八千代工業

八千代工業の企業情報

八千代工業は、日本に本社を置く自動車部品メーカーです。
樹脂・鉄製燃料タンクやサンルーフ、バンパー、エアロパーツ、インストルメントパネルなどを主要製品としています。
自動車部品以外にも、ホンダの完成車の生産や競技用車いすの製造販売などを手がけています。

ホンダの子会社で、ホンダ系メーカーへの納入が大半を占めています。

1953年、八千代工業の前身である八千代塗装が設立。当時は金属焼付塗装業を行っていました。

1968年、八千代工業に社名を変更。

1989年、カナダに同社史上初の海外拠点、Yachiyo of Ontario Mfg., Inc.(現:連結子会社)を設立。
1990年から2000年にかけて、アメリカ、イギリス、タイに拠点を設立し、海外への事業展開を推進しました。

2000年以降も、中国、インド、ブラジル、メキシコ、インドネシア、ドイツに拠点を増設し、積極的なグローバル展開を継続しました。

2014年、カナダの子会社の板金事業を現地のプレス部品メーカーに譲渡。さらに、アメリカの子会社の板金事業をイギリスの関連会社に譲渡するなど、事業整理を推進。
同年12月には、ドイツにYachiyo Germany GmbHを新設しました。

2016年、子会社であるワイジーテックの株式をすべて東プレへ譲渡し、八千代工業での板金部品事業を終了させています。


2016年3月末時点では、子会社21社、関連会社1社でグループを構成しており、6,294人の従業員を抱えています。
事業体制は以下の3部門で構成されています。
・部品事業
・完成車事業
・その他

現在は、樹脂燃料タンクとサンルーフを中心とした、自動車部品事業に注力しています。

年収情報

平均年収686万円自動車業界内の年収順位 18101

年収推移

  • 688.3万円

2015年度

  • 672.1万円

2016年度

  • 686.1万円

2017年度

自動車業界の平均年収 618万円
推定生涯賃金 2億2705万円

年齢別年収シミュレーション

  • 438万円

25歳

  • 523万円

30歳

  • 608万円

35歳

  • 686万円

40歳

  • 707万円

45歳

  • 693万円

50歳

平均年齢 42.6歳
平均勤続年数 19.7年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 138,979百万円

2016年度

  • 165,562百万円

2017年度

  • 161,160百万円

2018年度

単独
  • 66,971百万円

2016年度

  • 71,689百万円

2017年度

  • 40,644百万円

2018年度

経常利益推移

連結
  • 8,982百万円

2016年度

  • 9,223百万円

2017年度

  • 928百万円

2018年度

単独
  • 2,981百万円

2016年度

  • 1,349百万円

2017年度

  • 1,269百万円

2018年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結
単独

非継続事業(板金事業)を含まない2015年度における売上高は、1,498億1,600万円で前年度比5.5%増となりました。
営業利益は117億6,600万円で前年度比29.8%減、税引前利益は113億3,300万円で前年度比32.5%減、当期純利益は80億4,100万円で前年度比31.4%減となりました。

製品・サービス別の売上高は、

  • 自動車部品が1,395億6,300万円で5.6%増
  • 自動車組立が98億5,100万円で2.1%増
  • その他が4億200万で124.6%増

となりました。

なお、2015年度における非継続事業(板金事業)を含む売上高は、1,540億3,300万円で前年度比1.8%減となりました。
営業利益は106億9,200万円で前年度比26.4%減、税引前利益は102億5,600万円で前年度比30.5%減、当期純利益は69億5,700万円で前年度比29.1%減となりました。

事業戦略

事業方針

八千代工業は、2020年を目標年とする「ヤチヨ2020年Vision」を策定しています。技術・製品、事業、人材を軸として、「卓越した技術と特徴ある製品で真のワールドワイドプレーヤーになる」というスローガンを掲げています。
2013年度までの第11次中期計画を「変革と仕込みの期」、2016年度までの第12次中期計画を「育成の期」と位置付け、技術・製品の競争力強化とホンダ以外の完成車メーカーへの販路拡大を進めてきました。

2017年度に開始の第13次中期計画では「収穫の期」として、下記のような方針を掲げています。

  • グローバルでトップクラスの技術・製品の競争力を実現する
  • 事業としてトップランナーになる
  • お客様から商品の企画開発提案を要望される
  • 新規事業を第3の柱にする

八千代工業のM&Aに関する動向は以下のとおりです。

  • 2014年6月、プレス部品を製造するカナダの子会社Yachiyo of Ontario Manufacturing, Inc.を現地のプレス部品メーカーであるMatcor-Matsu Group of Companiesに譲渡すると発表。
  • 2014年10月、アメリカのYachiyo Manufacturing of Alabama, LLCの板金部品事業をユニプレスの子会社Unipres Alabamaに譲渡したと発表。
  • 2015年6月、完成車向けプレス部品の製造・販売を行うイギリスの関連会社UYT Ltd.の全事業を現地の自動車部品メーカーであるN Press Assembly Limitedへ譲渡すると発表。
  • 2016年1月、八千代工業の国内の板金部品事業をすべて東プレへ譲渡。子会社のワイジーテックと四日市製作所のプレス部品工場を譲渡し、国内での板金部品事業を終了させた。

注力分野

八千代工業は、板金部品事業を終了させ、主力製品である樹脂燃料タンクとサンルーフの販路拡大に注力しています。
親会社であるホンダが自社での完成車生産を強化したことにより完成車事業の売り上げが減少するため、ホンダ以外の完成車メーカーの取引先を拡大することで、完成車事業の縮小を補う考えです。
樹脂製燃料タンクは、日本、アメリカ、タイ、インドネシア、ブラジルなどで受注活動を強化し、サンルーフに関しては、アメリカと中国を中心に拡販活動を実施しています。

技術動向

八千代工業は、卓越した技術・製品の開発と新規事業への参入を目標に、シミュレーション技術を用いた開発期間の短縮、多付加価値、コスト競争力を重視した研究開発活動を推進しています。
研究開発活動は、八千代工業、合志技研工業、Yachiyo of America Inc.を拠点に行っています。

○エネルギーストレージの開発

燃料電池車用水素タンクの量産を目標に、天然ガス車用燃料タンクやLPG(液化石油ガス)コンポジット容器、水素ステーション用蓄圧器の開発を進めています。

○CFRP製品の開発

自動車ボディの骨格部品開発の一環として、CFRP(炭素繊維強化プラスチック,Carbon Fiber Reinforced Plastics)素材の陸上用車いすを生産しています。

そのほかにも、以下のような研究開発活動を行っています。

  • 新型車用の燃料タンクの量産化
  • 新型車用のサンルーフの量産化
  • 新型車用の燃料タンクの開発
  • 新型車用のサンルーフの開発
  • 国内・海外の排ガス規制対応の二輪車用メタルハニカム高密度セル担体の開発
  • 新構造樹脂製燃料タンクの研究と開発
  • 新型サンルーフおよび周辺技術の研究と開発
  • 自動車部品の環境対応技術の研究と開発
  • 福祉車両の運転補助装置の研究と開発
  • 新規事業参入のための研究と開発

グローバル展開

2016年3月末時点で、八千代工業はアメリカ、メキシコ、ブラジル、ドイツ、中国、フィリピン、ベトナム、インドネシア、インド、タイなどに海外拠点を有しています。

○海外における取り組み

■メキシコでの取り組み
  • 2012年1月、グアナファト州に子会社Yachiyo Mexico Manufacturing S.A. de C.V.を新設すると発表。資本金は2.4億ペソ(約16億円)。
    当初の発表によれば、約60名の従業員を雇い、2014年4月から自動車部品の生産拠点として営業を開始する予定としていた。
■インドネシアでの取り組み
  • 2012年3月、ホンダがインドネシアに新工場を新設することに伴い、インドネシアの西ジャワ州カラワンに現地企業などと共同出資で四輪車用の樹脂製燃料タンクの生産工場を設立し、現地での供給体制の強化を図ると発表。資本金は2,350万ドル(約18億8,000万円)。
■アメリカでの取り組み
  • 2014年3月、ホンダのアラバマ工場向けに樹脂製燃料タンクとサンルーフを供給する生産拠点をジョージア州に設立すると発表。
    同時点において同工場が見込まれていた年間生産能力は、樹脂燃料タンクが40万台、サンルーフが20万台。

八千代工業の報道ニュース一覧

2015.10.20 八千代工業、事業売却でグローバル成長戦略を加速

既に海外の板金事業は売却自動車用の機能部品のサプライヤーである八千代工業は15日、100パーセント子会社であり三重県員弁郡を拠店とするワイジーテックの全事業と、...[もっと見る

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会社概要

社名 八千代工業株式会社
設立年 1953年8月27日
本社所在地 埼玉県狭山市柏原393番地
市場名 JASDAQ
代表取締役 山口 次郎
社債格付け BBB+
資本金 3,686百万円

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拠点一覧

八千代工業の拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 柏原工場(埼玉県狭山市)
  • 四日市製作所(三重県四日市市)
  • 鈴鹿工場(三重県鈴鹿市)
  • 亀山事業所(三重県亀山市)
  • 本社(埼玉県狭山市)
  • 栃木研究所(栃木県さくら市)
  • 埼玉研究所(埼玉県狭山市)
  • 合志技研工業株式会社(熊本県合志市)
  • 株式会社ウエムラテック(熊本県球磨郡あさぎり町)
海外拠点一覧
  • ヤチヨ オブ アメリカ インコーポレーテッド(米国 オハイオ州 コロンバス)
  • ユー エス ヤチヨ インコーポレーテッド(米国 オハイオ州 マリオン)
  • ヤチヨ マニュファクチュアリング オブ アメリカ エル エル シー(米国 ジョージア州 キャロルトン)
  • エー ワイ マニュファクチュアリング リミテッド(米 オハイオ州 コロンバス)
  • ヤチヨ ド ブラジル インダストリア エ コメルシオ デ ペサス リミターダ(ブラジル サンパウロ州 リメイラ)
  • ヤチヨ メキシコ マニュファクチュアリング エス エー デ シー ブイ(メキシコ グアナファト州 セラヤ)
  • 八千代工業(中山)有限公司(中国 広東省 中山市)
  • 八千代工業(武漢)有限公司(中国 湖北省 武漢市)
  • サイアム ヤチヨ カンパニー リミテッド(タイ プラチンブリ県 シーマハポート)
  • サイアム ゴウシ マニュファクチュアリング カンパニー リミテッド(タイ ラヨン県 プルックデン)
  • ゴウシ タンロン オートパーツ カンパニー リミテッド(ベトナム ハノイ)
  • ゴウシ インディア オートパーツ プライベート リミテッド(インド ハリアナ州 バウル)
  • ヤチヨ インディア マニュファクチュアリングプライベート リミテッド(インド ラジャスタン州 クシケラ)
  • ピー ティー ヤチヨ トリミトラ インドネシア(インドネシア 西ジャワ州 カラワン)
  • ヤチヨ ジャーマニー ゲー エム ベー ハー(ドイツ ニーダーザクセン州 ブラウンシュヴァイク)

関係会社一覧

八千代工業の関係会社一覧

  • 合志技研工業株式会社
  • ヤチヨ オブ オンタリオ マニュファクチュアリング インコーポレーテッド
  • ヤチヨ オブ アメリカ インコーポレーテッド
  • ユー エス ヤチヨ インコーポレーテッド
  • ヤチヨ マニュファクチュアリング オブ アメリカ エル エル シー
  • エー ワイ マニュファクチュアリング リミテッド
  • ヤチヨ ド ブラジル インダストリア エ コメルシオ デ ペサス リミターダ
  • ヤチヨ メキシコ マニュファクチュアリング エス エー デ シー ブイ
  • 八千代工業(中山)有限公司
  • 八千代工業(武漢)有限公司
  • サイアム ヤチヨ カンパニー リミテッド
  • サイアム ゴウシ マニュファクチュアリング カンパニー リミテッド
  • ゴウシ タンロン オートパーツ カンパニー リミテッド
  • ゴウシ インディア オートパーツ プライベート リミテッド
  • ヤチヨ インディア マニュファクチュアリング プライベート リミテッド
  • ピー ティー ヤチヨ トリミトラ インドネシア
  • ヤチヨ インダストリー(ユーケー)リミテッド

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