星字(ソンウ)ハイテック

星字(ソンウ)ハイテックの企業情報

星宇(ソンウ)ハイテックは、バンパーレールやサイドメンバーを手がける韓国の自動車部品メーカーです。

バンパーレールに関しては、韓国の完成車メーカーである現代自動車(Hyundai Motor Company)に対してほぼ独占的に供給しています。
現代自動車のほか、起亜自動車(Kia Motors Corporation)と韓国GM(GM Korea)などが主要な納入先です。

1977年に設立された星宇金属工業社が星宇ハイテックの前身です。
1981年に株式会社星宇として法人化。
2000年、株式会社星宇ハイテックに社名を変更しました。

2000年以降は下記の国に会社を設立するなど、積極的な海外展開を実施しました。
・2002年、中国に星宇科技(無錫)有限公司(Sungwoo Hitech Wuxi Ltd.)と北京星宇車科技有限公司(Beijing Sungwoo Che Hitech Co., Ltd.)
・2005年、チェコにSungwoo Hitech s.r.o
・2006年、スロバキアにSungwoo Hitech Slovakia s.r.o、中国に星宇科技汽車部件(塩城)有限公司(Sungwoo Hitech Automobile Components(Yancheng)Co., Ltd.)
・2008年、中国に星宇科技汽車部件(瀋陽)有限公司(Sungwoo Hitech Automobile Components(Shenyang)Co., Ltd.)、ロシアにSungwoo Hitech Rus LLC、インドにSungwoo Automotive India Pvt. Ltd.(現:Sungwoo Gestamp Hitech(Pune)Pvt. Ltd.)

2009年に株式会社星宇CNCを吸収合併。
2011年、中国に煙台星宇屹豊汽車部件有限公司(Yantai Sungwoo Yifeng Automobile Components(Shenyang)Co., Ltd.)を設立。
同年、ウズベキスタンのウズアフトサノアト(Uzavtosanoat)との折半出資でUzSungwooを設立。

2012年、ドイツの自動車部品メーカーのWeser Metall Umformtechnik GmbH & Co. KG(WMU)を買収。
2014年にはメキシコにSungwoo Hitech Mexico S.A. de C.V.を設立しました。

2014年末時点では、本国韓国に4ヶ所の生産拠点と2ヶ所の研究開発拠点を有し、単独で1,436人の従業員を抱えています。

現在は、主要納入先である現代自動車への対応の強化に注力しています。
具体的には、現代自動車が設置した拠点(中国)と同じ地域に工場を建設するなど、供給体制の整備を実施しています。

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 352,150百万円

2015年度

  • 375,576百万円

2016年度

  • 350,106百万円

2017年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結

2014年における売上高は、3兆2,727万3百ウォン(約3,012億6千万円)で前年比5.4%増となりました。
また、営業利益は1,930億3,300万ウォン(約177億7千万円)で前年比9.6%減、当期純利益は1,305億2,600万ウォン(約120億2千万円)で前年比14.9%減となりました。

事業戦略

事業方針

星宇(ソンウ)ハイテックのM&Aに関する動向は以下のとおりです。

  • 2011年8月、チェコのSungwoo Hitech s. r. oの持分8.0%を252億ウォン(約23億2千万円)で日本の三菱商事に売却すると発表。
    これに伴い、星宇ハイテックの出資比率は49.42%から41.42%となった。
  • 2012年6月、ドイツのWeser Metall Umformtechnik GmbH & Co. KG(WMU)の株式100%を237億2,900万ウォン(約21億8千万円)で取得すると発表。
    WMUはハン・ミュンデンでアクスル部品やオイルパン、ヒートシールドなどを手がける自動車部品メーカー。
  • 2014年4月、インドのGestamp Sungwoo Hitech(Chennai)Private Limited(GSH)への出資比率を25.2%から50.5%に引き上げたと発表。
    同社はゲスタンプとの合弁会社で、車体部品を生産している。
  • 2014年4月、インドのSungwoo Gestamp Hitech(Chennai)Ltd.(SGH)への出資比率を45%から95%に引き上げたと発表。
    同社はスペインの自動車部品メーカーであるゲスタンプ(Gestamp)との合弁会社で、現代自動車(Hyundai Motor Company)向けの車体部品を生産している。
  • 2014年9月、金型事業の強化を目的に、慶尚南道(キョンサンナムド)に本社を置く星宇モールド(Sungwoo Mold Co., Ltd.)の株式100%を取得すると発表。

2014年末時点で、本国韓国では釜山(プサン)市と水原(スウォン)市に、海外ではチェコに研究開発拠点を有しています。

下記は、星宇(ソンウ)ハイテックの研究開発活動の一例です。

  • ゼネラル・モーターズから2012年「Supplier of the year」を受賞
    ゼネラル・モーターズ(GM:General Motors)から同賞を授与されるのはこの受賞で5年連続。
  • 子会社が現代モービスから2013年「Supplier of the year」を受賞
    受賞したのは韓国の子会社である牙山星宇ハイテク(Asan Sungwoo Hitech Co., Ltd.)。
    同社は忠清南道(チュンチョンナムド)の牙山(アサン)に本社を置く子会社で、車体部品などを手がけている。
  • 現代自動車グループから2013年「Supplier of the year」の大賞を受賞
    現代自動車(Hyundai Motor Company)グループとの取引関係の維持発展と、同社の品質向上に寄与する新技術の開発が評価されての受賞。
  • 高靱性アルミニウム採用フロントサイドメンバーを生産
    従来と比較して車両1台当たり6.6kgの軽量化するとされる製品。慶尚南道(キョンサンナムド)の梁山(ヤンサン)市にある工場で生産している。
    なお、星宇ハイテックによれば、同社はフロントサイドメンバーの世界市場規模の、約4.4%のシェアを保有。
  • 「R&D協力会社Tech Festival」で「R&D優秀協力会社賞」を受賞
    「R&D協力会社Tech Festival」は現代・起亜自動車の南陽研究所で開催されたもので、星宇ハイテックは「優秀新技術」と「デジタル車両開発」の2部門を受賞。

グローバル展開

2014年末時点で、星宇(ソンウ)ハイテックは本国韓国のほか、中国に4ヶ所、インドに2ヶ所、チェコに1ヶ所、スロバキアに1ヶ所、ロシアに1ヶ所の生産拠点、チェコに1ヶ所の研究開発拠点を有しています。

○新興国をはじめとした海外における取り組み

■中国での取り組み
  • 2015年4月、河北(かほく)省滄州(そうしゅう)市に子会社のCangzhou SungWoo Automobile.Parts.Co.,Ltdを設立したと発表。
    また、2015年6月には同社の新工場の建設を開始したと発表。投資額は8億元で、同時点の発表では2015年11月に完工する計画。同工場では車体部品などを生産する。
  • 2015年7月、重慶(じゅうけい)市に子会社のChongqing Sungwoo Hitech Automobile Parts.Co., Ltd.を設立。
    星宇ハイテックの出資比率は70%で、同子会社は車体部品などを生産する。
■メキシコでの取り組み
  • 2014年11月、メキシコに子会社のSungwoo Hitech Mexico S.A. de C.V.を設立したと発表。
    星宇ハイテックの出資比率は70%。同子会社は起亜自動車(Kia Motors Corporation)のメキシコ工場に部品を供給する。
■ドイツでの取り組み
  • 2014年6月、ドイツの子会社であるWMU Beteiligung GmbHに166億2,300万ウォン(約15億3千万円)を投じて、現地に生産拠点を建設すると発表。
    また、同子会社の社名をWMU Bavaria GmbHに変更することも発表。

会社概要

社名 株式会社星宇ハイテック
設立年 1977年8月1日
本社所在地 2-9, Nonggong-gil, Jeonggwan-myeon, Gijang-gun, Busan, Korea
代表取締役 Lee, Myung Keun/Kim, Tae Il
資本金 3,000百万円

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