CIEオートモーティブ
CIEオートモーティブの企業情報
CIEオートモーティブ(CIE Automotive, S.A.)は、自動車用金属部品やプラスチック部品を手がける、スペインの自動車部品メーカーです。
1996年に前身であるINSECCが設立され、以降、M&Aによって事業を拡大。
2002年、Corporacion Industrial EganaとGrup Siderurgico Vascoの合併によって、CIEオートモーティブが誕生しました。
2004年から2005年にかけて、チェコの工場を倍増する計画、中国における新工場の建設計画、ブラジルのJardimの買収、メキシコのDescとの合弁会社の設立などを発表。
2006年には以下の取り組みを実施しました。
・ホイールボス、スピンドル、ギア、ギアボックスアクスルなどを手がけていたブラジルのSada Forjasを買収することで合意。
・樹脂射出、熱成形、レザーフロッキング技術で自動車部品を製造する、中国の上海三盾汽车饰件有限公司(Shanghai Sandun Auto Parts Co., Ltd)とShanghai Sandun Auto Parts Manufacture Co., Ltdの株式を、それぞれ51%ずつ取得。
2007年には、プレス部品と溶接部品を手がけていたブラジルのMetalurgica Nakayone Ltda.の全株式を取得。
同年、子会社のCIE-Desc Automotiveとともに、部品製造、プレス、溶接など行うメキシコのNUGARグループを買収する契約を締結。
2008年、Pinturay Ensambles de Mexico, S.A. de C.V.の全株式を取得。
2010年には、合弁会社であるCIE-DESC Automotive, S.A. de C.V.の株式50%を取得しました。
2012年、中国のDonghua Automotive Industrialと、合弁会社のNanjing Automotive Forging Co. Ltdを設立することで合意。
同年、アメリカのCentury Plastics LLCの株式65%を取得。
2013年、インドのマヒンドラ(Mahindra)グループとグローバル提携を結び、マヒンドラ・システック(Mahindra Systech)の株式を取得。
同年、スペインのグルーポアントリン(Grupo Antolin-Irausa, S.A.)と、シート向け構造部品とサブASSYを生産する合弁会社を設立。
2014年にはブラジルの子会社であるCIE Autometalの株式を100%取得したほか、フランスのAdvanced Comfort Systems(ACS)の残り株式50%取得することで合意しました。
2014年末時点では、世界各地域に約80ヶ所の製造拠点を有し、約23,500人の従業員を抱えています。
事業体制は以下2つの部門で構成されています。
・自動車部門
・スマートイノベーション部門
また、下記7つの技術によって、自動車部品が製造されています。
・鍛造(Forging)
・アルミニウム(Aluminium)
・鋳造(Casting)
・機械加工(Machining)
・プレス加工(Stamping)
・プラスチック(Plastic)
・ルーフシステム(Roof system)
現在は事業拡大を目指し、他社との提携やM&Aの推進、海外拠点への積極的な投資などに注力しています。
- 01.売上等の推移(直近3年間)
- 02.事業戦略
- 03.会社概要
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
- ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。
2014年における売上高は、22億950万ユーロで前年比25.5%増となりました。
また、純利益は8,100万ユーロで前年比34.8%増となりました。
部門別の売上高は、
- 自動車部門が19億1,680万ユーロで前年比19.5%増
- スマートイノベーション部門が2億9,280万ユーロで前年比87.3%増 となりました。
上記のうち、自動車部門についてはNAFTA市場における売上が好調だったことが、売上高が増加した要因です。
なお、CIEオートモーティブは中期計画において、2017年までに売上高30億ユーロ以上、EBIT率9%以上という具体的数値目標を掲げています。
事業戦略
事業方針
CIEオートモーティブは2013年から2017年までの中期計画において、2017年までに売上高を30億ユーロ以上とし、EBIT率を9%以上とする目標を掲げています。
これを達成すべく、他社の買収や海外拠点への投資を積極化させるとともに、アジア地域における売上高の増加や、低燃費・安全・快適の各分野での製品開発を推進する方針です。
CIEオートモーティブのM&Aや他社との提携に関する動向は以下のとおりです。
- 2012年、ブラジルの子会社であるAutometal S.A.がクランクシャフトの生産能力の強化を目的に、中国のDonghua Automotive Industrialと合弁会社を設立することで合意。
同合弁会社の名称はNanjing Automotive Forging Co. Ltd.。Autometal S.A.の投資額は1,700万ユーロ。 - 2012年、子会社のAutometal S.A.が、内装用樹脂部品を手がけるアメリカのCentury Plastics llcの株式65%を取得。価格は1,870万ユーロ。
- 2013年2月、グルーポアントリン(Grupo Antolin-Irausa, S.A.)と、自動車用金属製シートストラクチャーの開発・組立・販売を行う合弁会社、Antolin-CIE Czech Republic s.r.o.を設立。
CIEオートモーティブの出資比率は30%。 - 2013年6月、インドのマヒンドラ(Mahindra)グループとグローバル提携契約を締結。
この提携は、CIEオートモーティブの子会社であるAutometalと、マヒンドラ・システック(Mahindra Systech)の自動車部品事業が、グローバルに自動車部品を供給するネットワークを構築するもの。
この契約に伴い、CIEオートモーティブはマヒンドラ・システックに関連する上場・非上場子会社を買収。また、スペインとリトアニアの鍛造事業と、Mahindra Forgingsの傘下に属すすべての子会社を統合。
なお、この買収によってMahindra ForgingsはMahindra CIEに社名を変更。
買収は2014年12月に完了。
- 2014年1月、RS Automotiveの子会社であるフランスのAdvanced Comfort Systems(ACS)の株式50%を取得し、完全子会社化すると発表。
Advanced Comfort Systemsはフランス、スペイン、中国、ルーマニア、メキシコに製造拠点を有し、日産自動車やPSAプジョー・シトロエン(PSA Peugeot Citroen)、ルノー(Renault)、ゼネラル・モーターズ(GM:General Motors Company)、オペル(Opel)などに自動車部品を納入している。 - 2014年4月、ブラジルの子会社であるCIE Autometalの株式100%を取得。
- 2016年5月、スペインの自動車部品メーカーであるAmaya Telleriaの全株式を取得することで合意。
Amaya Telleriaはアルミ射出成型や研磨技術などによってシャシー部品、トランスミッション部品、エンジン部品を生産しており、本国スペインのほか、スロバキア、メキシコ、ブラジルに生産拠点を持つ。 - 2014年末時点で、CIEオートモーティブは世界4ヶ国に主要な研究開発拠点を、3ヶ国にサポートR&Dセンターを有しています。
下記は、CIEオートモーティブの研究開発活動の一例です。
・開発プロジェクト「ODIN」に参加
なお、同プロジェクトにはロバート・ボッシュ(Robert Bosch GmbH)、ファックス(Fuchs)、GKNドライブライン(GKN Driveline)、ルノー(Renault)などが参加している。
グローバル展開
2014年末時点で、CIEオートモーティブはヨーロッパ、北米、ブラジル、アジア、アフリカなどの国と地域に約80ヶ所の生産拠点を有しています。
また、主要な研究開発拠点は本国スペインのほか、ポルトガル、ブラジル、メキシコに、サポートR&Dセンターはフランス、ルーマニア、チェコに設置されています。
CIEオートモーティブは現在、ブラジル、メキシコ、中国、インドを重点地域に定めています。
○新興国をはじめとした海外における取り組み
■中国での取り組み
- 2014年、南京(なんきん)市に設置している工場の面積を2倍に拡張し、新たにクランクシャフトの生産を開始。
電動パワーステアリング部品の供給を開始した。
■メキシコでの取り組み
- 2013年、子会社であるCIE Celayaの工場を拡張。拡張面積は約3,100平方メートル。
新規受注の部品を製造するための設備を設置した。 - 2014年、機械加工、鍛造、プレス、アルミニウムの4工場の建設を開始。
なお、この4工場の売り上げは2017年から反映される予定。
■リトアニアでの取り組み
- 2012年、子会社のCIE LT Forgeが公的機関からクランクシャフトの生産に関する認証を取得。
これに伴い、クランクシャフト製造用の鍛造プレス機の生産ラインが稼働を開始。
会社概要
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
- イリノイ・ツール・ワークス
- インフィニオンテクノロジーズ
- ヴァレオ
- 濰柴動力股份
- エバースペッシャー
- MRF
- マザーソン・スミ・システムズ
- オートリブ
- クーパー・スタンダード・ホールディングス
- クーパー・タイヤ・アンド・ラバー
- クノールブレムゼ
- クムホタイヤ
- グルーポアントリン
- ラインメタル・オートモーティブ
- コンチネンタル・オートモーティブ
- GKN
- シェフラー
- ジョンソンコントロールズ
- ジョンソン・マッセイ
- ZF/ZF TRW
- ソルベイ
- 星字(ソンウ)ハイテック
- デーナ
- TIオートモーティブ
- TEコネクティビティ(タイコエレクトロニクスジャパン)
- テネコ
- ドラクスルマイヤー
- イートン
- SKF
- ハネウェル
- IAC
- ネクスティア・オートモーティブ
- ネマク
- ハリタ・シーティング・システムズ
- ビステオン
- 現代WIA(ヒュンダイダブリュアイエー)
- 現代モービス(ヒュンダイモービス)
- ピレリ
- プラスチックオムニウム
- フレックスエヌゲート
- ブローゼ
- 北京海納川
- ベバスト
- ヘラー
- ベントラー
- ボエスト・アルパイン
- ボッシュ
- ボルグワーナー
- マーティンレア・インターナショナル
- マーレベーアジャパン
- マグナインターナショナル
- マニエッティ・マレリ
- マン・ウント・フンメル
- メリトール
- ランクセス
- レオニ
日系自動車部品メーカー情報
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- IJTテクノロジー
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