日本精工
日本精工の企業情報
日本精工株式会社(日本精工、NSK)は東京に拠点を置く、パワーステアリング部品をはじめ、産業用の軸受(ベアリング)などを専門とする自動車部品メーカーです。
世界の主要な完成車メーカーの多くと取引関係を持ち、グローバルで事業を展開。軸受では国内シェア1位、世界3位、電動パワーステアリング(電気によって操舵力をアシストする装置のこと。Electric Power Steering、EPS)では世界2位などの実績があります。
1914年、前身となる日本精工合資会社を設立。同年、軸受の試作を始め、1916年に日本で初めて軸受を生産。この年、日本精工株式会社を設立します。
1962年、アメリカ・ニュージャージー州に軸受などの販売会社、ジャムコ・コーポレーション(現在NSKコーポレーション)を設立。
1963年にはイギリスの軸受メーカー、Torrington(トリントン)と東京ベアリングとの合弁で自動車軸受けの製造会社、エヌエスケー・トリントンを群馬県に設立しました。また、同年西ドイツ・デュッセルドルフに産業機械軸受などの販売会社、NSKドイツを設立。以降もアメリカ、ヨーロッパをはじめ世界各地に製造、販売拠点を設立します。
1973年、東京ベアリングを吸収合併。同工場でソリッド形ニードル軸受(削り出しの外輪に針状ころと保持器が組み込まれた軸受。小さなスペースで最大の負荷能力を持つ)の生産をスタートしました。
1990年にはイギリス最大の軸受メーカー、UPI社を買収。また、1990年代中ごろから中国・アジアへの事業展開を加速します。2003年にエヌエスケー・トリントンを子会社化。社名をNSKニードルベアリングとし、翌2004年には中国をはじめ、ポーランド、韓国に生産子会社などを設立。
2014年、メキシコ・グアナファト州に生産拠点を開設。この生産拠点開設によって北米自動車事業のさらなる拡大を目指しています。また、日本、中国でニードル軸受およびステアリングシステムなどの増強投資を行い、生産能力の強化を進める計画を発表しました。
2015年、2016~2018年度の次期中期経営計画を発表。2016年3月期の売上高1兆円を掲げています。
現在募集中の求人
■業務部門における課題発掘、データ活用による課題解決プロジェクトの推進・導入、データ利活用の定着をリーダーとして推進して頂きます。また、若手社員の指導・教育にも携わって頂きます。
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勤務地 | 東京都品川区大崎1-6-3 日精ビル |
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年収 | 1000万円~1200万円 |
お問い合わせ番号 | 368252 |
■状態監視・設備診断システムに搭載されるAI・機械学習のモデル・アルゴリズム開発、クラウドプラットフォーム化をリードして頂きます。
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【仕事の魅力】
同グループの状態監視システムは1990年から納入実績を持ち、風力発電での状態監視装置納入台数は35,000台以上、石油化学業界での状態監視装置納入台数も10,000台以上とグローバルで大きな実績を持っています。実際に社会実装されているシステムのAI化は再生エネルギー施設の安定稼働や、工場におけるカーボンニュートラル、省エネ稼働に大きく貢献する可能性を秘めていて、環境問題、SDGsに直結するテーマでもあります。また、欧州には開発拠点、状態監視モニタリング拠点など複数の国にまたがる拠点があり、さまざまな文化や考え方の人材と交流しながら、グローバルな視野を養って頂ける環境です。
勤務地 | 神奈川県藤沢市鵠沼神明1-5-50 |
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年収 | 1000万円~1200万円 |
お問い合わせ番号 | 368282 |
■自動車業界向け製品を担当するチームの中核人材として、国内法務・海外法務(6:4)の両方を担当して頂きます。職務内容も契約法務、係争対応、M&A対応、社内教育など幅広く担当して頂く予定ですので、仕事の幅と視野が広がるミッションとなっています。
【具体的には】※具体的な仕事内容はご経験・スキルに応じて個別に設定予定
・国内外訴訟、交渉対応
・新規事業、プロジェクト対応等
・法律相談・契約審査
・コンプライアンス活動支援
・海外法務部門との連携
・ナレッジ展開、メンバー教育
※海外売上比率が高いため、海外拠点の法務担当とのメールや会議等で英語を使用する機会がございます。
【仕事の魅力】
新規事業やM&A等を通じて事業に貢献したいという想いをお持ちの方であれば、必ずご活躍いただける職場です。中途入社者が半数以上、有資格者や異業界出身者等様々なバックグラウンドを持つメンバーで構成されています。部署内での法律や英語の勉強会等もボトムアップで推進されていて、メンバー間で研鑽を積む風土が根付いています。また、同社は海外拠点が多く、その事業展開に合わせて、海外案件に取り組む機会が多いため、グローバルに活躍いただける環境です。また、希望と適性次第では、M&Aや新規事業といった大規模案件も早期に担当できます。裁量をもってダイナミックな業務に携わり、事業成長の一翼を担っていただける方の募集です。
勤務地 | 東京都品川区大崎1-6-3 日精ビル |
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年収 | 600万円~1000万円 |
お問い合わせ番号 | 363236 |
完成車メーカーや大手自動車部品メーカー向けに軸受(ベアリング)を中心とする当社製品の法人営業を担当していただきます。
【具体的には】
・顧客の新規開発案件に関し、顧客の開発部門や購買部門から情報収集を行っていただきます。社内の開発部門と協力しながら顧客要望に沿う製品仕様の提案を行い、案件受注後は開発部門や生産部門と協力しながら生産立ち上げ、納品までの一貫した流れをフォローいただきます。
・既存量産製品のQCD管理(品質・納期・コスト)を、工場やSCM部門など社内各部署と連携しながら行っていただきます。また、顧客との価格交渉に関しも、社内部署を取りまとめながら主導していただきます。
※担当顧客数は1~3社程度。大手重要顧客をしっかりと深く担当していただくスタイルです。
※入社後の業務についてはご経験に応じて、営業管理から担当いただく場合もあります。
【魅力・やりがい】
・顧客は日本を代表する自動車メーカー、自動車部品メーカーであり、これからの顧客に対して、提案、交渉を通じて深堀営業を行うことは営業としてのスキルアップに必ず通じる環境です。
・EV化や自動運転をはじめとする自動車業界の進化や変革を間近に感じることができる環境です。同社の主力製品である軸受は、自動車の「走る」「曲がる」「止まる」のいずれの機能でも欠かせない部品であり、自動車の安心・安全や性能向上、進化・革新を支える重要部品となります。
勤務地 | 愛知県豊田市下市場町5-10 |
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年収 | 410万円~800万円 |
お問い合わせ番号 | 370003 |
■自動車のタイヤを支えるホイール軸受やトランスミッション、エンジンに使われる軸受を生産している石部工場にて、総務労働課の衛生主担当として以下を担当していただきます。
【具体的には】
■産業医や看護師の意見も参考にしながら、従業員の健康保持および増進のための各種施策の企画、推進、実行
・本社健康推進課からの指令に基づいて、工場の実態に合う健康ガイドラインの整備及び周知
・定期的な健康診断・メンタルチェックの結果から、原因の分析、課題特定/個別最適なヘルスケア施策を立案、実行推進
・健康増進の社内研修
【ポジションの魅力】
・衛生の専門担当として、自ら新しい取り組みの企画・推進ができる
・石部工場で働く方々を支える、「縁の下の力持ち的」ポジション
・従業員との距離が近く、感謝の声を直接聞くことができる
【同ポジションのミッション/構成】
・石部工場で働く約900名の従業員が健康を維持しながら、安心して働くことができる職場づくり
・構成員:17名(60代2名、50代6名、40代3名、30代2名、20代4名)
勤務地 | 滋賀県湖南市石部が丘1丁目1-1 |
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年収 | 415万円~800万円 |
お問い合わせ番号 | 363233 |
年収情報
平均年収762万円 / 自動車業界内の年収順位 17/236位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 2億5227万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 40.7歳 |
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平均勤続年数 | 14.8年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
- ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。
従業員数推移
日本精工の自動車事業における2015年3月期の決算は以下のとおりです。
- 売上高(連結) 6,569.9億円(前年比1.3%増)
- 営業利益 657.1億円(同33.6%増)
地域別では、日本においては消費税増税後の市場の回復が思わしくなく、完成車メーカーの海外での現地調達に対応した海外生産の増加の影響によって、売上高が減少しました。
アメリカでは、北米市場の堅調な成長に加えて、日本からの生産移転による効果もあり、増収となりました。
自動車市場の緩やかな回復が続くヨーロッパでも増収となりました。
中国では、市場の伸びは鈍くなったものの、欧州系・日系メーカー向けを中心に自動車軸受の売上高が増加。電動パワーステアリング(EPS)の新規受注も寄与したことで、大幅な増収となりました。その他アジアにおいては、日系・韓国系向けに売上高が増加しました。
また、2016年度3月期の連結業績予想については以下のとおりです。
- 売上高 1兆200億円(前年比4.6%増)
- 営業利益 1,020億円(同4.8%増)
事業戦略
事業方針
日本精工は、2016年3月期までの第4次中期経営計画を2013年に発表しました。
- 売上高(連結) 9,400億円
- 営業利益 860億円
- 純利益 520億円
2015年3月期の連結売上高は9,749億円(前年比11.8%増)、純利益620億円(同98.8%増)となり、第4次中期経営計画の目標を前倒しで達成。
2015年には2016~2018年度の次期中期経営計画を発表し、2016年3月期の売上高を1兆円に設定。事業戦略として、「収益重視の成長」「1兆円の物量を回す管理能力の構築」を掲げ、現在、以下の課題に取り組んでいます。
- タイなど新興国で軸受の現地生産化を進めることで、軸受の調達コストを低減し収益性を高める
- 自社の開発力をベースに海外メーカーとの関係を強化し、新規受注の開拓を進める
- 日本を含むグローバルで軸受の年間生産能力を毎年5%に引き上げる
- 需要が拡大する電動パワーステアリング(EPS)を、速やかに現地生産へとシフトするなど海外競争力を高め販売強化につなげる
- 研究開発費を年間250億円(2015年度の2割増)に引き上げ、特に需要が高まる電動パワーステアリング(EPS)事業に投資する
注力分野
○電動パワーステアリング(EPS)事業の強化
日本精工は、自動車の生産台数の増加とともに需要が増す電動パワーステアリング(EPS)の販売を、2017年度に年間1,000万台(現状から2割増)に引き上げる計画。
電動パワーステアリング(EPS)には以下の3つのアシストタイプがある。
・コラムアシストタイプ
他に比べるとアシスト力は小さいがシンプルな形状で済み、車室内にパワーアシストユニットを配置するため、エンジンルームにスペースの少ない小型車に適している。
同社が強みとしているタイプであり、日系自動車メーカーに加えヨーロッパメーカーからも受注が増加しているため、グローバルで販売拡大を目指す。
・ラックおよびピニオンアシストタイプ
ラックタイプは、低摩擦で操舵性に優れているものの比較的大きな構造になりやすく、大型車に採用される。
ピニオンタイプは、ラックタイプに比べてコンパクトな構造であり、パワーアシストユニットをエンジンルーム内に配置するため操舵性や静音性に優れている。
今後需要拡大が見込まれるラックタイプの電動パワーステアリング(EPS)の開発強化も検討する。
技術動向
○世界最軽量の電動パワーステアリング(EPS)開発
2016年、自動車の省燃費に貢献する世界最軽量の「チルト付きコラムタイプ電動パワーステアリング」を新開発。
これは、トルクセンサ(回転軸にかかる回転方向の力であるトルクを計測する装置のこと)をはじめ、ギヤボックス(種類の違う歯車の組み合わせを替えて、エンジン回転を一定に保ちつつ車の速度を調節する装置。変速装置であるギア一式のこと)、減速ギヤを小型化することで実現した。
また、アイドリングストップ中には通常、バッテリーから供給される電圧が下がるため電動パワーステアリング(EPS)が停止するが、本製品使用下では、アイドリングストップ中も作動し続けることができるなどの特長も備える。
今後、小・中型車向けにグローバル展開する計画。
○ドライバーの負担を低減する電動パワーステアリング(EPS)新開発
運転時にドライバーが切ったハンドルを直進状態へ戻す際、操作方向と車の向きが異なるためうまく戻せなかったり、戻すための作業を繰り返す必要がある。
この問題を解決するため、理想のハンドル戻りに調整してアシスト力を変化させる制御構成に改良した「アクティブオンセンタリング」(ハンドル戻し)制御を搭載した電動パワーステアリング(EPS)を2016年に発表。
今後、グローバルで販売していく。
○「電動パワーステアリング用低フリクション減速機」を新開発
2014年、直進時などのハンドル微修正の操作をスムーズにしたり、交差点などでの大きなハンドル操作後のハンドル戻りを軽快にする、電動パワーステアリング(EPS)用の低フリクション減速機を開発したと発表。
2017年に量産化する計画。
○機能安全規格対応の電動パワーステアリング(EPS)を開発
2015年、自動車向け機能安全国際標準規格「ISO26262」に完全対応した電動パワーステアリング(EPS)を新開発した。
従来品と比べ体積比で10%の小型・軽量化に成功。今後、小型車向けに販売拡大を図る。
○「高密閉シール付き玉軸受」を新開発
2015年、後輪駆動車(FR)のエンジン冷却ファンに組み込まれるファンクラッチ用軸受(エンジンからのパワーを一時的に断つことでエンジンの温度を最適に維持し、エンジン効率を向上させる役割をする)、高密閉シール付き玉軸受を開発。
この高密閉シールは、異物混入に対する密閉性を高め、従来品に比べて耐ダスト性は約30倍、耐泥水性は約8倍以上向上。
○世界最小のころを使用した 「遊星歯車用転がり軸受」を開発
2015年、自動車軸受としては世界最小サイズのころを使用したオートマチックトランスミッション(AT)の「遊星歯車(ゆうせいはぐるま、太陽歯車と呼ばれる中心の歯車と噛み合って回転し、同時にその回りを転動する歯車のこと)用転がり軸受」を開発したと発表。
この転がり軸受は、従来使われてきたすべり軸受に代わって使用されるもので、このことによって、摩擦で損失するエネルギーの7~8割低減を実現するほか、素材に樹脂を採用することで4割の軽量化に成功した。
今後製品化し、2020年に売上高18億円を目指す。
○「高速高密閉シール付き玉軸受」を新開発
2015年、自動車エンジンベルト用アイドラ(ベルトの位置調整のために使用する遊び歯車のこと。ベルトをコンパクトに収める役割を果たす)、テンショナプーリ(アイドラにベルトの張りを調整する機能をつけた部品のこと)に使用される、耐高速性、密閉性を両立した高速高密閉シール付き玉軸受を開発。
従来のシールを改良し、高速回転下でも挙動が安定する耐高速性と、従来の高密閉シールの約2倍の密閉性を実現。新興国市場など使用環境の厳しい地域での使用でも高い信頼性が持てるとしている。
○多段変速機(ステップAT)の遊星歯車機構向けスラストニードル軸受を開発
2015年、自動車の自動変速機(オートマチックトランスミッション)として普及している多段変速機(ステップAT)に使用される遊星歯車機構向けに、「世界最小ころスラストニードル軸受(鋼板をプレス加工し、表面硬化を施した2枚合せの保持器に高精度のころを組み込んだ軸受のこと)」を開発した。
従来の多段変速機(ステップAT)用の遊星歯車機構部にはすべり軸受が使用されているが、摩擦による損失が大きく、その低減が課題となっていた。今回開発したのは、世界最小のころを使用したすべり軸受と同じサイズのスラストニードル軸受で、摩擦損失を70~80%低減。また、焼付きへの耐性も向上。これによって、多段変速機(ステップAT)の効率向上と自動車の燃費の向上に貢献する。
2020年に年間売り上げ18億円を目指す。
○電気自動車(EV)向け駆動モータ用「静音・低摩擦玉軸受」を開発
2014年、電気自動車(EV)の駆動モータ用として、低温における静音化と、幅広い温度領域における低摩擦化を実現した静音・低摩擦玉軸受を開発した。
従来品では、低温下では軸受の振動が発生し、高温下では、グリース(潤滑剤の一種)の劣化やグリース漏れなどが起こっていた。本製品は、さまざまな温度下においても駆動モータ用玉軸受の静音化と低摩擦化を実現。電気自動車(EV)の快適性と航続距離の向上に貢献する。
2020年に売り上げ5億円を目指す。
○自動車向けトランスミッション用「新リテーナープレート付き玉軸受」を開発
2014年、自動車変速機用新リテーナープレート(マニュアルトランスミッションなどの操作に使われる弁装置)付き玉軸受を開発したと発表。
新興国やヨーロッパを中心に増加するマニュアル(MT)車、デュアルクラッチトランスミッション(クラッチとギアを同軸上に2系統持つ仕組みのこと、DCT)車でリテーナープレート付き玉軸受が多く使われることへの対応が目的。
また、同製品を採用することで、エンジンの出力の増大やさまざまなレイアウトの変速機にも対応できるとしている。
2018年を目処に売り上げ10億円を目指す。
○「舵角可変機構」(だかくかへんきこう)の実用化
2015年、ハンドルの動きと舵角(ハンドル操作に対するハンドルまたはタイヤの動いた角度のこと)を自由に制御できる舵角可変機構を発表。
本製品は、ハンドルの動きをシステム内のモーターで自由に制御するため、ハンドルの操作量に依存せずに舵角を決定することが可能になるというもの。
自動運転の実用化では自動操舵による衝突回避機能が不可欠と見られる一方で、現在のステアリングシステムでは操舵に合わせてハンドルも回転するため、衝突回避時にドライバーが腕などを負傷する可能性もある。
日本精工は、同システムを既存のステアリング機構を流用できるシステムとして打ち出し、2020年までに採用につなげる見通し。
○自動車用ディーゼルエンジン向け「低トルクタペットローラ」を開発
2014年、自動車用ディーゼルエンジン向けに低トルク(回転軸にかかる回転方向の力が低いこと)のタペットローラ(エンジン内に空気を吸入・排出をする働きのバルブを動かすロッカーアームと呼ぶ部分に使われるパーツ)を新開発したと発表。
ディーゼルエンジンは、燃料が燃焼する際にすすや窒素酸化物などを発生させるためタペットローラの軸は腐食や摩耗がしやすい。このため、耐久性を重視した滑り軸受が使用されていた。今回、タペットローラにころがり軸受を採用、またタペットローラの軸にクロム系皮膜を採用したことなどで、低摩擦化と高耐久性を実現。ディーゼルエンジンの燃費改善に貢献する。
2019年を目処に売り上げ15億円を目指す。
○自動車用変速機用「超長寿命プラネタリシャフト」を開発
2014年、自動車用の自動変速機などに使用されるプラネタリ機構(複数の歯車の回転を組み合わせて、エンジンから入力された力の効率を高める機構)用の部品「超長寿命プラネタリシャフト」を開発。
材料と熱処理を最適化することで長寿命化とともに小型・軽量化を実現。自動車の燃費向上にも貢献する。
2018年に売り上げ20億円を目指す計画。
グローバル展開
日本精工は現在、海外29カ国143カ所に生産・販売拠点を置いています。
現在も海外での工場建設を進め、地産地消によるコスト削減を推進しています。
また、電動パワーステアリング(EPS)の世界での販売を2018年3月期までに年間1000万本以上にする計画で、世界最大の市場である中国の供給体制を強化し、計画の達成を目指しています。中国を含めた海外拠点での取り組みは以下のとおりです。
○中国
- 中国国内における現地調達率を、2016年3月期までに2014年1月の75%から90%に引き上げる方針。
- 2015年、電動パワーステアリング(EPS)の現地生産子会社、杭州恩斯克万達電動転向系統有限公司で生産能力拡張工事を実施。2016年3月には年間生産能力110万本から180万本へ引き上げる予定。
- 子会社のNSKニードルベアリングは、中国でのオートマチックトランスミッション(AT)用軸受の売上高を2017年3月期までに2014年3月期の約20億円から70億円に引き上げる計画。この数字の実現のため、これまで日本から輸入・調達していたオートマチックトランスミッション(AT)用軸受を現地調達に切り替える。/li>
○メキシコ
- 2014年、メキシコ・グアナファト州に、日系軸受メーカーとしては初の生産拠点を開設。メキシコに生産拠点を持つ自動車メーカーおよび自動車部品メーカー向けに自動車軸受などを供給する。また、この生産拠点開設によってメキシコ中部に進出、北米自動車事業のさらなる拡大を目指す。
○韓国
- 日本精工の韓国子会社であるNSKニードルベアリングは2015年、韓国・天安市に新工場の設立を発表。創業は2017年。韓国に生産拠点を持つ自動車メーカーなどに向けジードル軸受を供給する計画。
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会社概要
拠点一覧
日本精工の拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
日本精工の関係会社一覧
- NSKオーバーシーズ・ホールディングス㈱
- NSKアメリカズ社
- NSKコーポレーション社
- NSKヨーロッパ社
- NSKベアリング・ヨーロッパ社
- NSKステアリングシステムズ・ヨーロッパ社
- NSK-ABCベアリング社
- NSK中国社
- NSK昆山社
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