シロキ工業
シロキ工業の企業情報
シロキ工業は、愛知県に拠点を置く自動車部品メーカーです。自動車のシートリクライナやシートアジャスタ、ウインドレギュレータなどの自動車用内装機能部品をはじめ、ドアサッシなどの車体外装部品を手掛けています。
自動車専用シート部品の売上高は、国内3位のシェアを誇ります。2016年にトヨタ自動車グループ傘下のアイシン精機の子会社となりました。
シロキ工業は、東京・日本橋にあった百貨店、白木屋(現、東急百貨店)の子会社、白木金属工業として1946年に設立されました。1950年、ドアのサッシや内装材であるモールディングの製造を開始。1960年、自動車用キーの量産を、1963年にはシートのリクライニング部品の量産を開始。
翌1964年、東京急行電鉄の子会社となります。1984年、シロキ精機を、翌1985年にシロキ商事をそれぞれ設立。1988年、社名を現在のシロキ工業に変更しました。
同1988年、初の海外拠点となるSW MANUFACTURING(SWマニュファクチャリング)をアメリカ・テネシー州に設立(現、Shiroki North America)。1995年、アメリカ・ジョージア州にSWM Georgia LLC(現、Shiroki Georgia LLC)を設立。2002年、タイ・チョンブリ県にShiroki Corp.(Thailand)(シロキタイランド)を、翌2003年には中国・広東省に広州白木汽車零部件(Guanzhou Shiroki Corp.)を設立するなど、海外拠点の設置を進めます。
2011年、主要取引メーカーのトヨタが筆頭株主になると発表。2014年には、アイシン精機と経営統合することで合意したと発表しました。アイシン精機の子会社となることで、シロキ工業はドアフレーム、ウインドーレギュレータ、シートアジャスタ/リクライナなどを、アイシン精機はシステム、モジュール製品の開発、生産をそれぞれ担う計画です。
これに合わせ、2015年にはシロキ工業とアイシン精機の、シート骨格を構成するリクライナーなどの部品事業をトヨタ紡織へ譲渡する契約を締結しました。
- 01.年収情報
- 02.売上等の推移(直近3年間)
- 03.事業戦略
- 04.部門構成・部門ごとの方針
- 05.会社概要
- 06.拠点一覧
- 07.関係会社一覧
年収情報
平均年収605万円 / 自動車業界内の年収順位 57/101位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 2億0044万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 41歳 |
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平均勤続年数 | 19.4年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
- ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。
従業員数推移
シロキ工業は2016年3月期の連結業績を発表しました。
- 売上高 1,351億8,000万円(前年比7.9%増)
- 営業利益 25億200万円(前年比13.2%増)
- 経常利益 18億4,100万円(前年比37.2%減)
- 当期純利益 21億9,900万円(前年比27.7%増)
事業戦略
事業方針
シロキ工業は2012年、長期ビジョン「シロキビジョン2021」(2012年4月~2022年3月)を、また、中期的な実行計画として「ローリングプラン(2012~2016)」(2012年4月~2017年3月)をそれぞれ策定しました。
<シロキビジョン2021>
○数値目標(2022年3月期)
- 連結売上高 2,000億円(売上高年5%増加、2015年度実績1,253億円)
- 海外売上高比率 50%
<ローリングプラン(2012~2016)>
○数値目標(2017年3月期)
- 連結売上高 1,400億円
- 営業利益率 5%(2015年度実績1.8%)
○達成方策
- 新製品、新技術・新工法の開発と内製化の推進
2016年、トヨタ自動車、トヨタ紡織、アイシン精機との共同でシートをフロアに直接取り付ける手法を開発。同年、トヨタの新型「プリウス」に採用。 - グローバルで新規取引メーカーにアプローチ
2013年、アメリカの大手完成車メーカー、ゼネラル・モーターズからドアサッシを初受注したことなどから、シート関連部品を生産していたアメリカ・テネシー州の子会社、シロキノースアメリカでドアサッシの生産を開始。従来、ジョージア州の子会社、シロキGAのみで生産していたが、今後は2拠点体制とする。 - 国内事業基盤を強化し、国内生産体制を再構築する
2014年、自動車用ウインドレギュレータ、シート部品を手掛ける子会社、東北シロキを、トヨタ紡織の宮城工場内に設立。これによって、従来、中京地区で生産し東北地区に納入していた製品を、今後は半完成品で輸送。現地で完成品にすることで、輸送費や労務費を低減できるとしている。
2014年、少量生産と高い生産性を両立する新たな生産設備「PSVライン」を愛知県・名古屋工場に導入。これによって、生産能力、投資額、サイズを従来に比べ1/4に低減した。 - 海外事業を積極的に展開する
2014年、インドの関連会社と合弁で生産子会社、Shiroki Technico India(シロキ・テクニコ・インディア)を設立すると発表。2015年に稼働し、主にスズキ向けにウインドーレギュレータやシート部品を生産する。
技術動向
○製品開発
・ロック機能をレールに内蔵したスプリングロックレールを新開発
従来はバネと金具で構成していたロック機能を簡素化。これによって、部品点数を従来製品の29点から19点に削減し、15%の軽量化と10%のコスト低減を実現。さらに、前席、後席で共通部品の採用が可能としている。
2013年からスズキ、トヨタなどに供給を開始。今後、完成車メーカー各社に提案する計画。
・トヨタグループでシート取り付けのための新手法開発
2016年、トヨタが進める車両設計戦略「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」の導入によって、トヨタ、トヨタ紡織、アイシン精機と共同でシートをフロアに直接取り付ける手法を開発。トヨタの新型「プリウス」に採用された。
従来必要だったシートの取り付け用の部品をなくしたことで、車体の横揺れに対するシートの安定性を高め、ドライバーが車体と一体となった操作感を味わえるとしている。 今後、「プリウス」以外のモデルにも採用する計画。
グローバル展開
シロキ工業は2012年に発表した「ローリングプラン(2012~2016)」で、グローバルでの新規取引メーカーの開拓や事業の積極的な推進を掲げています。
○タイ
- 2013年、タイの子会社、シロキタイランドの第2工場を新設すると発表。
ウインドーレギュレータ、シート骨格部品を生産。主要取引メーカーのトヨタやスズキが増産を加速させていることに対応する計画。
○中国
- 2013年、中国子会社の広州白木汽車零部件が河南省に鄭州分公司(鄭州支店)を、鄭州日産の工場内に設立すると発表。工場構内に新設することで、輸送費の削減などにつなげる考え。
同年中に稼働し、鄭州日産向けのドアサッシを生産。2014年度に売上高約4,400万元を計画。 - 2013年、中国・浙江省に、中国子会社、広州白木汽車零部件の分工場を設立すると発表。
稼働は2014年。吉利汽車向けのドアサッシを生産し、2015年度に売上高4,800万元を目指すとしている。
○インド
- 2014年、インドの関連会社で、自動車部品を生産するTechnico Industries(テクニコ・インダストリーズ)と、インドハリヤナ州に合弁会社、シロキ・テクニコ・インディアを設立すると発表。
稼働は2015年。主にスズキ向けにウインドーレギュレータやシート部品を生産。2016年3月期に売上高約33億円を見込む。
部門構成・部門ごとの方針
・少量生産と高い生産性を両立する生産設備の導入
2014年、愛知県・名古屋工場に、省スペースで需要変動への柔軟性がある新たな生産設備「PSVライン」を導入。需要が急減し生産量が少なくても効率が落ちず、同等の割合で投資額も抑えられるとしている。さらに、需要が急増した場合にも生産ラインを新設しやすいという。
同生産設備の導入によって、生産能力、投資額、サイズを従来の1/4に低減できたとしている。
2015年に稼働。シートリクライニングの生産ラインに導入。シートの前後位置を調整するためのレールの生産ラインへの導入も検討している。
今後、タイやインドネシアなどへの導入も進める。
会社概要
拠点一覧
シロキ工業の拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
シロキ工業の関係会社一覧
- シロキ商事㈱
- シロキノースアメリカ㈱
- シロキGA LLC
- 広州白木汽車零部件有限公司
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
- イリノイ・ツール・ワークス
- インフィニオンテクノロジーズ
- ヴァレオ
- 濰柴動力股份
- エバースペッシャー
- MRF
- マザーソン・スミ・システムズ
- オートリブ
- クーパー・スタンダード・ホールディングス
- クーパー・タイヤ・アンド・ラバー
- クノールブレムゼ
- クムホタイヤ
- グルーポアントリン
- ラインメタル・オートモーティブ
- コンチネンタル・オートモーティブ
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- ドラクスルマイヤー
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