イーグル工業

イーグル工業の企業情報

イーグル工業は、日本に本社を置く東証一部上場のメカニカルシールメーカーです。
ウォーターポンプ用シールやカーエアコン用シール、ソレノイドバルブ、バルブアクチュエーターなどを主要製品としています。
自動車向け製品以外にも、建設機械や産業機械、船舶、航空機向けのシール製品などを手がけています。

1964年、イーグル工業の前身である日本シールオールが設立。
1978年にイーグル工業に社名を変更しました。

1979年、台湾に同社史上初の海外拠点、Eagle Industry Taiwan Corporationを設立。

1980年代に入ると、インドネシア、韓国、タイ、オーストラリアに拠点を設立し、グローバル展開を推進しました。
1988年、アメリカのEG&Gとの合弁会社、Eagle EG&G Aerospace Co., Ltd.(現:Eagle Engineering Aerospace Co., Ltd.)を設立。

1990年以降も、シンガポール、フランスなどに拠点を増設するなど、積極的な海外展開を継続。

2002年、中国に伊格尓机械密封(無錫)有限公司を設立。

2012年には、メキシコにEKK Eagle Industry Mexico S.A. de C.V.を設立しています。

2016年3月末時点では、子会社53社、関連会社51社、その他の関連会社でグループを構成しており、5,785人の従業員を抱えています。
事業体制は以下4つのセグメントで構成されています。
・自動車・建設機械業界向け事業
・一般産業機械業界向け事業
・舶用業界向け事業
・航空宇宙・光工学業界向け事業

現在は、生産拠点の増設に注力しています。

年収情報

平均年収745万円自動車業界内の年収順位 23236

年収推移

  • 746.7万円

2016年度

  • 746.8万円

2017年度

  • 745.5万円

2018年度

自動車業界の平均年収 618万円
推定生涯賃金 2億4671万円

年齢別年収シミュレーション

  • 476万円

25歳

  • 568万円

30歳

  • 660万円

35歳

  • 745万円

40歳

  • 768万円

45歳

  • 753万円

50歳

平均年齢 40.4歳
平均勤続年数 15.1年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 140,594百万円

2016年度

  • 150,815百万円

2017年度

  • 149,361百万円

2018年度

単独
  • 100,872百万円

2016年度

  • 101,993百万円

2017年度

  • 99,629百万円

2018年度

経常利益推移

連結
  • 12,163百万円

2016年度

  • 13,883百万円

2017年度

  • 11,703百万円

2018年度

単独
  • 4,308百万円

2016年度

  • 6,312百万円

2017年度

  • 5,972百万円

2018年度

従業員数推移

連結
単独

2015年度における売上高は、1,433億9,600万円で前年度比3.8%増となりました。
営業利益は139億7,100万円で前年度比3.6%減、経常利益は148億5,800万円で前年度比11.3%減、当期純利益は91億9,900万円で前年度比3.3%減となりました。

セグメント別の売上高は、

  • 自動車・建設機械業界向け事業が876億6,400万円で2.7%増
  • 一般産業機械業界向け事業が326億6,000万円で1.0%増
  • 舶用業界向け事業が138億8,900万円で7.6%増
  • 航空宇宙・光工学業界向け事業が91億8,100万円で21.3%増

となりました。

なお、2021年3月期の目標として売上高2,020億円の達成を目指しています。

事業戦略

事業方針

イーグル工業は、2014年度から2016年度までの経営戦略として3カ年計画を策定しています。
「『持続性ある成長への基礎固め』-感動的価値の創造的担い手たる社員の幸せの追求」をスローガンに掲げ、下記の取り組みを推進しています。

  • 変化に柔軟に対応できるグローバル効率経営基盤の構築
  • 持続的収益基盤の強化
  • 飽くなき究極品質の追求
  • 固有技術力を活かせる将来性ある新製品の開発
  • 人財の育成・発掘と合目的的教育の実践
  • 働き甲斐のある職場作りと労働災害の撲滅

なお、具体的な数値目標としては、2017年3月期までに売上高1,430億円、営業利益130億円、営業利益率9.1%の達成を目指しています。

また、長期的な数値目標としては2021年3月期に売上高2,020億円を目指す方針です。

イーグル工業のM&Aに関する動向は以下の通りです。

  • 2007年11月、子会社であるイーグルブルグマンジャパンを存続会社として、イーグルブルグマンテクノと合併を行ったと発表。株式はすべてイーグル工業が保有する。
    両社を統合することで、生産・技術・販売一体の体制を効率的に運営し、サービスの体制の強化を推進した。
  • 2008年7月、フランスの子会社であるイーグルヴィッツェンマンS.A.S.(Eagle Witzenmann S.A.S.)の全株式を取得し、完全子会社化したと発表。
    当初の発表によれば、同月中に社名をイーグルインダストリーフランスS.A.S.(Eagle Industry France S.A.S.)に変更する予定としていた。
  • 2009年7月、オランダのPL・オートモーティブ・ホールディング(PL Automotive Holding)を子会社化すると発表。
    PL社は、フロイデンベルク(Freudenberg)グループとイーグル工業が株式を保有するシムラックス(Simrax)の完全子会社で、イーグル工業はシムラックスからPL社の株式を取得し、ヨーロッパにおける自動車用メカニカルシール事業推進を図った。
  • 2011年7月、ドイツのフロイデンベルクより、アクチュエーター部門を譲り受けることで合意したと発表。同部門は、フロイデンベルクとNOKによる合弁会社、FNM(Freudenberg NOK Mechatronics)の一部。
    当時の発表によれば、製品開発と経営部門はドイツ、生産はハンガリーを拠点としており、アクチュエーター部門には従業員101人が勤務していた。
  • 2011年8月、ドイツのフロイデンベルクの子会社を買収したと一部で報道。同子会社は排ガス制御用システム部品メーカーで、買収額は1,200万ユーロ(約13億7,000万円)。
    現地企業を買収することで、ヨーロッパの完成車メーカーへの販路拡大を図った。

注力分野

イーグル工業は海外における生産拠点の増強に注力しています。

2010年にヨーロッパを統括する拠点の設立を皮切りに、オランダとフランスに工場を増設。2016年には、バルブ製品の生産を行う工場をハンガリーに設立する計画が出されるなど、ヨーロッパを中心に海外生産拠点の拡充を進めてきました。
また、メキシコでソレノイドバルブを生産する工場が稼働するなど、各拠点での生産品目を増やす方針で、2017年までにインドネシアの工場でも生産品目を加増する計画を立てています。

技術動向

イーグル工業は、技術本部を中心に、各技術部門、生産部門、営業部門と連携して研究開発活動を行っています。
トライボロジー、材料技術、流体力学などの専門分野に特化し、市場ニーズに適した低摩擦技術の開発に重点を置いています。
2016年3月末時点では、グループ全体の1.5%に相当する88人が研究開発活動に従事しています。

○自動車・建設機械業界向け事業における研究開発活動

表面テクスチャー技術により、密封性能を保ちながら大幅に摩擦を低減できるエンジン冷却水循環ポンプ用のメカニカルシールを2016年に開発しました。
イーグル工業のコア技術である、金属ベローズを用いた長寿命メカニカルシールの開発や、表面テクスチャー技術を応用した高速メカニカルシールの開発、摩擦を大幅に抑えるカーボン軸受などの開発を行っています。

また、次世代自動車用の製品開発に力を入れており、電気用安全部品やFCV(Fuel Cell Vehicle,燃料電池自動車)用の制御弁などのメカトロニクス製品および金属ベローズ応用製品の開発を強化しています。
従来車用としては、エアコン制御弁の機能向上品や熱マネジメント用製品、燃料脈動吸収部品の機能向上品などの開発にも取り組んでいます。

グローバル展開

2016年3月末時点で、イーグル工業は北米、中米、南米、ヨーロッパ、オセアニア、アジア、中東、アフリカなど世界37ヶ国に63ヶ所の拠点を有しています。

○海外における取り組み

■フランスでの取り組み
  • 2008年7月、フランスの子会社であるイーグルヴィッツェンマンS.A.S.(Eagle Witzenmann S.A.S.)の全株式を取得し、完全子会社化したと発表。
    当初の発表によれば、同月中に社名をイーグルインダストリーフランスS.A.S.(Eagle Industry France S.A.S.)に変更する予定としていた。
  • 2013年、子会社のEagle Industry Franceが工場を増設し、カーエアコンコントロールバルブの生産を開始。
■オランダでの取り組み
  • 2009年7月、オランダのPL・オートモーティブ・ホールディングを子会社化すると発表。
    PL社はシムラックス(Simrax)の完全子会社で、イーグル工業はシムラックスからPL社の株を取得し、ヨーロッパにおける自動車用メカニカルシール事業を推進するとした。
  • 2010年、ヨーロッパの統括を目的としてEagle Holding Europeを設立。
    生産体制と販路の整備を推進し、2012年には子会社のEagle Simraxが工場を増設し、シール製品の生産体制を強化した。
■メキシコでの取り組み
  • 2014年5月、子会社のEKK Eagle Industry Mexicoによって設立されたサンルイポトシ州の新工場が稼働開始。
    2014年9月末時点で209人の従業員が勤務しており、同工場ではソレノイドバルブの生産を行う。ウォーターポンプ用シール、カーエアコン用シール、カーエアコン用コントロールバルブなどの生産も開始する予定。
■インドネシアでの取り組み
  • 2013年3月、子会社のEagle Industry Indonesiaで二輪車向けバルブアクチュエーターの生産が開始され、翌年3月に建設機械向けフローティングシールの新ラインが稼働。
    2017年3月期中に、自動車向けウォーターポンプ用シールとカーエアコン用シールの生産を行う予定。

部門構成・部門ごとの方針

事業体制は以下4つのセグメントで構成されています。

  • 自動車・建設機械業界向け事業
  • 一般産業機械業界向け事業
  • 舶用業界向け事業
  • 航空宇宙・光工学業界向け事業

上記のうち自動車・建設機械業界向け事業では、各製品の最適地生産を基本方針としています。
製品を安定して供給できるように、アジアやヨーロッパをはじめとする世界各地への生産拠点の設立を推進しています。

会社概要

社名 イーグル工業株式会社
設立年 1964年10月1日
本社所在地 〒105-8587 東京都港区芝公園2-4-1 芝パークビル14F
市場名 東証一部
代表取締役 鶴 鉄二
資本金 10,490百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

イーグル工業の拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 岡山事業場(岡山県高梁市)
  • 埼玉事業場(埼玉県坂戸市)
  • 高砂事業場(兵庫県高砂市)
  • 呉事業場(広島県呉市)
海外拠点一覧
  • NEK CO.,Ltd.(韓国)
  • イーグルインダストリー(WUXI) CO.,Ltd.(中国)
  • EKKイーグル(タイランド)CO.,Ltd.(タイ)
  • P.T.イーグルインダストリーインドネシア(インドネシア)
  • イーグルインダストリーフランスS.A.S.(フランス)
  • EKKイーグルインダストリーメキシコS.A. de C.V.(メキシコ)
  • イーグルブルグマンインディアPVT.LTD.(インド)

関係会社一覧

イーグル工業の関係会社一覧

  • 島根イーグル㈱
  • 岡山イーグル㈱
  • イーグルブルグマンジャパン㈱
  • EKKイーグル(タイランド)CO.,Ltd.
  • EKK INC.
  • イーグルインダストリー(WUXI)CO.,Ltd.
  • イーグル ジムラックスB.V.
  • EKKイーグルインダストリーメキシコS.A. de C.V.
  • EBIアジアパシフィックPTE.LTD.

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