レオニ

レオニの企業情報

レオニ(Leoni AG)は、ワイヤーやケーブルを手がけているドイツの自動車部品メーカーです。
医療や通信などの市場にも製品を供給していますが、自動車向けワイヤーハーネスが売上高全体の60%以上を占めています。
また、同社によれば、レオニは自動車向けワイヤーハーネスのヨーロッパ最大手です。

1917年、Johann Balthasar Stieber & Sohn、Johann Philipp Stieber、Vereinigte LEONIsche Fabrikenの3社が合併して誕生したWerke Roth-Nurnberg AGがレオニの前身です。
1931年、社名をLEONIsche Drahtwerke AGに変更。
1900年代後半に入ると海外展開を加速させ、チュニジアやアイルランド、アメリカ、ポルトガル、ハンガリー、スロバキア、シンガポール、ポーランドなどに拠点を設置しました。

また、1990年代には下記の会社を買収するなど、積極的なM&Aを実施しました。
・aurnhammer+benedict GmbH & Co. KG
・イタリアのワイヤーメーカーであるFelisi S.p.A.とSomea S.p.A.
・イギリスのワイヤーメーカーであるTemco Ltd.
・南アフリカのワイヤーハーネスメーカーであるHella、Cummins Engine Company Inc.のワイヤーハーネス事業
・ベルギーのCable and Wire Assemblies NV
・ドイツのケーブルメーカーのElocab Sonderkabel GmbH & Co. KG、フレキシブル回線基盤メーカーのNocolitch SA、Siemensの傘下だったケーブルメーカー4社(Special Cable & Wires、Leitungswerke Friesoythe、Siemens Automobiltechnik Leitungen GmbH & Co. KG.、Siemens Automobiltechnik Komponenten GmbH & Co. KG)

2000年以降も引き続き海外展開とM&Aを推進し、中国やルーマニア、ブラジル、ポーランド、メキシコ、南アフリカ、ウクライナなどに拠点を設置しました。

2014年末時点では世界31ヶ国に82ヶ所の製造拠点を有し、約68,000人の従業員を抱えています。

現在は、ヨーロッパ以外の地域における売上高の増加に向けた取り組みのほか、電気自動車(EV:Electric Vehicle)や自動運転に対応した技術や新製品の開発などに注力しています。

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 525,012百万円

2013年度

  • 549,802百万円

2014年度

  • 603,268百万円

2015年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結

2014年における売上高は、41億340万ユーロで前年比4.7%増となりました。
また、EBITは1億8,250万ユーロで前年比11.9%増となりました。

部門別の売上高は、

  • ワイヤリングシステム部門(Wiring Systems Division)が23億9,960万ユーロで前年比3.4%増
  • ワイヤー・ケーブル部門(Wire & Cable Solutions Division)が17億380万ユーロで前年比6.7%増

となりました。

事業戦略

事業方針

レオニの売上高全体の約60%をヨーロッパでの売上高が占めていますが、長期的な目標として、ヨーロッパを除く地域(特にアジア地域や米州)の比率を増加させる方針を示しています。

レオニの他社との提携に関する動向は以下のとおりです。

  • 2014年9月、ヨーロッパで完成車メーカーからケーブルハーネスを、アメリカで完成車メーカーからケーブルハーネスのプログラム2件を、アジア地域ではヨーロッパのトラック・エンジンメーカーの中国合弁会社からトランスミッション用ケーブルハーネスを、それぞれ受注したと発表。
  • 2015年9月、北京海納川汽車部件股份有限公司(BHAP:Beijing Hainachuan Automotive Parts Co., Ltd.)と合弁会社の設立で合意したと発表。
    これに伴い、レオニは河北省廊坊(ろうぼう)市にあるワイヤーシステム生産工場の株式50%を北京海納川汽車部件に売却する方針。

技術動向

2014年末時点で、レオニは世界各地域に研究開発拠点を保有しており、1,637人の従業員が研究開発活動に従事しています。
ワイヤリングシステム部門(Wiring Systems Division)は主にドイツ、中国、フランス、イギリス、スロバキア、アメリカ、韓国で、ワイヤー・ケーブル部門(Wire & Cable Solutions Division)は主にドイツとスイスで研究開発を実施しています。

レオニは現在、電気自動車(EV:Electric Vehicle)や自動運転に対応した技術や新製品の開発などに力を入れています。

下記は、レオニの研究開発活動の一例です。

・PSA Peugeot Citroenが「Core Supplier」に選出

2012年6月、PSAプジョー・シトロエン(PSA Peugeot Citroen)に選出されたと発表。
同時点でレオニはプジョーとシトロエンのモデルに対してハーネスやワイヤーシステムを納入しており、フランス、スペイン、オーストリア、ロシア、スロバキアのPSAグループ拠点向けに製品を供給している。

・EV・PHEV向け充電ケーブル「iEVC」を開発

「iEVC(illuminated Electrical Vehicle charging cable)」は、EV(Electric Vehicle,電気自動車)とPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle,プラグインハイブリッドカー)向け充電ケーブルの新コンセプト。
ケーブルジャケットを異なる色で光らせることで、充電状況を視覚的に確認することが可能。充電開始直後は赤く光るが、充電完了時には緑色になる。

・ケーブルとコンダクターの開発・生産施設の建設準備を開始

2015年3月、本国ドイツのロートで、高品質ケーブルとコンダクターを開発・生産する施設「Factory of the Future」の建設準備を開始したと発表。
敷地面積は13万4千平方メートルで、生産・実験・開発・訓練などの機能を備える。当初予定では2018年に完成する計画。

・新型ケーブル「FLUY」を開発

2015年7月、銅と極薄の絶縁体を用いた新型ケーブルを開発したと発表。同製品は厚さ0.16mmの特殊なポリ塩化ビニルを絶縁体として用いることで、ケーブルの直径を11%縮小させたもの。
ワイヤーハーネスに使用した場合は、ハーネスの束の直径を最大で15%縮小するほか、ケーブル1本あたり7%軽量化するとされる。

・点火式スイッチを初公開すると発表

配電機器やプレヒューズボックスに直接統合できることから、取り付け部分や締具が不要で、衝突時は3ミリ秒以内に電力供給を止めてショートを防止する点火式スイッチ。
エアバッグの信号と連携しているため、衝突したとしてもケーブルが損傷するのは電流がカットされてからになる。
2015年8月、レオニは同製品をフランクフルトモーターショーで公開すると発表。

・新たなYスプリッターを開発したと発表

同製品は小型で堅牢性が高い、EVやHV(Hybrid Vehicle,ハイブリッド自動車)の配線を簡素化する製品。
高電圧ワイヤーシステムの補助ユニットの安全な接続を保証するとされ、800Vまで対応可能。

グローバル展開

2014年末時点で、レオニは世界31ヶ国に82ヶ所の製造拠点を有しています。

○新興国をはじめとした海外における取り組み

■インドでの取り組み
  • 2013年5月、プネーに同国で2ヶ所目の工場を設置したと発表。投資額は1,100万ユーロで、面積は1万5千平方メートル。
    自動車だけでなく、あらゆる産業向けにケーブルとケーブルシステムを供給する工場。
■中国での取り組み
  • 2013年10月、廊坊(ろうぼう)市に同国4ヶ所目の工場を設置。投資額は3千万ユーロ。
    北京奔馳汽車(BBAC)と北京汽車(BAIC)の乗用車向けにワイヤーシステムを納入する。
  • 2015年2月、遼寧(りょうねい)省盤錦(ばんきん)市に自動車向け単芯ケーブルの生産工場を設置すると発表。生産スペースは8千平方メートルで、当初の発表によれば2015年末に生産が開始される計画。
  • 2015年8月、遼寧省鉄嶺(てつれい)市に同国5ヶ所目となるワイヤーシステム工場を設置したと発表。総面積は2万5千平方メートルで、投資額は3,500万ユーロ。
    華晨宝馬汽車(BMW Brilliance Automotive)の複数モデル向け製品の開発・生産を実施する。
■メキシコでの取り組み
  • 2015年2月、グアナファト州セラヤにケーブル工場を新設。敷地面積は6,300平方メートル。
    当初の発表によれば、2015年6月から生産が開始され、2015年末に7百万ドルが追加投資される計画。
■パラグアイでの取り組み
  • 2015年11月、同国初となる製造拠点をサン・ロレンツォに設置。投資額は1,200万ユーロで、敷地面積は2万8千平方メートル。
    複数の顧客に納入する商用車・乗用車向けワイヤーハーネスを生産する。

部門構成・部門ごとの方針

レオニは以下の2部門で事業体制を構成しています。

・ワイヤリングシステム部門(Wiring Systems Division)

完成車メーカーと自動車部品メーカーに対し、ワイヤーシステム、電力分配器、特殊コネクター、ワイヤーハーネスなどを供給している部門です。

・ワイヤー・ケーブル部門(Wire & Cable Solutions Division)

ワイヤー、光ファイバー、自動車用標準ケーブル、自動車用特殊ケーブル、コンプリートASSYシステムなどを手がけている部門です。

レオニの報道ニュース一覧

2017.10.04 Leoni、ウクライナに2番目の工場を開設

ウクライナ経済の発展にも寄与Leoniは、ウクライナで2番目となるワイヤリングシステムの生産工場を新設することを発表した。この工場は、ウクライナ西部のコロミアに...[もっと見る

2017.09.13 Leoni、インド・プネーのケーブル製造工場を拡張
2017.08.22 Leoni、自律走行向け配線システムで自動生産を導入
2017.05.14 Leoni、Probst博士を監査役員会長に任命
2017.04.09 Leoni、ドイツに革新的な製品の開発を行う「未来の工場」の建設を開始

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会社概要

社名 Leoni AG
設立年 1569年
本社所在地 Marienstrasse 7, 90402 Nuremberg, Germany
代表取締役 Dieter Belle

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