NTN

NTNの企業情報

NTNは、自動車向けハブベアリングをはじめ、等速ジョイント、深溝玉軸受などを手掛けるメーカーです。
中でも自動車向けハブベアリングでは世界トップ、等速ジョイントでは世界2位のシェアを誇ります。売り上げ全体の68.5%を占める自動車関連製品のほか、補修部品、産業機械部品などを手がけています。

1918年、NTNの前身である西園鉄工所が、玉軸受(ボールベアリング)の研究・製作を開始。1923年に巴商会と西園鉄工所が提携し、NTNの商標で軸受の製造・販売を開始しました。1927年、合資会社エヌチーエヌ製作所を設立。1937年、社名を東洋ベアリング製造と変更。

1938年、兵庫県に子会社、昭和ベアリング製造(現、宝塚製作所)を設立。続いて翌1939年、三重県に桑名工場(現、桑名製作所)を設立するなど、国内で生産拠点の増設を進めます。

1961年、ドイツ・エアクラートに販売会社、NTN Wälzlager(Europa)(NTNベアリング・ヨーロッパ)を設立。1963年にアメリカ・マウントプロスペクトに販売会社、NTN BEARING CORP. OF AMERICA(NTNベアリング・コーポレーション・オブ・アメリカ)を設立します。同年、イギリスの等速ジョイントの製造メーカー、ハーディ・スパイサー社を技術提携を結び、等速ジョイントの生産を開始しました。

1964年以降も、フランス、イギリスなどで合弁による販売会社などを設立。2000年代にかけ、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどグローバルでの展開を進めます。1972年、社名ををエヌ・テー・エヌ東洋ベアリングに変更。同年、東洋ベアリング商品開発研究所を設立します。

1982年、韓国の完成車メーカー、現代自動車に等速ジョイントの技術を供与。1985年には、インドの自動車部品メーカー、National Engineering Industries(ナショナルエンジニアリングインダストリーズ)に軸受の製造技術を供与します。1989年、社名を現在のNTNに変更。

2010年、等速ジョイントなどを手掛ける韓国のSeohan(セオハン)と合弁で、風力発電用軸受の製造・販売会社、Seohan-NTN Bearing(セオハンNTNベアリング)を設立します。2011年、含油軸受、機械部品などを手掛ける日本科学冶金を子会社化。

2014年、長期目標(最終年度2025年)および、新中期経営計画「NTN100」(最終年度2017年)を発表。現在、目標達成に向けた取り組みを行っています。

○事業内容
・自動車市場
ハブベアリングや等速ジョイント、ニードルローラベアリングなどの製造・販売。EV(電気自動車)関連商品の開発も行う。

・産業機械市場
建設機械や鉄道車両、工作機械、農業機械、航空・宇宙、事務機器、風力発電装置など産業機械分野向け各種軸受の製造・販売。

・アフターマーケット市場
代理店を通じた一般機械の補修用軸受販売をはじめ、自動車補修部品の販売と、鉱山、製紙工場などの設備補修市場向け。

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 638,970百万円

2013年度

  • 701,900百万円

2014年度

  • 716,996百万円

2015年度

単独
  • 321,358百万円

2013年度

  • 337,995百万円

2014年度

  • 335,544百万円

2015年度

経常利益推移

連結
  • 28,670百万円

2013年度

  • 38,868百万円

2014年度

  • 38,211百万円

2015年度

単独
  • 21,751百万円

2013年度

  • 18,869百万円

2014年度

  • 19,593百万円

2015年度

従業員数推移

連結
単独

NTNの2016年3月期第3四半期(4月~12月)の連結業績は以下のとおりです。


  • 売上高 5,373億円(前年比4.7%増)
  • 営業利益 368億円(前年比25.1%増)
  • 経常利益 297億円(前年比8.7%増)
  • 当期純利益 96億円(前年比40.1%減)

事業別では、自動車事業では、日本、北米、中国を中心に売り上げが増加、前年比6.7%の増収となりました。
補修市場向けは、日本、アジアを中心に販売が増加し、前年比2.7%増。
産業機械向けは、風力発電向けなどの需要の拡大はあったものの、建設機械や農業機械向けなどが減少したことで、前年比2.1%の減収となりました。

上記の結果を踏まえた2016年3月期の業績予想は以下のとおりです。

  • 売上高 7,180億円(前年比2.2%増)
  • 営業利益 480億円(前年比9.3%増)
  • 経常利益 380億円(前年比2.3%減)
  • 当期純利益 150億円(前年比35.8%減)

事業戦略

事業方針

2015年、新中期経営計画「NTN100」(2015~2017年度)を発表しました。


○全体数値目標(2017年度)

  • 売上高 8,000億円(2014年度実績7,019億円)
  • 営業利益 700億円(2014年度実績439億円)
  • 営業利益率 8.8%(2014年度実績6.9%)

○自動車関連事業数値目標(2017年度)

  • 売上高 5,300億円(2014年度実績4,805億円)
  • 営業利益 6%(2014年度実績3.8%)

地域別では、好調な中国が牽引すると見て、アジアの売上高を2017年度に2014年度比59%増としています。メキシコでの新工場立ち上げで販売増を見込むアメリカ州では、2017年度に2014年度比21%増。ヨーロッパでは、西欧諸国を中心に販売を伸ばす計画から、2017年度に2014年度比3%としています。日本国内では、国内市場が縮小しているとして、2017年度は2014年度比9%減と予想しています。


○自動車関連事業における施策

・ドライブシャフト事業の収益拡大

自動車事業の利益率を2017年度に6%に引き上げる(2014年度時点で4%)。現地調達する材料の拡大、シャフト(回転軸)などの設計を変更する。
合わせて、生産拠点の工程を省略するなど工数削減のほか、新技術による設備費の削減を目指す。
また、プレミアム車両向けの高付加価値商品の拡大を目指す。

・グローバルでの品質管理、および供給体制の強化

中国、メキシコに開設した生産拠点の安定稼働を進め、アメリカでの生産能力増強を行う。
また、次世代のドライブシャフト、モジュールの開発とシリーズ化を進める。

注力分野

○ドライブシャフト事業での収益拡大

  • ハブベアリングとドライブシャフト事業の売上高を2018年度に2015年度比15%増とする計画。
  • 2015年、高級車に多く採用される後輪駆動形式に最適な「リア用軽量ドライブシャフト(回転軸)」を新開発。
    従来、リア用ドライブシャフトには、前輪駆動車の前輪への適用を前提とした等速ジョイントを兼用していた。今回開発した後輪駆動車専用の「リア用軽量ドライブシャフト」は、従来のドライブシャフトに比べ1本あたり約30%の軽量化を達成。
    また、等速ジョイントをはじめ主要部品で形状最適化を図り、必要な負荷容量を確保しつつ軽量化・コンパクト化を実現したとしている。
    今後、ヨーロッパや日本の高級車市場を中心に展開する計画。
  • 2015年、自動車のドライブトレーンに用いられるドライブシャフトなどの部品をモジュール化した、「アドバンスド ドライブシャフト モジュール」(ADSモジュール)を新開発したと発表。

エンジンからの動力は、変速機、デファレンシャルギヤを経てドライブシャフトからタイヤに伝達される。
従来ドライブシャフトは、車種ごとの仕様などに合わせて個別に設計した等速ジョイントやシャフトを組み合わせていたが、「ADSモジュール」では、タイヤ側はサイズごとに共通化した等速ジョイントとハブベアリングを接合することで、軽量化と高性能化を実現。デファレンシャルギヤ側は、同じくサイズごとに共通化した等速ジョイントと車種ごとに個別に設計した軸部分を接合した「EBWドライブシャフト」を組み合わせ、タイヤ側とともにモジュール商品として提供する。
今後、世界の完成車メーカー向けに提案する。


○ヨーロッパでの生産体制強化

  • 2017年度までにフランス、ドイツでベアリングの新ラインを増設し、生産能力を8割増強する計画。合わせて、ドイツ・BMWなど高級車メーカー向け等速ジョイントなどの駆動系部品の新ラインをフランスで導入すると発表した。
    2018年度にヨーロッパでの売上高を2,000億円弱(2014年度比6%増)としたい考え。
  • フランス南部とドイツ西部の工場に新ラインを設置し、ハブベアリングを生産。ヨーロッパ自動車メーカーからの受注に対応する。
  • 2015年度中にフランス北西部の工場からルーマニアの工場に生産を一部移管。コストを抑える狙いのほか、周辺の東欧諸国、ロシア、トルコへの輸送時間を短縮する。フランス工場には、高級車向けの新ラインを導入し、BMWなど高級車メーカー向けにSUV部品の納入を増やす計画。

技術動向

○製品開発

・性能向上と小型軽量化を実現した「後輪独立転舵システム」

高速走行時の車両の安定性や、中・低速走行時のコーナリング性能を向上させる機構である自動車の後輪転舵(てんだ)。NTNでは、この後輪転舵を電子制御にすることで操舵装置のレイアウトの自由度と、車両の安定性を自動的に高める「ステアバイワイヤ操舵システム」の技術を応用した「後輪独立操舵システム」を2013年に発表した。

2015年、この「後輪独立転舵システム」の構造を改良し、より性能向上と小型・軽量化を実現したと発表。新製品では、従来品と同等の剛性を保ちながら、体積約60%、質量約30%の削減に成功。車両への搭載性を向上させたとしている。

・電気自動車、ハイブリッド車搭載モーター用玉軸受新開発

2015年、電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HEV)搭載モーター用に、従来製品に比べ2倍の高速回転に対応する「グリース潤滑高速深溝玉軸受」を新開発。
従来製品では、高速回転時の遠心力による保持器の変形や、これに伴う高温、潤滑不足が問題だったが、新製品ではこれらを解消したとしている。
2016年度から供給を開始し、同年度の売上高2億円を目指す。

・ISG搭載エンジン再始動時の安定性を高めるオートテンショナ新開発

自動車の低燃費化を目的に、信号待ちなどの際にエンジンを停止するアイドリングストップ機構では、始動方式としてジェネレータ(発電機)がスタータ(始動用モータ)の機能も兼ねるISG方式が主流となっている。

従来、ISG方式の補機ベルトの張力を調整する装置であるオートテンショナは、アイドリングストップ状態からエンジンを再始動する時に必要なベルト張力を確保する設定か、通常の車両走行時の燃費を向上させるためにベルト張力を低く維持する設定か、いずれか一方の設定しか選択できなかった。

2015年、NTNが発表した「ISG搭載エンジン用可変ダンパ式オートテンショナ」は、エンジンの状態に応じてテンショナの設定を自動的に最適化することが可能。エンジン再始動時の安定性と走行時の燃費向上の両立を実現したとしている。

○新事業

・高効率翼技術を活用した自然エネルギー関連装置の事業化

2015年、風力発電システムなどを手掛けるメーカー、グローバルエナジーとベルシオンが保有する、風力や水力などの自然エネルギーを効率的に活用できる「ベルシオン翼」と呼ばれる翼(ブレード)に関して、特許・意匠を独占的に使用できる契約を締結したと発表。

これによって、グローバルエナジーなどが保有する翼についての技術と、NTNの軸受などに関する技術を融合して、小形風力発電装置や小水力発電装置などの商品を開発。自然エネルギー分野で新たな事業を展開するとしている。

○新施設

・自然エネルギー発電の電気自動車を開発する新施設

2016年、三重県にある先端技術研究所内に、自社開発した自然エネルギー関連装置の実証実験を行う施設「グリーパワーパーク」を開設。風力、水力、太陽光で発電した電気を電気自動車(EV)や野菜工場などで使用し、低炭素化社会のモデルとして提案する計画。
施設内には、NTNが開発した垂直軸風車3基と、小水力発電装置1基、風力・太陽光のハイブリッドの街路灯3基を設置している。

グローバル展開

NTNは新中期経営計画「NTN100」で、ドライブシャフト事業において、グローバルでの供給体制の強化と品質管理の向上、次世代ドライブシャフト、モジュールの開発を掲げています。
各生産拠点における取り組みは以下のとおりです。


○中国

  • 2015年、中国・湖北省に台湾の大手完成車メーカー、裕隆(ユーロン)グループとの合弁で、襄陽恩梯恩裕隆傳動系統有限公司(Xiangyang NTN-Yulon Drivetrain、襄陽NTN)を設立。
    自動車の生産台数増加が著しい中国において、等速ジョイント(CVJ)の生産を拡大するとともに、現地調理達率を高める計画。
    2015年から量産を開始し、2017年度に売上高140億円を目指す。

○メキシコ

  • 2014年、メキシコ・アグアスカリエンテス州に生産子会社、NTN MANUFACTURING DE MEXICO(NTNメキシコ製造)を設立。
    自動車生産大国であり、今後ますます市場の拡大が期待されるメキシコにおいて現地生産体制を強化することで、メキシコ市場のさらなる需要拡大に応えるとしている。
    2015年から量産を開始し、2018年度に売上高約200億円を計画。当初はメキシコ国内にハブベアリング、等速ジョイントを供給し、将来的には北米地域全体への供給拠点とする計画。

○アメリカ

  • 2015年、アメリカ・インディアナ州に自動車用ドライブシャフトの生産拠点としてNTN DRIVESHAFT ANDERSON(NTNドライブシャフト・アンダーソン)を設立。
    今後も堅調が続くと見られる北米でのSUVやピックアップトラックなどの需要に応えるため、ドライブシャフトの供給体制を強化するとしている。
    2017年から量産を開始し、2018年度に売上高約220億円を目指す。

NTNの報道ニュース一覧

2017.03.19 NTN、米国のドライブシャフト用部品の生産能力を増強

合弁会社の第2工場を建設自動車用ベアリング部品の大手サプライヤーであるNTNは、米国におけるドライブシャフト用部品の生産能力の増強を目的として、高雄工業と高周波...[もっと見る

2015.12.01 NTN、子会社を合併して開発力を強化
2015.12.01 NTNサポートのソーラーカーが世界大会でクラス準優勝
2015.11.21 NTN、米国インディアナ州にドライブシャフトの新工場を開設
2015.11.19 NTN、米インディアナ州にドライブシャフトの生産工場を開設

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会社概要

社名 NTN株式会社
設立年 1918年
本社所在地 〒550-0003 大阪府大阪市西区京町堀1丁目3番17号
市場名 東証一部
代表取締役 大久保 博司
社債格付け A-
資本金 54,300百万円

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拠点一覧

NTNの拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 桑名製作所(三重県桑名市)
  • 磐田製作所(静岡県磐田市)
  • 岡山製作所(岡山県備前市)
  • 長野製作所(長野県箕輪町)
  • 本社他(大阪市西区他)
海外拠点一覧
  • NTN DRIVESHAFT,Inc.(Columbus,IN,U.S.A.)
  • AMERICAN NTN BEARING,MFG.CORP.(Elgin IL U.S.A.)
  • NTN-BOWER CORP.(Macomb IL U.S.A.)
  • NTN-SNR ROULEMENTS(Annecy France)
  • NTN-SNR RULMENTI(Sibiu Romania)
  • SNR CEVENNES(Saint Privat des Vieux France)
  • NTN TRANSMISSIONS EUROPE(Allonnes France)
  • NTN Kugellagerfabrik(Deutschland)G.m.b.H.(Mettmann F.R.Germany)
  • NTN MANUFACTURING(THAILAND)CO.,Ltd.(Pluakdaeng Thailand)
  • NTN NEI Manufacturing India Private LTD.(Rewari India)
  • 南京恩梯恩精密機電有限公司(中華人民共和国江蘇省南京市)
  • 上海恩梯恩精密機電有限公司(中華人民共和国上海市)
  • 廣州恩梯恩裕隆傳動系統有限公司(中華人民共和国廣東省廣州市)
  • 恩梯恩LYC(洛陽)精密軸承有限公司(中華人民共和国河南省洛陽市)

関係会社一覧

NTNの関係会社一覧

  • NTN USA CORP.
  • NTN DRIVESHAFT,Inc.
  • NTN-BOWER CORP.
  • NTN Walzlager(Europa) G.m.b.H.
  • NTN-SNR ROULEMENTS(以下 NTN-SNR)
  • NTN TRANSMISSIONS EUROPE
  • NTN NEI Manufacturing India Private LTD.
  • 恩梯恩(中国)投資有限公司
  • 南京恩梯恩精密機電有限公司
  • 上海恩梯恩精密機電有限公司
  • 恩梯恩LYC(洛陽)精密軸承有限公司

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