予定。

・国産車向け補修用イグニッションコイルを発売

2015年、日本特殊陶業としては初となる、国産車向けの補修用イグニッションコイル「NGKイグニッションコイル」を発売。
国内向け自動車では、1996~2000 年頃からダイレクトタイプのイグニッションコイルを装着する新車が増加傾向にあり、今後、補修市場でニーズが高まると見通している。

・燃料電池車向けに燃料の水素の漏れを検知するセンサ新開発

水素と酸素の化学変化によって発電し、大気汚染の原因となる二酸化炭素や窒素酸化物(NOx)などを排出しない次世代自動車として注目を集める燃料電池車(FCV)。一方で、水素が漏れた場合の安全確保が課題となっている。

日本特殊陶業は2016年、燃料電池車(FCV)向けの水素漏れ検知センサを発売。
温度の変化から水素漏れを高精度に検知する独自の熱伝導方式を採用したほか、経年劣化や振動、衝撃への耐久性を高めた。
同年、新型の燃料電池車(FCV)に搭載された。

グローバル展開

日本特殊陶業はプラグのシェア拡大を目指し、現在、国内外で生産体制を強化しています。

○アメリカ

  • 2015年、アメリカ・ウィスコンシン州に拠点を置くスイッチ、イグニッションコイル、圧力センサなどを手掛ける自動車部品メーカー、ウェルズ社を買収。
    ウェルズ社の2014年の売上高は2億2,200億ドル、営業利益は2,500万ドル。同社が得意とするDIY小売市場(Do It Yourself)に加え、日本特殊陶業が強みを持つDIFM市場(Do It for Me)という、ディーラーによる修理・修繕市場でのシェアを拡大する狙い。

○タイ

  • 2015年、タイ・チョンブリ県にある子会社、スパークテックタイランドでスパークプラグの金具部品を生産開始。
    ヨーロッパ、中国、インドネシア、マレーシアなどの組み立て工場に供給する。

部門構成・部門ごとの方針

日本特殊陶業は2016年、ここ数年赤字を計上しているセラミックICパッケージ事業を子会社化し、黒字化を目指す構造改革を発表しました。

・半導体新会社設立

2016年、子会社、NTKセラミック(新NTKセラミック)を設立。日本特殊陶業の半導体事業、および子会社のNTKセラミック(現NTKセラミック)のセラミックICパッケージ事業をこの新会社に統合する。
また、現在、国内4拠点を展開するパッケージ関連の生産拠点を3拠点に集約。固定費の削減と生産性の工場を図る。

・センサ新会社設立

2016年、日本特殊陶業の子会社として新たにCS 中津川を設立。現NTKセラミックのセンサ事業を継承する。現NTKセラミックの岐阜県・中津川工場は、今後需要の拡大が見込まれるセンサ事業の製造拠点として活用する。

日本特殊陶業の報道ニュース一覧

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2016.01.08 日本特殊陶業、「東京オートサロン2016」にスパークプラグなどを出展

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会社概要

社名 日本特殊陶業株式会社
設立年 1936年10月26日
本社所在地 〒467-8525 名古屋市瑞穂区高辻町14-18
市場名 東証一部
代表取締役 尾堂真一
社債格付け
資本金 47,869百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

日本特殊陶業の拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 本社ならびに,本社工場(名古屋市瑞穂区)
  • 小牧工場(愛知県小牧市)
  • 鹿児島宮之城工場(鹿児島県薩摩郡さつま町)
  • 伊勢工場(三重県伊勢市)
  • 東京支社,東京営業所(東京都港区)
  • 大阪営業所(大阪府吹田市)
海外拠点一覧
  • 米国特殊陶業㈱(米国)
  • ブラジル特殊陶業㈲(ブラジル)
  • 上海特殊陶業㈲(中国)
  • サイアムNGKスパークプラグ㈱(タイ)
  • タイNGKスパークプラグ㈱(タイ)
  • フランスNGKスパークプラグ㈱(フランス)
  • 欧州NGKスパークプラグ㈲(ドイツ)

関係会社一覧

日本特殊陶業の関係会社一覧

  • 米国ホールディング㈱
  • 米国特殊陶業㈱
  • 欧州NGKスパークプラグ㈲
  • NTKセラミック㈱

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